題して（？）、
「もしも日本人キャストで、今この映画をリメイクするなら、誰が適役か」
まあ、アニメを肴（さかな）に、ミクシィでさんざんやってきましたけど。
記念すべき第１回目は、
スーパーマン リターンズ（2006）
主役はカンタン。
スーパーマン／クラーク・ケント（ブランドン・ラウス）
＝羽鳥慎一（日本テレビアナウンサー）
ロイス・レイン（ケイト・ボスワース）
……二人目にして、早くも難航。
というのも、ケイト・ボスワースって、日本人にはいないタイプの顔つきで、
（これも前にミクシィで書いたけど）ジャクリーン・ビセットの再来っぽい。
↓こんな女性が日本にいたら、それだけで事件です！
めげずにやってみる。
ロイス・レイン＝深田恭子？（弱気）
……イマイチかなあ。
本家がスリムで、候補がムチムチっていうのもあるし。
↑昔（2001年）だけどね
気を取り直して、
ロイス・レイン＝上野樹里（さらに弱気）
閉じた口だと、ギャル曽根って話もないわけじゃないが、
曽根の口を閉じた写真がほとんどないうえに、
他の顔のパーツが、（鼻ペチャだったり、すきっ歯だったり）ことごとく全然似てない！
ので却下。
デイリー・プラネットの皆さん
ペリー・ホワイト編集長（フランク・ランジェラ）＝平泉成
↑顔つきよりも、表情とかくたびれ具合ね。
リチャード・ホワイト（ジェームズ・マーズデン）
＝レーザーラモンＨＧ
↑顔の輪郭や耳、体格から選出
ジミー・オルセン（サム・ハンティントン）＝天津 木村
↑「ファンボーイズ」（2008）にも出演してた、ハンティントンのとっつぁん坊や的な風貌から
敵役
レックス・ルーサー（ケヴィン・スペイシー）＝村井国夫
キティ・コワルスキー（パーカー・ポージー）＝椿鬼奴
↑これも顔つきそのものよりも、全体の雰囲気で
家族
ジェイソン・ホワイト（トリスタン・レイク・リーブー）
＝有吉弘行？
ロイスの息子の写真がほとんどない！
横顔で有吉?と思ったが、
正面顔で気を取り直して、候補を変更。
ジェイソン・ホワイト（トリスタン・レイク・リーブー）
＝上原美優
マーサ・ケント（エヴァ・マリー・セイント）
＝野際陽子
↑この選定にあたり、いかに自分が老女に興味がないかを思い知る。
「大奥」のキャスト表を参考にしますた。
ジョー＝エル（マーロン・ブランド）
＝小野武彦
マーロン・ブランドは、黒バックの前で顔だけを撮影した、本来は「スーパーマン」（78）と、「同Ⅱ・冒険編」（81・ただし撮影素材は本編には使用せず）のためのフッテージを引っ張り出し、
３Ｄモデルをつくってそこに貼り付け、
別に収録されたブランドのセリフにシンクロするように、
↑このシーンからというわけではないので、念のため。
口のＣＧモデルを作成して実像と交換、
これを登場画面のアングルに合わせ、
上から水晶柱でぼかすという、恐ろしく手間のかかる作業をしている。
ＣＧ作成過程と完成画像は、なぜか埋め込み不可なので、このリンクから。
さてこの映画、めちゃくちゃ予算をかけすぎた割に、あまりウケずに終わってしまい、続編計画はご破算に。
たしかに思い入れたっぷりすぎてダラダラ長いが、「スーパーマン」映画としてはたいへんよくできていた。
なのに、ヒーロー映画があまりウケない日本はともかく、「ヤング・スーパーマン」（SMALLVILLE）がウケまくって、2001年放送開始から、
なんと９シーズンまで継続中のアメリカでさえ、
評価が低い。
なんでだ？
作家が同じルーカス本人が製作再開しながら、ハラホレヒレハレだった「スター・ウォーズ新三部作」（1999/2002/2005）なんかより、よっぽどリチャード・ドナー監督の、おちゃらけ排除で風格満点だった「スーパーマン」（1978）の精神に忠実だったと思うけど？
