ブータン国王が結婚、のニュース | さくらのおうちカフェ

さくらのおうちカフェ

ひとを笑顔にするお料理。
そんなお料理を通して、おうちがほっと心温まるカフェのようになれば良いな。

お料理を中心とした、毎日のできごとや出会いを綴っています。

こんにちはヾ(@^▽^@)ノ晴れ


掃除と洗濯が終わり、今朝はマーブルチーズケーキを焼いていますケーキ

いい香りがキッチンいっぱいに・・・ラブラブ



昨夜と今朝、TVニュースで

“ブータンのワンチュク国王が結婚”

のニュースを目にしましたキラキラ


私たちも数ヶ月前に行ったばかりなので

驚きましたΣ(・ω・ノ)ノ!

ブータン王国という名前を日本のメディアで取り上げていることに。


ブータンについて少し触れています。

「ブータン王国の日記」 もぜひご覧くださいねビックリマーク



ではせっかくなので、

先日の日記ではご紹介しなかったものも少しご紹介します( ´艸`)ドキドキ


5代目、ワンチュク国王は非常に国民に愛されています。

ホテルでもお店でもどんな小さな村の農家にも

国王の写真が飾られています。


さくらのおうちカフェ

聞いたところ、飾らなければならない等の決まりは無いそうです(‐^▽^‐)

(主要都市と並んで、日本の時刻もありますね)

ニュースでは現在国王は31歳との報道でした。

2008年に28歳で新国王に就任されたのです。

では、代4代目国王は?

と思われませんか?

私は、この若さで国王の座を譲った4代目国王(ジグミ・シンゲ・ワンチュク)の素晴らしさを称えたいと思います。

前国王の引き際の良さと、国を思う思慮深さには、何か感じるものがあります。

若い国王が国民に敬愛される立派なリーダーになってほしい、

それを陰から見守り応援したいという思いがあふれているようです。

また、ブータンでの私たちのガイド(サンゲさん)↓によれば

さくらのおうちカフェ


さらにその父君である3代目国王の功績を国民は非常に称えているとのこと。


3代目国王は、長かった鎖国を解き、国連加盟を決めています。

また、国民教育に力を入れ政治改革を推し進め、近代ブータン建国の父と尊敬されるも病に倒れました。

(ガイド談)


4代目国王はなんと16歳という若さで即位されたそうですヽ(*'0'*)ツ


日本で高度経済成長が始まった頃です。


若き国王はブータンが独自の伝統文化を守りながらの近代化

誰よりも強く願ったそうです。



門戸を開けば、当然新たな文化や技術が入ってくる。

近代化に必要なものは当然ですが、

それに付随して歓迎せざるものも入ってくる。


日本も島国ですが、そうですよね。

特に若者は外からの情報に対して敏感で受け入れやすい。


私は海外へ行く度に感じます。

日本の流行というものについて。

それによって、見失っているものが実は多いように感じているのです。



ガイドと言いました。

実は、ブータンという王国は非常に変わっていて

ツーリストには必ずガイドとドライバーが付き添うという決まり(法律)があるのです。



ガイドは誰でも出来るわけでなく、歴史、文化、外国語・・・数々の厳しい試験に合格した者だけが認められます。


さくらのおうちカフェ


ちなみに、数は多くないのですが「日本語ガイド」もいます。

文化、歴史など深く知りたい方(英語があまり得意でない方)は日本語ガイドさんはかなりお勧めです!!



ブータン王国は亜熱帯の、山の国。

町から村へ、移動するのに峠を越えます。

さくらのおうちカフェ


ほら。大きな車がたくさん停まっています。

これは、各ツーリストについたガイドとドライバーさん達です。


さくらのおうちカフェ


(どこかの国のように)ツーリストに見せる場所が制限されるのではないかって思われました?

いいえ。行きたいと伝えればどこでも連れて行ってくれます。

登山がしたいなら、一緒に何日も歩いてくれます。


(ホテルも一緒ですが、ガイドさん達はまとめて簡素な1つの部屋に寝泊りされているようです)


以前の日記でお伝えしましたが、

私たちは電気もまだ通っていない「ポブジカ村」でホームステイも希望しました。

ほら。

私たちの車しかないでしょう?(笑)


さくらのおうちカフェ

この後、一瞬だけアメリカのツアー会社の女社長がきましたよ!

