前回記事の続きです。
JR九州鹿児島本線小倉駅から811系クハ810-107の荒尾行き快速に乗車し、どこかで撮り鉄できないかと前方を眺めていると、古賀駅手前の踏切がよさそうに感じたので、古賀駅で下車し、千鳥駅方向に歩き、お目当ての踏切に到着してみると…車内からは気づかなかったのですが先客の方がいて、その彼の邪魔にならないように、またその彼をうまくかわして撮るのが難しそうなので、もうちょっと千鳥駅方向に歩いて、腰よりちょっと高いコンクリートの擁壁を足場にしてフェンス越しに撮れそうな場所を見つけてそこで撮り鉄開始です。
それでは撮影順に・・・あっ、車両についてのアレコレはJR九州のカテゴリー内の記事も参照していただけると幸いです。
JR九州885系クロハ884-7の博多行き特急“ソニック”
2000年導入の編成です。885系は当初特急“かもめ”(鹿児島本線吉塚駅・博多駅~長崎本線佐賀・長崎方面)に導入され、続いて特急“ソニック”(鹿児島本線博多駅~日豊本線大分方面)にも導入されました。
かつては特急“かもめ”と特急“ソニック”で編成が分けられて運用も別になっていましたが、現在は共通運用になっています。
2001年度に鉄道友の会ブルーリボン賞とブルネル賞と日本産業デザイン振興会グッドデザイン賞を受賞しています。
JR九州813系クモハ813-215の荒尾行き快速
1997年導入の編成です(手前3両)。811系と813系は、側面方向幕には種別表示があるものの、前面表示は行先だけなのがちょっとねぇ…。
JR貨物EF81形EF81 406の貨物
JR貨物EF81形は国鉄時代の1968年から製造された交流電化区間と直流電化区間をまたがって運転できる交直両用電気機関車です。国鉄~JRの交流電化には、一般家庭用の電気同様、周波数が東日本地区では50Hz、西日本地区では60Hzとあって、交流電化が始まった頃から10年ぐらいは、交流電気機関車や交直両用電気機関車・交直両用電車において、交流電化区間の対応周波数でそれぞれの形式が分けられていました。その周波数の50Hz・60Hzの両方に対応させた交直両用電気機関車として開発されたのがこのEF81形になります。当初は北陸本線~日本海側で導入され、その後常磐線や関門トンネル(山陽本線下関駅~門司駅間)通過用として導入、1979年までに156両が製造されました。それらのうち、関門トンネル通過用として1973・1974年に製造された4両は、関門トンネル内の塩害対策(海底トンネルなので海水による漏水を浴びることがある)として車体外板をステンレス製としています。分割民営化ではJR東日本、JR西日本、JR九州とJR貨物に継承され、更にJR貨物では輸送需要の増加によって1989年~1992年に新造車8両が導入されています。
九州地区で見られるEF81形は関門トンネル通過用としてステンレス車体を採用した300番台4両と、0番台からの改造で普通鋼製車体ながらも塩害対策と重連総括制御対応を施した改造車400番台14両、JR貨物が導入した450番台5両があって、400番台のうち6両がJR九州、300番台全4両、450番台全5両と400番台の8両がJR貨物の所属になります。JR九州の6両は寝台特急縮小→全廃の影響を受けて2010年度までに全廃されていますので、現在も九州地区で見られるEF81形は全車JR貨物所属の車両になります。一応更新工事を受けているものの、近年は老朽化と後継車であるEH500形の進出に伴い運用縮小→廃車が進んでいます。
このEF81 406は、国鉄時代の1974年に製造されたEF81 132を1986年?に改造した車両です。一時期、北陸方面に転用されていましたが、現在は門司機関区に復帰しています。
JR九州813系クモハ813-6の羽犬塚行き普通
1994年導入(中間のサハ813-406は2003年)の編成です(手前3両)。
両端の2両(クモハ813-6とクハ812-6)と中間車で導入時期に9年の差があるため、車体細部の造作に差異があります。
JR九州883系クロハ882-7の博多行き特急“ソニック”
