壮大な輪廻転生ドラマ第3弾!!


いよいよ、このドラマも佳境に入ってきましたね!
アケトを守護していたホルス神の象徴でもある鷹のウェジャトの羽音。
これは太古の頃よりアケトを守り、
彼の身に危機が迫ってくるとそれを知らせてきたのだ。

ホルス神の怒りを買った二人には
その鷹の庇護もなく
姿も羽音も感じることがなくなっていた。

でも、第6話でそのウェジャトの羽音が
アケトの生まれ変わりに聞こえるようになるのよね。

神からの怒りが解ける日もそう遠くはないのかーー?


第3巻は
インカ編、江戸編。
江戸編はかなり痛くて切なくて涙が出る。
絶対、木原さんですねww

これまでのレビューはこちら。
  やじるし
SASRA1 2


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時は巡り、恋人たちが出会ったのは黄金の帝国—。運命に導かれるようにインカを訪れた、精悍なエスパニア通訳・リカルド。虜囚となった美貌の王族キリヤの話し相手を命じられるが、キリヤは侵略者への憎しみに燃えていた。美しい月のようなキリヤの、誇り高い強さにリカルドは惹かれ—!?インカ編を大量書き下ろしのほか、江戸編収録。



古代エジプトから始まったこの物語もいよいよ日本へ舞台を移します!
エジプト-中国-ヨーロッパと彼らの魂は生まれ変わり
そしてどんなに離れた場所に生まれようとも
その魂は引き合うように出会うのだ。

彼らの出会う場所にこの物語の鍵を握るラピスラズリが
必ずどちらかの手に渡る。
彼らの出会う場所に惹かれラピスラズリがやってくるのか、
それともラピスラズリに惹かれ彼らの魂がその地に生まれ変わるのか。
いずれにしても、神の怒りを解くには
ラピスラズリはなくてはならないものなのだ、と思わせる。

だって今までの物語は
国は違えど同じ土地に生まれ出会う運命だったけど、
インカ編では方や南アメリカ、方やヨーロッパに生まれ、
普通ではまず出会うことなどなかっただろう。
しかし、大航海以降、このアメリカの地にヨーロッパからたくさんに人間がやってくる。
そのヨーロッパからやってきた一人リカルド(アケトの生まれ変わり)。

彼が惹かれて止まないのはセシェンの魂を持つ誇り高きインカの王族キリヤだった。

今回の彼らの立場は侵略する側と侵略される側。
いわば敵同士。
もうこのシチュだけで彼らの行く末がなんとなくわかってしまう。。。
というか、キリヤが今は滅んでしまったインカ族の王族であること自体
その滅び行く様を思わせてしまうよね。。。。

この二人は最期、会う事ができたのかどうか、はっきりとは書かれていないけど、
例え再会が叶っても、ともにいられた時間はわずかだったかと。。。。


そして6話目の江戸編。
いよいよ二人の魂が日本へ。
同じくラピスラズリもまた日本へ。

シリーズ中もっとも切ない話となったんじゃないかな。。。。
2話目もかなり切なかったけど・・・・
こういうのを読むと絶対木原さんだと思っちゃうのよね。
情け容赦ない描写だったり、
受けがうっすらビッチだったりww

今回はアケトの魂は貧乏御家人の若者に。
そしてセシェンは・・・・・
将軍家の嫡男として生まれながらも双子であったため
人目を避け、誰にも知られず、鎖に繋がれ蔵の中でひっそりと育てられるさだめの子。

家督争いを避けるとか双子は不吉とか理由はあるのだけど、
殺すことはいつでもできる、それよりも利用価値がありそうなこの赤子を
将軍家の側近でもある沼田は考えるのだ。

そして十数年後、
貧乏御家人である幸之助は亡き父から恩を受けたという浅野という人物から
とある仕事を紹介される。
条件はなかなか良さそうだ。
しかし、引き受けた後、幸之助は激しく後悔することに。。。。

その幸之助の仕事とは蔵の中にいる少年の世話だったのだ。
不気味な鉄仮面をつけた少年。
鎖に繋がれ、人の言葉も解するのかどうか怪しそうなその風体に
幸之助はかなりビビっていたのだ。

と、最初はこのようにビビっていた幸之助なんだけど、
この少年・一(いち)の世話を焼いているうちに
関係を持つようになってしまうんだよね。
すると一はもともと狭い世界しか知らないので幸之助に夢中になってしまう。
幸之助もまた一に夢中になるのだ。

だけど、これが悲劇の始まり。
一の世話を焼くに当たり浅野に言われていたことは
一と決して話してはなならない、一のことを他言してはならない、ということだったのだ。
一と話をしちゃうどころかこんなことまでしちゃってますからね~・・・

しかも幸之助は知ってしまうのだ。
幸之助の前に一の世話をしていた男がちょっとしたアクシデントで
鉄仮面の下の一の素顔を見たことによって殺されていたことを。。。。

いくらこの話がすべて悲恋で終る、とわかっていても
この話は切なかったよー!
幸之助が一の骸(と思い込んでいる)に頭がなくて
その頭を探すところとか、
最期、沼田に手をかけられるところとか・・・・・
一がもう来ることがない幸之助を待っているところとか・・・・

この話だけでも一冊の本で出して欲しいくらいの出来なんだけど
輪廻転生の話だから読み耐える事ができる!
こんな悲惨な末路を辿る二人にも
救われる未来が待っていると思えるから
切なくても読むことができるんですよ。
逆に輪廻転生の話じゃなかったら・・・・・、
これは痛過ぎて読むのが辛いだろうな・・・・・

でもやっぱり話としては良かったんだよねぇ。。

さて、次はいよいよ最終巻。
神の怒りはどのようにして解く事ができるのか。
そして怒りが解けたあと、二人は・・・・・・


H度ドキドキドキドキドキドキ(江戸編は濃い目)
ストーリー度満月満月満月満月やや欠け月

CDはこちら。
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■CAST
キリヤ:神谷浩史、リカルド・アロンソ:緑川 光、
一:日野 聡、鈴村幸之助:三木眞一郎、
浅野孝久:若本規夫、ティティ:宮田幸季


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