ホームステイのツアーを企画されているそうで

「これはいい!!」と感激されて帰って行きましたキラキラ



国王は今でも観光客の制限をされています。

このようにホームステイしようと、ホテルに泊まろうと、どこで食事しようと、

1日約250ドルを旅行費として事前に旅行会社に支払います。


査証の取得も厳しく、若者が自由にバックパックで安く旅行、なんて到底できません。

勝手気ままに外の文化を入れてほしくないという表れでもあります。



だから、

出会うツーリストは少し年配の、お金に余裕がある世代の方が殆どです。

さくらのおうちカフェ


聞いたところ、日本人も年配の方が多いようですね。見るもの触れるもの、人、

全てに癒されますし、日本より安全、ホテルも非常に綺麗です。


1日250ドルの肯定料金内で宿泊できるホテルは

どこも非常に清潔ですが、ツーリストが皆同様の中級ホテルになります。


でも、富裕層もブータンを訪れますよね。

そこで登場したのが肯定料金にさらに追加料金を支払い宿泊する高級ホテルです。


アマンコラ等が良い例で、1泊約1000ドル。

観光客制限も少しずつ緩やかになり、このようなホテルが近年増えています。


でも、

ブータンを旅行するのに高級リゾートホテル?

個人的には違和感がありますσ(^_^;)



ちなみに、私たちが転々とした中級ホテル(笑)

肯定料金で宿泊するホテルです。


綺麗でしょう?外観はもっと立派なお城みたいなものから

オシャレなコテージ風まで色々。

さくらのおうちカフェ


さくらのおうちカフェ



なんだか、内装が(色使いとか)可愛いんですよ。ブータンは。

さくらのおうちカフェ



これは、ホテルで働く女の子が、

「夫婦なら、ベッドくっつけましょう!」と行って力づくで寄せたんです。

こういう、冗談とかも人懐っこいブータン人らしくて、笑っちゃいます(^^)

さくらのおうちカフェ



なんだかこの水筒、かわいいでしょう?

ブータン王国では民族衣装も、チェック柄が多いです。

さくらのおうちカフェ


私たちは、農家でのホームステイが1番心に残りましたキラキラ


トウガラシたっぷりのブータン料理がかまどで煮えるのを、家族と一緒に待つ夜も、

ラグジュアリーなスパでオイルマッサージを受ける夜もブータンの夜です。

みなさんはどちらを選びますか( ´艸`)?


ちなみに、町のレストランも伝統的なものはこんな感じで、

なんだか可愛いでしょう?


ティールームです。

さくらのおうちカフェ


さくらのおうちカフェ



ブータン国王はGNH(国民総幸福量)を最も重要視しています。

その為に、何でも文化を入れるのではなくある程度の文化を入れていく。


でも、それによって国民は皆、本当に幸せそうビックリマーク

浮浪者がどこにもいないし、犯罪と言っても泥棒があれば大犯罪です。


国の頂点に立つ王様がしっかりと国民を守っていることがよく分かります。


法律で、働く者と学生は民族衣装着用が決められています。

これも、民族の誇りと一体感を生み出す素晴らしいアイデアですね。


朝、その変を主人と散歩すると


さくらのおうちカフェ


橋を渡る沢山の人


さくらのおうちカフェ


通学途中の学生です。みんな民族衣装。

さくらのおうちカフェ


これ、驚きました!通学バスならぬ、通学トラック!

さくらのおうちカフェ


手に何やらカゴがあるでしょう?あれはお弁当なんですって!

手作りのかごです。

さくらのおうちカフェ


高校生かな?やっぱり手にはランチボックスの入ったかご。

さくらのおうちカフェ



学校によって、決められた民族衣装があるようです。

さくらのおうちカフェ


さくらのおうちカフェ


ちなみに・・・


ここは伝統文化(絵画、彫刻、織物・・・)を教える学校で大学生くらいの年齢が多いんですが

やっぱり皆民族衣装です。綺麗ですね。

さくらのおうちカフェ


・・・とまあ、日中の殆どが民族衣装なので、

普段でも結局民族衣装を着用されている方が殆どです。何やら男性の井戸端会議ですね。

さくらのおうちカフェ


放課後、みんなで宿題です。
日本の子供と同じようで、少し違うのは、“みんなで”っていうところかな?