JR九州883系は1994年から特急“ソニック”(鹿児島本線博多駅~日豊本線大分方面)に導入されている特急車です。813系に続いてVVVF制御を採用(但し電気ブレーキは発電ブレーキ)し、カーブが多い日豊本線でのスピードアップを図るためにJR九州初の振り子式(カーブ区間で遠心力によって外側に飛び出そうとする力を、強制的にカーブの内側に車体を傾けることによって通過速度を高くできる)を採用し、従来の485系特急“にちりん”よりも所要時間が20分程度短縮されています。
車体は軽量オールステンレス製(前頭部は普通鋼製)となり、前頭部のみメタリックブルーに塗装(その他は無塗装)、外観・内装は遊び心を持たせたものとなっています。1996年までに導入された5編成は7両固定編成、1997年導入の3編成は5両固定編成で導入されました。2005年からリニューアル工事が開始され、車体外観は無塗装だった側面も含めて従来より濃いメタリックブルーに塗装され、派手めだった内装はシックな雰囲気に改められました。その後2008年には5両固定編成で導入された3編成が中間車2両(サハ883形とモハ883形)を増結して7両固定編成化されています。この時の増結車は885系に準じたアルミ製の車体となっています。
この編成は1997年導入の編成で当初は5両固定編成でしたが、2008年に中間2両(手前から4両目と5両目…モハ883-1002とサハ883-1002)増結して7両固定編成化されています。
883系は1995年に通商産業省(当時)“グッドデザイン商品”選定、1996年度に鉄道友の会ブルーリボン賞とブルネル賞を受賞しています。
~ここで“先客”の方がいなくなったので踏切に移動~
JR九州817系クハ816-3010の荒木行き快速
2015年に導入された車両(手前3両)です。
後ろ6両は813系です。817系は2001年に日本産業デザイン振興会グッドデザイン賞を受賞しています。
JR九州813系クモハ813-216の羽犬塚行き普通
1997年導入の編成(手前3両)です。
JR九州787系クモハ787-9の博多行き特急“きらめき”
JR九州787系は783系に続く特急車です。鹿児島本線吉塚駅・博多駅~西鹿児島(現・鹿児島中央)駅間の特急“つばめ”用(従来の特急“有明”に代わって新設)として導入されました。車体は普通鋼製で今やいろんな意味でJR九州の強力な“相棒”とも言える?水戸岡鋭治氏主宰のドーンデザイン研究所が手掛けたものとなっていて、他社に例を見ない外観(あくまで個人的な主観ですが前頭部はどことなく犬っぽくも・・・)や内装、サービス面でも“つばめレディ”と呼ばれる客室乗務員の乗務やビュッフェでの軽食の提供などが特徴でした。性能的には一般車811系に準じたサイリスタ位相制御・発電ブレーキを採用しています。一時期はJR九州のフラッグシップ的特急車でしたが、九州新幹線開業によるJR九州の特急ネットワーク再編などによって編成変更や大掛かりな改造も施工され、特徴の一つであったビュッフェも廃止されています。
かつては“TSUBAME”→“リレーつばめ”などのロゴがありましたが、現在は“AROUND THE KYUSHU”のロゴに改められ、汎用特急と化ています。
この編成は1993年に導入されました。当初は9両固定編成でしたが、現在は6両固定編成となっています。特急“きらめき”は特急“つばめ”“にちりん”として運転されていた鹿児島本線門司港~博多間の特急を改称した列車です。
787系は1993年度に鉄道友の会ブルーリボン賞と通商産業省(当時)グッドデザイン商品選定、1994年にブルネル賞を受賞しています。
JR九州811系クハ810-8の大牟田行き快速
1990年導入の編成です(手前4両)。この編成は1995年から2007年まで、熊本県荒尾市にある遊園地“三井グリーンランド”(現・グリーンランド)PR車両“三井グリーンランド号”として、車体の前面・側面にグリーンの帯配したカラーリングになっていましたが、“三井グリーンランド”の親会社変更による名称変更にリンクして通常のカラーリングに戻されています。その後2008年からは門司港駅隣接の“九州鉄道記念館”開館5周年記念としてのラッピングにより“門司港レトロ号”として運行されましたが、現在は通常のカラーリングに戻されています。
