『ラーメンガール』 @テアトル新宿 | 映画な日々。読書な日々。

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映画な日々。読書な日々。-ラーメンガール

恋人イーサンを追いかけて、東京にやってきたアビー。しかしイーサンはあっさりアビーを捨て、仕事で大阪へ向かってしまう。言葉も習慣もわからない国で、突然1人ぼっちにされたアビーは、孤独と不安で胸を押しつぶされそうになる。そんな時、アパートの向かいにあるラーメン屋の赤提灯に引き付けられ、店に入ったアビーは、どん底の精神状態を一杯のラーメンで救われる。これが天職と確信した彼女は、店の主人マエズミに「弟子入りしたい」と迫るが…!?[上映時間:102分]


B級感たっぷりのな感じの映画でしたが、テアトルの株主ポイント消化で鑑賞~。これ、1ヶ月しないうちに上映終了しちゃったぽいですね。


ストーリー的にはたいした面白みはなかったですが、西田敏行が面白かったです。しかも邦画だと思ってましたが、これ、洋画だったんですよ!


恋人と一緒に暮らすためにアメリカからやってきたアビー。しかし恋人はそんなアビーをあっさりと捨てて大阪へ行ってしまう。言葉もわからない国に一人取り残されてしまったアビーは、アパートの前のラーメン屋で一杯のラーメンをご馳走になる。


そのラーメンの美味しさと温かさに感動した彼女は、突然店の頑固な主人・マエズミに弟子入りを申し出るのだった。マエズミはわけのわからないアメリカ人女と最初は軽くあしらうが、アビーのあまりのしつこさに根負け。しかし弟子入りを受け入れたものの、すぐに放り出すだろうと店の掃除ばかりをやらせ続けるマエズミ。けれどもアビーはそんなマエズミのしごきにも必死で耐えてついてくるのだった。


確かにね、本当途方に暮れていた時に一杯のおいしいラーメンに救われた、というアビーの気持ちはわからなくはないです。だけどそれで何故アビーがラーメン職人を目指そうとしたのかは正直伝わってきません。しかも言葉も通じない、身よりもない国で、あれだけマエズミにこき使われ、怒鳴られ、嫌な思いを沢山して、何故そこまでしてラーメン職人になることにこだわったのか。なぜそこまで強い意志を持ったのか。


だってさ、マエズミの店は繁盛していたっぽいですが、正直マエズミが作るラーメン、映画を観てる限りはそんなに美味しそうには見えなかったんですよ。個人的にはマエズミのような昔ながら、みたいなラーメン屋さんは結構いいな、とは思いましたが、マエズミのラーメンのすごさが観客には伝わってこなかったんですよね。だからアビーは何故そこまでして?という疑問の方が先にきちゃって。


それでも西田敏行はさすがですね。本当この人の演技は面白い。マエズミとアビーのやりとりがともかく面白くて笑えます。この映画はそれに尽きるんじゃないかなぁ。ともかく言葉が通じてないからそれだけでも面白いんですよ。でも一応これ、アビーは1年修行したんだよね。1年あったらもうちょっと言葉覚えてもよさそうだけど、最後まで会話成り立ってなかったですねぇ。


マエズミの息子の話とか、アビーの新しい恋人の話とかは正直どうでもいいです。さらには微妙な立ち居地になってしまったラーメン対決は本当どうでもいい。師匠役の山崎努はこれまた不思議な役でいい味出してましたけど、ラーメン対決自体はかなり微妙でしたね。あのライバル店とかもなんか中途半端な感じだったなぁ。


テンポは良くて、西田敏行が終始笑わせてくれるので飽きずには観られるけど、あえて映画館で観なくてもいいかな。そもそもマエズミのラーメンもアビーの女神ラーメンも正直全然おいしそうには見えないので、ラーメンの映画なのに映画を観た後にラーメンを食べたくはならないというある意味すごい映画でした。


テアトル新宿にて鑑賞


★★☆