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今回は、「まず全体像を見る」についてです。
資格試験を受験する時、いきなり参考書を読んだり、いきなり問題に取り掛かったりしてはいけません。
まず、その試験の全体像を見てください。
できる限り、しっかりと見てください。
試験の全体を見ることで、試験で有効な情報を手に入れることができます。
高校生の大学受験を例に考えてみましょう。
例えば、三田紀房さんが書かれた「ドラゴン桜」というマンガはご存知でしょうか。
落ちこぼれの生徒たちを、東京大学に合格させるために、特別クラスを設けて、受験勉強をしていくというマンガです。
私は、このマンガもドラマも大好きなのですが、その中でこういう一幕があります。
落ちこぼれの生徒と、優等生の生徒が、東京大学の英訳文の問題で対決します。
英訳文とは、日本語の文章を英語に直す問題です。
得点が高かった方が、この勝負の勝者になります。
落ちこぼれの生徒は、基本的な英単語しか教えられていません。
一方、優等生は、難しい英単語や熟語を知っています。
普通に考えて、優等生の方が、この英語対決に勝つと思います。
しかし、得点が高く、勝負に勝ったのは、落ちこぼれの生徒だったのです。
その理由は、簡単です。
東京大学の英訳文の問題では、減点方式で採点されるのです。
採点方法には、加点方式と減点方式があります。
加点方式は、0点から1点、2点と積み重なっていく採点方法です。
減点方式は、最高点が10点だとしたら、そこから間違いがあれば9点、8点と減点されていく採点方法です。
つまり、落ちこぼれの生徒は、スペルも簡単で基本的な単語を使って答えたので、間違いが少なく、少しの減点で済んだのです。
しかし、優等生はスペルも難しく、複雑な英熟語を駆使して解答したため、スペルミスや英単語の配置のミスでたくさん減点されてしまったのです。
その結果、落ちこぼれの生徒の方が勝負に勝ってしまったのです。
ここから読み取れる事は、試験のルールを知らなければ勝ち戦も負け戦になると言う事です。
優等生は、試験の全体像を知らなかったため、実力があっても勝負には負けてしまったのです。
資格試験の場合も同じです。
合格点は一定なのか、それとも定員が決まっているのか?
試験の科目は何科目で、それぞれ何問あって、そのうちどの問題がどれくらいの得点配分なのか?
自分にとって苦手な科目はどれで、得意な科目はどれか?
試験時間は何時間で、会場はどこか?・・・
などなど、自分にとって有利になるかもしれない情報は、たくさんあると思います。
ですから、まず試験の全体像について調べましょう。
試験の全体像をおろそかにしていると、非効率的な勉強をすることになりますよ。
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