811系は昨年からリニューアル工事が開始され、外観・内装の一新とVVVF制御化がなされています。全27編成が対象となっており、数年内に現在の姿は見られなくなります。
JR九州817系クハ816-3011の博多行き普通
2015年導入の編成です(手前3両)。
JR九州813系クモハ813-203の荒尾行き快速
1997年導入の編成です(手前3両)。
JR貨物EH500形EH500-50の貨物
JR貨物EH500形は、首都圏~北海道方面の貨物列車で、首都圏~江差線(現・道南いさりび鉄道)五稜郭駅間を機関車付替えと青函トンネル区間での重連運転解消のために開発された交直両用電気機関車です。1997年に試作車EH500-901が導入され、試験運用の結果を踏まえた量産車(EH500-1~)が2000年から導入されました。重連運転解消のため動軸を8軸とし、車体は永久連結の2車体となっています(重連解消にこだわったのは、JR旅客各社に支払う線路使用料の算定に機関車の両数が絡んでくるためらしいです)。JR貨物では、VVVF制御の機関車に力持ちっぽい愛称をつけていますが、このEH500形は“ECO-POWER 金太郎”と命名され、側面に金太郎のイラストが描かれています。
九州地区では、関門トンネル通過運用で運用されてきたEF81形の代替のために2006年から導入(運用開始は2007年)されています。首都圏~五稜郭駅(現・函館貨物駅)間で運用される車両とは、保安装置の種類が異なりますが、車両番号の番台区分は特になされず、連番となっています。現在、九州地区では門司機関区に12両配置され、山陽本線幡生操車場~博多臨港線福岡貨物ターミナル間で運用されています。
EH500-50は2006年に導入され、暫定的に東北地区で運用されたのちに2007年から関門トンネル通過用として運用されています。
JR九州813系クモハ813-9の大牟田行き普通
1994年導入(中間のサハ813-409は2003年)の編成です(手前3両)。
JR九州883系クロハ882-1の博多行き特急“ソニック”
1994年導入の883系トップナンバー編成です。この編成は当初から7両固定編成なので、アルミ製の中間車は入っていません。
JR九州811系クハ810-11の荒木行き普通
1990年導入の編成です(手前4両)。この編成はスペースワールドのPR車両として前面・側面に水色の帯を配した“スペースワールド号”として導入されました。その後カラーリング変更を経て2009年に通常の編成と同じカラーリングに変更されていますが、内装は“スペースワールド号”時代のままなので他の811系とは若干異なります。何故かこの編成では側面窓回りがシルバーに塗装されています。後ろ3両は813系です。
おまけ
初代“スペースワールド号”カラーのクモハ811-11 香椎~箱崎間にて1992年2月28日撮影
ボケボケの画像ですみませんm(__)m
これにて5月22日の撮り鉄は終了し、この日の宿に向けてひたすら南下します(次回以降に続きます)。
JR九州813系クモハ813-111の荒尾行き快速 古賀駅から乗車します。
今日から7月ですね~。2017年も既に半分が経過しました。今年の夏はどんな夏になるのかな?
で、明日は都議会選挙です。都民の有権者の皆さん、投票に行きましょう(笑)。
最近は不祥事続きの自民党の支持率が下がってていて、小池都知事率いる都民ファーストの会なる政党が注目されているようですが、ワタクシはこの都民ファーストの会という政党は、クリーンなイメージで売り込んではいるものの所詮は自民党の別動隊であり、大阪の維新の会みたいな組織だと思っていますので、ちょっと支持できませんね。第一、小池都知事は元々自民党員であり(さらに遡ると日本新党にたどり着くのですが)、自民党に離党届を提出したものの未だ正式には離党してはいないそうです。また、現在の自民党を牛耳る右翼組織である日本会議に属しており、かつては自民党のタカ派的な発言もしています。選挙後の結果次第でコロッと自民党と仲良く・・・なんてことも十分想定されます。皆さん、きちんと考えて投票しましょう。投票率が低くてウハウハなのは自民党と公明党です。デタラメな都政に鉄槌を下したければキチンと投票することです。