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今回は、「合格率による2つの疑問」についてです。
合格率とは、合格者の数を受験者の数で割った数字です。
例えば、1,000人が受験した試験で、500人が合格したとしたら、合格率は50%になります。
人は、資格試験の合格率だけを見て、その試験の難易度を判断してしまいます。
実は、その合格率=難易度という考え方に問題があるのです。
上記の、例のように合格率50%の試験を元に考えて見ましょう。
まず、合格率による疑問の1つ目です。
1.『自分が受験したら合格する確率は半分?』
ここでは、公表されている合格率と、自分の合格率との、すり替えが起こっているのです。
これは、全くの幻想です。
皆さんが受験して合格する確率と、公表されている合格率は全く関係ありません。
なぜなら、受験者1人1人が、違う環境で育ち、違う知識と経験を持っているからです。
初めて受験する人も居れば、3回目の受験だという人もいます。
大学院を出て修士号を持っている人も居れば、中学を卒業してすぐに働きに出た人も居るのです。
確かに、皆さんと全く同じ環境で育ち、同じ知識や経験を持った人が居るならば参考になるでしょう。
しかし、そのような人は、世界中探してもいません。
受験者が合格する確率は、個別に考えるものなのです。
次に、合格率による疑問の2つ目です。
2.「100人受けたら半分の人は不合格で、半分の人は合格する?」
これは事実です。
確かに事実ですが、皆さんにとっては何の影響も与えない事なのです。
資格試験の種類によって、どんな人が受験に来ているのか変わります。
昔、私が、受験した資格試験で、受験資格が必要ないものがありました。
申し込めば、誰でも受験できる資格試験です。
そのとき、試験開始直後からずっと寝ている人が居ました。
鉛筆すら持ってきているのか不明です。
結局、その人は、試験が終わるまでずっと寝ていました。
おそらく、会社の上司から、無理やり受験に行かされたのだと思います。
逆に、受験資格が必要な資格試験や、難関資格と言われる資格試験では、さすがにそういった人は居ません。
しかし、受験者の能力は様々です。
合格率を見ただけでは、その資格試験に、やる気のある人が集まっているのか、それともやる気のない人が含まれているのか分からないのです。
合格率という数字の中に、個々の能力は、全く考えられていないからです。
合格率50%の試験では、「100人受けたら半分の人は不合格で、半分の人は合格する。」というのは、事実ですが、個々の能力が考えられていないため、皆さんにとって何の役にもたたないのです。
試験の合格率と皆さんが合格する確率は、全く関係ないことが分かっていただけたと思います。
結局、合格するかどうかは、自分個人のレベルで考えないと意味がないのです。
合格率にだまされてはいけません。
合格率が10%の資格試験だからと言って、「この資格試験は、難しいから止めておこう。」とはじめから諦めてしまうのはもったいない事です。
結局は、挑戦してみなければ、わからないのです。
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