さくらのおうちカフェ

また、国で大切にされているもの。お寺です。
政治が行われる場所も寺院。

ブータンは、自然に、生活のいたるところに仏教の祈りが根付いているようです。


さくらのおうちカフェ


ガイドさんが肩に白い布を巻きます。これは寺院に足を踏み入れる時に必要な正装。

ツーリストは必要ありませんが、神聖な場所です。サンダルや短パンなどは避けた方が良いでしょう。

さくらのおうちカフェ


どんな小さな村にも仏塔があります。

(これはチベット式の仏塔)

さくらのおうちカフェ


どんな高い山の上にも。

(ブータン式仏塔)

さくらのおうちカフェ

そして至る所にマニ車があります。

特にお年寄りは寺にいるのが好きなようで、仏塔の周囲を1日中周ったり

数珠片手に、マニ車を回しています。

さくらのおうちカフェ


見てください!これ。

文明の力ですね(笑)ドライバーさんの車に、太陽熱で周り続けるマニ車!

さくらのおうちカフェ



マニ車とは、表現が少し変ですがお経がびっしり描かれた巻物みたいなものを

トイレットペーパーのように巻いて筒状にしたもの。

これを1回回せば、お経を1回唱えたことになるのです。


さくらのおうちカフェ


とてものどかで平和な光景で、ブータンにいると寺の多さに驚かされ、信仰心の高い国民性に関心します。



宗教上の理由から殺傷を嫌うブータンでは、犬はどこで遊ぼうが寝ていようが天国のようなもの。


こんな表情のノラ犬、日本で見たことありますか?

さくらのおうちカフェ


近づいても、逃げません。

“眠いんだけど、何か?”

さくらのおうちカフェ

3兄弟?

さくらのおうちカフェ


いい夢見てるんでしょうね。

どこにいても、誰も邪魔しません。犬も人と同じで皆穏やか。

さくらのおうちカフェ


猫は、犬がいないので

大抵寺院の中にいます。お寺が猫を守っているんですね。

さくらのおうちカフェ


さくらのおうちカフェ


どこへ行っても穏やかな空気が流れています。


また、国王は自然保護にも力を入れています。

木も勝手に伐採できません。だから、建築にも非常に長い年数を要するのです。

学校の授業でも「自然環境保護」の授業があり、これは義務教育から大学までずっと。



自然を愛する気持ちは、人々の心を穏やかにさせているのだと思います。


さくらのおうちカフェ


さくらのおうちカフェ


さくらのおうちカフェ

環境を守る為に、ビニール袋の使用も制限されていたり、

近所の人が集まってゴミ拾いする日があったり。


でも、ブータンの人はこれを苦痛には全く感じないそう。


大きなヒマラヤの、厳しい自然の中で暮らす人々は、地球の一部でしかない人間はとても小さくはかないものであることを認識し、人間の力ではどうしようもないことを知っているようです。



世界からブータンを訪れる多くの人々は、旅する中で幸せの原点に気づくかもしれません。



ブータンを訪れたら、ぜひその辺を歩いてみてください。


さくらのおうちカフェ


ほらすぐに、全速力で近づいて

さくらのおうちカフェ


笑顔を向けてくれます。純粋に、笑顔を。(この国は、物乞いする人はいません。)

さくらのおうちカフェ



そしてあっという間にこんな風になります( ´艸`)

さくらのおうちカフェ



どこへ行っても子供の笑顔であふれている国。

さくらのおうちカフェ



国王が、守ってきたものがここにはあります。




民主国家と呼ばれる先進的な国でさえ、真のリーダー不在のところが多いですよね。

国家の形態がどうあれ、国の将来を真剣に思い国民の幸せを願うリーダーが存在する国はまれです。



ヒマラヤ最後の王国、ブータン。


北は中国、南はインドという大国に挟まれたブータンは、

政治的に微妙なところにあるのも事実です。


そしてアジア諸国には政治的にも経済的にも不安定な国が多く、それらの緊張が伝わりやすいのも事実でしょう。




くしくも、5代目国王の就任の数日前に、アメリカ合衆国のオバマ新大統領が誕生しています。

世界一といっても良いほどの大国とヒマラヤの小さな王国に、ほぼ同時に新しいリーダーが生まれました。


対照的ではあるけれど、それぞれのリーダーに国民たちが期待するものはとても大きいことは間違いないでしょう。



地球、国家、地域、会社、家族・・・

それぞれのコミュニティとして大切なのは、お金や地位名誉ではなく

もっともっと基本的なもののような気がします。

それを知っている人が、コミュニティをまとめるリーダーになれば

もっと世の中は笑顔にあふれるのではないでしょうか?

さくらのおうちカフェ