※注意※

この小説は・・・・・・


ブログ漫画

【芸人と結婚しました!】

を元にした二次創作小説です!


原作にないお話は、基本的にフィクションです☆
※心情や情景等、原作漫画や現実とは異なる

 描写を大幅に加筆しました☆

(※場合によって原作者に取材・許可を取得しております)


著作権は原作者と本作著者に帰属。

転載したい時はご一報下さいませね


以上の事をOKな方は、拙い文で恐縮ですが、読んでいって頂けると嬉しいです。


※漫画家でブログ友達のゆうゆうへ

小説の作成&掲載、漫画のカット使用を快諾、イラストの寄稿まで!

本っっ当にありがとう!!(≧▽≦)


以下、小説本編始まり始まり~☆


********



原作ブログ漫画

【芸人と結婚しました!】

原作漫画著者&イラスト

 :【カキウチ ユウコ】


小説著者

 :【七瀬 夏葵(ななせ なつき)】


※最初⇒【1】
※前回⇒
【36】

※目次&あらすじ

 ⇒小説版【芸人と結婚します!】目次


小説版

【芸人と結婚します!】37

幕間2

「母の本音」



カキウチ家の大黒柱は、母、【エリ】である。
夫に先立たれて幾年月。
男顔負けに仕事をこなしつつ、娘2人をいつでも温かく見守って来た。
それは、ひとえに祖母が常に家にいてくれたおかげでもあったが、それでもエリは、母として出来る限りの事をするよう努めて来た。
父親がいないからといって、不自由な思いはさせたくない。
けれど、しっかりと強い子に育ってほしい。
そんな思いを胸に、ある時は厳しく、ある時は優しく、2人の娘をしっかりと導いて来た。
会社で嫌な思いをする事があっても、2人の娘の顔を見れば癒された。
また明日から頑張ろう。そう思えた。


そんなエリの頑張りが実を結び、2人の娘は実にしっかりと成長し、無事社会へと旅立っていった。
上の娘はもう結婚し、立派に一児の母となった。
下の娘は、【漫画家になる】という夢を叶え、もっと有名な売れっ子漫画家になるべく、毎日頑張っている。
どちらも大切な、心から誇れる娘だ。
しかし……。


――― ゆうこ、ホントに大丈夫かしら……?


下の娘である【ゆうこ】。
彼女は今、好きな人がいるという。
長年付き合っていた彼氏との別れを選択するほど好きになってしまったその相手は、ゆうこの友人である【タカタ君】。
エリ自身も会った事があるが、実に感じの良い、明るい青年だった。


――― ゆうこが気に入ったのも分かるわ~。


売れっ子お笑い芸人を目指し、日々頑張っているという青年、タカタ君と、売れっ子漫画家になる事を夢見て日々努力している娘、ゆうこ。
夢を追う者同士が出会い、友達になれた事は本当に幸運で、嬉しい事だと思っていた。
とはいえ、彼を好きになってしまった事を打ち明けられた時は、さすがに少し驚いた。


――― ま、無理もないけど。


漫画家という、普通の人とはちょっと違う道を選び、ひたすら邁進して来た娘、ゆうこ。
そんな彼女にとって、芸人という普通とは違う夢を追うタカタ君の姿は、きっと凄く輝いて見えたに違いない。
彼を好きになってしまったとしても何ら不思議はない。


――― でも、ねぇ……。


タカタ君を好きだと気付いたものの、彼氏と別れてすぐに告白出来るほど器用でもない。
それが娘、ゆうこの美点であり、同時に欠点でもある。


『ホントに、言わないの……?』

『言わないってば~~~~~っっ!!!!』


半ば意地になったように告白しない宣言していた娘の姿を思い出し、エリはふぅ~っと溜め息を吐いた。


――― そのうち絶対辛くなるに決まってるのに……。


タカタ君から電話をもらって、夜中なのに駆けつけようとしていたゆうこ。
その姿を見て、ああ、これはもう、本当に彼の事が好きなんだなと思った。


――― あんなふうになるくらい好きなのに、隠したままでいるなんて……。


人の気持ち、それも異性への好意は、そうそう隠しきれるものではない。
ちょっとした仕草や言葉の端々に、それとは気付かずに『好き』という気持ちが出てしまうものだ。
それ以前に、気持ちを伝えないまま相手と付き合っていく事が、どれだけ辛い事になるか……。


――― 本当に、大丈夫なのかしら?


