『Merciless Cult』の歌詞の意味
TOUR19 This Way to Self-Destructionも間もなく終わりますが
『HYDRA -666-』同様にセトリに添えられた『Merciless Cult』にも改めて注目してみました。
メインシーズンが済んでも理解を深めることに無駄はない筈。
なんせ2005年リリースのアルバム『Withering to death.』の収録曲が
14年後の今、強く想いを放っているのです。
そもそも曲名が『Merciless Cult』
『The World of Mercy』のマーシーの否定形マーシレスは無慈悲という意味。
カルトは宗教。
熱狂的に支援する虜たちが集まったDIR EN GREYのことを宗教と呼び
そこに京くんの求める慈悲がないと嘆いている曲なのではないかと解釈しました。
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悲観的な君と無慈悲な君と
我 可愛い君は其処で何を視ている
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『Withering to death.』をリリースしたTOUR05 It withers and withersと言えば
ステージでの自傷が多かった時期。
悲観的な君=共鳴して悲観を分かち合う者
無慈悲な君=拒絶する者
我=京くん
可愛い君=目の前のファン
「我 可愛い君」を自分が可愛い、自分本位な君と訳すことも出来ますが
ざっくりと「ライヴで自傷する俺を視てどう感じるか」を問うフレーズってことでいいかと。
ファンの存在を「可愛い君」って総称するところに嬉しさと切なさがありますね。
双方向でなければそれは幸せではないから。
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比較と比例の中叫び狂い果てる
お前が望んだ結末だろう
さぞかしロマンティストなんだろうぜ
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悲観的な君(共感派)と無慈悲な君(拒絶派)を比較したところで
人間というものは99人から共感されても1人の拒絶が気になる生き物です。
拒絶派の人数を多く確認する程に悲しみも比例して強まり、狂い果てる。
ロマンティストとは現実離れした発想を持つ人のこと。
基本はムーディーだったり呑気な夢を見る人のこと意味しますが
ここでは「拒否されたらもっと悲しくなる現実」を想像出来ない人を指しています。
自傷を拒否する人は血が苦手だったり、痛そうなのを見たくないという
単純な「ホラー耐性がない」というケースもあると思いますが
「京くんが痛い想いをしてると可哀想で心配になるから見たくない」というケースも多いでしょう。
そういった「心配」でその行為を否定する人に向けて逆効果であると主張していて
「拒絶に傷付いた心の表れなのに更に傷つける=お前が望んだ結末」
と表現してるんだと思います。
京くんは自傷をアイデンティティとして捉え
それ含めて自分であり、それ含めて受け止めて欲しがってるんですね。
だから自傷を否定されると自分そのものを否定されてる気になっちゃうんじゃないかなと。
自傷したくなるレベルまでメンタル病んだことない人にはこの感覚分からないものでしょうか。
例えばあなたの歯並びが悪く八重歯が目立つ顔立ちだったとします。
堂々と自慢出来る要素でないことは本人が1番知っているけれど
好きな人に「八重歯とかないわ、どんな美人でもブスに見える」って言われたら傷つきません?