断末魔の旧方式（フィルム上映）のＩＭＡＸの一部３Ｄ版を、品川メルシャンシアターに、何度も観に行きましたよ。（２回目からは、途中で必ず寝ましたが）
「リターンズ」を観て、誰しもが思うのは、
「どうしてこういう話なの？」
「原作のコミックスに元になる話があるの？」
だろうが、「スーパーマンに○○がいた」というアイディアは、完全に監督ブライアン・シンガーのオリジナル。
そうした理由は、前４作（「スーパーマン」・78／「同Ⅱ 冒険編」・81／「同３ 電子の要塞」・83／「同IV 最強の敵」・87）でスーパーマンを演じたクリストファー・リーヴと、その妻デイナに捧げる映画だから。
1995年5月27日、クリストファー・リーヴはバージニア州シャーロッツヴィルでの乗馬競争で転落、脊髄損傷を起こし首から下が麻痺し、以後はリハビリテーションに専念。
妻のデイナとともに「クリストファー・アンド・デイナ・リーヴ麻痺支援センター」をニュージャージー州ショート・ヒルに開設。
その後芸能活動を再開したリーヴは、1999年にはテレビ映画『裏窓』を製作。
車椅子に乗った主人公を演じた。
2003年に『ヤング・スーパーマン』に、若きクラーク・ケント（トム・ウェリング）に示唆を与えるスワン博士役で出演した。
2004年の10月9日に、自宅で心不全を起こして昏睡状態となり、10日にニューヨーク州のノーザン・ウェストチェスター病院で死去した。享年52歳。
遺されたデイナは翌2005年に実母ヘレンを亡くし、さらに2006年３月６日には、自身が肺がんで亡くなっている。しかし夫妻は共に、タバコは吸わなかった。
クリストファーには前の恋人ゲイ・エクストンとの間に、79年生まれの息子マシュー、83年生まれの娘アレクサンドラの二人の子供がいて、デイナ・モロシーニと結婚した92年には、二人の間にウィリアムをもうけていたので、相次いで両親を亡くしたウィリアム（ウィル）は、齢13歳にして身寄りがなくなってしまった。
ここで登場するのが、俳優のロビン・ウィリアムズ。
リーヴとウィリアムズは、演劇やダンス、音楽の名門ジュリアードの学友で、この縁から遺児ウィルはロビン・ウィリアムズが親権を譲り受けた。
という前提があったからこそ、「スーパーマン リターンズ」は、
＊しょせんは紙の上のマンガキャラだとか、
＊その滑稽さとか垢抜け無さを払拭できなかった、リーヴ以前の歴代スーパーマン役の
至らなさから訣別し、
＊生身のキャラクターとして血が通って説得力のある超人像を確立したリーヴの功績を何よりも称え、
＊だからこそ主役のブランドン・ラウスは、何をさておいてもリーヴを彷彿とさせる長身のイケメンでなければならず、
＊ストーリーには、夫婦や家族の関係、父から息子へと受け継がれる資質や能力といった要素が盛り込まれていた。
↑ファンによる私家版編集だが、ワーナーのタイトルの最後にスーパーマンのファンファーレが加わっていること、本来は映画の最後に出てくる「この映画をクリストファーとデイナのリーヴ夫妻に捧げます」という献辞を確認できる。
なのに、こうした意図が、これまた日本はともかく、（リーヴの事情についてはよくわかっているはずの）アメリカ本国でも、まるで理解もされなければ支持もされなかったことに、ビックリですよ。
「亡くなった人は、もうそこまでで終わり」だと思ってたら、こんな映画は作れっこないし、観ても理解できないんだと思うぞよ。
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