娘、ゆうこがそんなに器用なタイプでない事は、母である自分が一番良く分かっている。
無理矢理気持ちを抑え込む事は、思ってもみない大きな痛みを彼女にもたらすかもしれない。
そう考えると、エリは娘の事が気がかりでならなかった。


――― 今日だって、あんな顔して帰って来たし……。


おそらくタカタ君の所に行って来たのだろう彼女は、表面上明るく振る舞っていたが、どこか影が差しているように見えた。
聞けば、タカタ君がお笑いをやっていたコンビを解散する事にしたのだという。


――― ホントにそれだけなのかしら……?


タカタ君を応援している身としては、彼のコンビ解散話はたしかに一大事に違いない。
だからといって、どうもそれだけが落ち込んでいる原因とは考えにくい。


――― ゆうこ……。


何しろ、タカタ君の事が好きだと打ち明けられたのは昨日の事である。
それも、半ば強引に自分が聞きだしたようなもので。


――― 今はまだ、そっとしておいた方が良いわね……。


これ以上強引に聞くのは、さすがに少しためらわれる。
娘には娘の思うところがあるのだろうし、相談したくなったらしてくるだろう。
母としては複雑な心境だが……。


――― ホントは、タカタ君の方がゆうこを好きでいてくれたら一番いいんだけど、ね……。


エリ自身のタカタ君に対する評価は、そう悪い物ではない。
明るく社交的で、大事なところで周囲への気配り、優しさを忘れない。
何より、大きな目標に向かってひたすら努力を続けている。
その姿は娘のゆうこと重なるものがあり、思わず応援したくなる気持ちにさせてくれる。
本当に、今時珍しいくらい実直な、良い青年だと思う。
しかし……。


――― ゆうことタカタ君ねぇ。似た者同士、上手くいきそうなものなんだけど……。


告白はしないと断言している娘と、実直ではあるが、色ごとにイマイチ鈍そうなタカタ。
この2人が、すんなりくっついてくれるものだろうか?


――― まあ、なるようにしかならないわよね。


そんな事を思い、ふぅとひと息、溜め息を漏らした。


――― ゆうこ、頑張りなさい。どうなるのかなんて、結局あなた達次第なんだから……。


恋愛なんて、周りがどうこう言おうが、結局本人同士の問題なのだ。
ダメになる時はなるし、上手くいく時はいく。
そうである以上、周りはその時が来るのを待つより他ない。


――― 大丈夫。なんたってあなたには、お母さんがついてるんだから!


この恋で、いつか彼女が泣きごとを言って来たなら、時間の許す限り付き合ってやろう。
もし見事成就する日が来たなら、心から祝福し、喜んであげよう。
そんな事を考えながら、愛する娘へと想いを馳せる母なのであった。



********


小説版

【芸人と結婚します!】37
幕間2

「母の本音」

(完)

続きへ⇒【38】

前回へ⇒【36】

最初へ⇒【1】

※目次&あらすじ

 ⇒小説版【芸人と結婚します!】目次

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 原作者様の許可を得て作成されたオリジナルです。

 原作漫画にはないお話なので、お気を悪くされる読者様がいらしたら、

 本当にごめんなさい!!!!心よりお詫び申し上げます。

 掲載を快諾して下さった原作者様に心よりの感謝を。

 ゆうゆう、いつもありがとうね(*^_^*)



 

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