最終日は甲武信ヶ岳、2,475m。
名前がいい、「拳」。深田久弥もそのような内容のことを書いている。
最初、私はコウブシンヶ岳と思っていた。山梨、埼玉、長野の県境の山になる。
それでこの名前がついたそうだ。
前日に、長野県、川上村の毛木平から、千曲川の源流を渡渉して、
十文字小屋(標高2,000mほど)でテント泊。
この十文字小屋のトイレは大変綺麗で水場も近く、いいテント場だった。
千曲川といえば、長野を流れ、新潟に入り信濃川という名前に変わり、日本海に入る日本で
一番長い川。それと、島崎藤村の「千曲川のスケッチ」が有名だ。
朝、4時前の暗闇の中スタート。
丸山でご来光を。雲の合間から少しだけ太陽が顔を出してくれた。
テント場から頂上まで唯一眺望のあるところでした。
ここから数度のアップダウンを繰り返し、埼玉県の最高峰「三宝山」を経由し頂上へ。
登山道のほとんどが樹林帯でした。それはそれなりによかった。日本庭園のような風情も楽しめた。
頂上では、富士山が待っててくれました。
昨日の富士は傘富士、今日は傘もなく、綺麗なシルエット。
やはりこの山域は、どうしても富士山を探してしまう。
最終日は北アルプスまで眺望できた。
楽しい三日間だった。感謝。