それでも「愛してるよ」って言われ、同じくらい「八重歯ないわー」って言われたら
自信喪失もするし「愛してる」の言葉が霞んで感じちゃいませんかね。
好かれる為だけに矯正して治せばいいのか、それとも全てを愛されてないと相手を拒否し返すのか。
病んでる人はそのストレスが身体に出てしまうのです。
吐いたり、お腹をくだしたり、不眠になったり、食欲が過度に増減するのと同じ症状の1つ。
傷付いた心の衝動を目視して自認するとか心と均等を取った同じ痛みを与えたくなるとか
理由は人それぞれですが、感情と肉体って繋がっているのです。
肉体をひっかいた時には、既に心は同等に血を流しているわけで
血の拒絶って「傷付いたらダメ」って言われてるようなもの。
「このくらい耐えて笑っていろ」と飛躍して受け取ってしまいやすいとても繊細な心理があります。
それを知っていてもステージ上でやることによって
「パフォーマンス」であり彼の心を見せられていると感じない人もたくさんいますが。
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不意に思い返す 此処に愛は無い
繰り返し貫く 何処か壊れてゆく
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此処=ライヴ会場、ファンたちに包まれる空間
ライヴが大好きな京くんですが、同時に絶望の場でもあり
不意に「目の前にいるこいつらは俺を受け入れないんだ」と思い出してしまう。
その度に繰り返し胸が貫かれるような虚しさと悲しさに襲われ
ファンやライヴを喜び愛しく思う感覚が壊れてゆく。
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愛してください この血もその意味も
愛してください この日にこの価値を
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見た目や歌やパフォーマンスやファンサービスだけじゃなくて
血を流す姿も、血を流す程苦しんで生きていることも
全て受け止めて、俺の全てを愛して欲しい。
目の前にいる今、此処で。
『Values of Madness』の
「その瞳に入れた俺はどんな色の血を流していた?」も同じ。
生きている証を感じ美しいと思ってくれるだろうか、目を背けたいものであろうかと。
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Gasp for breath
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(苦しそうに息をする)
愛して下さいと歌って頼んでも、お客さんのリアクションはあまり変わりません。
情報化が進んだ昨今は京くんの自傷についての意見も簡単に山ほど拾えますが
拒絶する声の多さに私ですら息苦しく感じます。
このフレーズは絶望して泣きじゃくり、過呼吸になっているくらいのイメージ。
『Values of Madness』の上記の続きでは
「優しい眼差しが消えて行く さよならも言えず」という同じ流れになっていて
拒絶されたことを察して黙って心を閉ざしたことを意味する描写です。
あとは繰り返しなので歌詞はこれで以上。
あまりに苦しい絶望の叫びです。
これだけ長いこと訴えているのに堂々と自傷拒絶の言葉を吐きながら
大好きだ憧れだ救われていると言う人の言葉が彼に響くでしょうか。
(実際にそうであるか否かではなく、彼に届くか否かの観点で)
『谿壑の欲』の「眼を向けようとはしない そうまでして(ファンだと)偽りたい?」も
『Rubbish Heap』の「聞いてるフリして大粒の涙を流せる君達に尊敬の念を」も
血を受け入れない奴などファンとは認めない、という
強い強い憎しみと絶望が込められているように思います。
「愛して下さい この血もその意味も」ってファンに歌わせることが多いフレーズで
自分で歌うともなれば自然と言葉を記憶するし意味も考える機会が増える筈。
14年経った今も同じことを歌うのです。
『audience KILLER LooP』ってオーディエンスに殺され続けながら。
否定された自分を自分でも責め、ファンのフリして傷つけてくる奴らに対して
命賭ける程の景色は「お前の為じゃない」と迫害し返しながら
その上で尚「悲観的な君」に救いの手を差し伸べようとしてくれてるんですね。
『HYDRA -666-』同様にセトリに添えられた『Merciless Cult』にも改めて注目してみました。
メインシーズンが済んでも理解を深めることに無駄はない筈。
なんせ2005年リリースのアルバム『Withering to death.』の収録曲が
14年後の今、強く想いを放っているのです。
そもそも曲名が『Merciless Cult』
『The World of Mercy』のマーシーの否定形マーシレスは無慈悲という意味。
カルトは宗教。
熱狂的に支援する虜たちが集まったDIR EN GREYのことを宗教と呼び
そこに京くんの求める慈悲がないと嘆いている曲なのではないかと解釈しました。
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悲観的な君と無慈悲な君と
我 可愛い君は其処で何を視ている
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『Withering to death.』をリリースしたTOUR05 It withers and withersと言えば
