ヨルダン・トレッキング:お花畑ペラ遺跡へ山を越えていこう | アーディで行こう

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「普通」を意味する便利な言葉、「アーディ」 地元の足として、とことこ走るバスなんかを「アーディ バス」、エジプトではエアコンなし列車を「アーディ」 そんな方法での旅を紹介しましょう。
え、そんなの自分には無理だって? 大丈夫。「アーディ、アーディ」

ヨルダン・トレッキング:お花畑ペラ遺跡へのダウンヒルの続きです。
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アーディで行こう$アーディで行こうアーディで行こう今回は地図のBルートをご紹介しましょう。

まずは、イルビッドのムジャンマ・ゴールからこれまたクフル・アワン行きに乗ります。クフル・アビール行きでもOKです。Bルートの始点は右の写真の地点。地図のBルート右始点のバス停の地点で、イルビッド側からアジュルン方向を見ています。
メインロードはこの先小さな沢をまたぐので、しだいに下っていきますが、ペラへ向かうならヤギのいるところから右(西側)へと脇道に入りましょう。

脇道を丘の上に登っていくと、花畑の向こうに、メインロード沿いに広がるクフル・アワンやその先のクフル・アビールの町を遠望することができます(写真右)

丘の上の道は舗装されているものの、くねくねしており、沿道にはぽつりぽつりと民家が点在しています。地図で「Bルート」と書かれた「B」の文字の右下あたりで、それまでのくねくねから、数百メートル分まっすぐとなります。そこの道路南側に日本でいえば豚舎に似た、牛舎があります。2つ目の牛舎の裏側にある未舗装の道に入り、しばらくしてまた西(渓谷)に向かっていく未舗装の道路に移りましょう。ここがこのルートで一番道に迷いやすいところです。

未舗装の道は左の写真のように、トレッキングするにはとてもいい雰囲気を醸し出しています。左手の沢が深くなったあたりにぽつんと1軒民家があります。その民家の敷地に入らず、右側をパスするように小道を登っていきましょう。そうすると、地図で「ジャバル・サルタバ」と記載されたあたりの尾根を下っていくことができます。






アーディで行こうジャバル・サルタバの尾根に出れば、右の写真のようにゴール渓谷が一望できます。
民家もない山の中ですが、このように見通しが利きますし、羊やヤギの放牧ルートとなっているので小道が縦横に続いており、あちこちに羊飼いもいますので遭難することはないでしょう。

ジャバル・サルタバからはペラ遺跡の南側の丘の上にあるテル・ホスンをこんなふうに見下ろすことができます。ローマ時代に十都市同盟(デカポリス)のひとつとして栄えたペラとは異なり、テル・ホスンは初期青銅器時代からヘレニズム時代までの遺跡です。ペラについては主としてシドニー大学の研究チームが活動していますので、詳しくはこちらのページをご覧ください。

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このルートをトレッキングした日はもう4月に入っており、ヨルダンでは家族連れやグループで行くピクニックが真っ盛り。暖かくて緑の多いペラは、ウンム・カイスと並んで人気のスポットというわけで、トレッキングルートではだれにもあわなかったのですが、遺跡は人であふれていました。

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