ステージでの自傷が多かった時期。
悲観的な君=共鳴して悲観を分かち合う者
無慈悲な君=拒絶する者
我=京くん
可愛い君=目の前のファン
「我 可愛い君」を自分が可愛い、自分本位な君と訳すことも出来ますが
ざっくりと「ライヴで自傷する俺を視てどう感じるか」を問うフレーズってことでいいかと。
ファンの存在を「可愛い君」って総称するところに嬉しさと切なさがありますね。
双方向でなければそれは幸せではないから。
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比較と比例の中叫び狂い果てる
お前が望んだ結末だろう
さぞかしロマンティストなんだろうぜ
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悲観的な君(共感派)と無慈悲な君(拒絶派)を比較したところで
人間というものは99人から共感されても1人の拒絶が気になる生き物です。
拒絶派の人数を多く確認する程に悲しみも比例して強まり、狂い果てる。
ロマンティストとは現実離れした発想を持つ人のこと。
基本はムーディーだったり呑気な夢を見る人のこと意味しますが
ここでは「拒否されたらもっと悲しくなる現実」を想像出来ない人を指しています。
自傷を拒否する人は血が苦手だったり、痛そうなのを見たくないという
単純な「ホラー耐性がない」というケースもあると思いますが
「京くんが痛い想いをしてると可哀想で心配になるから見たくない」というケースも多いでしょう。
そういった「心配」でその行為を否定する人に向けて逆効果であると主張していて
「拒絶に傷付いた心の表れなのに更に傷つける=お前が望んだ結末」
と表現してるんだと思います。
京くんは自傷をアイデンティティとして捉え
それ含めて自分であり、それ含めて受け止めて欲しがってるんですね。
だから自傷を否定されると自分そのものを否定されてる気になっちゃうんじゃないかなと。
自傷したくなるレベルまでメンタル病んだことない人にはこの感覚分からないものでしょうか。
例えばあなたの歯並びが悪く八重歯が目立つ顔立ちだったとします。
堂々と自慢出来る要素でないことは本人が1番知っているけれど
好きな人に「八重歯とかないわ、どんな美人でもブスに見える」って言われたら傷つきません?
それでも「愛してるよ」って言われ、同じくらい「八重歯ないわー」って言われたら
自信喪失もするし「愛してる」の言葉が霞んで感じちゃいませんかね。
好かれる為だけに矯正して治せばいいのか、それとも全てを愛されてないと相手を拒否し返すのか。
病んでる人はそのストレスが身体に出てしまうのです。
吐いたり、お腹をくだしたり、不眠になったり、食欲が過度に増減するのと同じ症状の1つ。
傷付いた心の衝動を目視して自認するとか心と均等を取った同じ痛みを与えたくなるとか
理由は人それぞれですが、感情と肉体って繋がっているのです。
肉体をひっかいた時には、既に心は同等に血を流しているわけで
血の拒絶って「傷付いたらダメ」って言われてるようなもの。
「このくらい耐えて笑っていろ」と飛躍して受け取ってしまいやすいとても繊細な心理があります。
それを知っていてもステージ上でやることによって
「パフォーマンス」であり彼の心を見せられていると感じない人もたくさんいますが。
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不意に思い返す 此処に愛は無い
繰り返し貫く 何処か壊れてゆく
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此処=ライヴ会場、ファンたちに包まれる空間
ライヴが大好きな京くんですが、同時に絶望の場でもあり
不意に「目の前にいるこいつらは俺を受け入れないんだ」と思い出してしまう。
その度に繰り返し胸が貫かれるような虚しさと悲しさに襲われ
ファンやライヴを喜び愛しく思う感覚が壊れてゆく。
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愛してください この血もその意味も
愛してください この日にこの価値を
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見た目や歌やパフォーマンスやファンサービスだけじゃなくて
血を流す姿も、血を流す程苦しんで生きていることも
全て受け止めて、俺の全てを愛して欲しい。
目の前にいる今、此処で。
『Values of Madness』の
「その瞳に入れた俺はどんな色の血を流していた?」も同じ。
生きている証を感じ美しいと思ってくれるだろうか、目を背けたいものであろうかと。
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Gasp for breath
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(苦しそうに息をする)
愛して下さいと歌って頼んでも、お客さんのリアクションはあまり変わりません。
情報化が進んだ昨今は京くんの自傷についての意見も簡単に山ほど拾えますが
拒絶する声の多さに私ですら息苦しく感じます。
このフレーズは絶望して泣きじゃくり、過呼吸になっているくらいのイメージ。
『Values of Madness』の上記の続きでは
「優しい眼差しが消えて行く さよならも言えず」という同じ流れになっていて
拒絶されたことを察して黙って心を閉ざしたことを意味する描写です。
あとは繰り返しなので歌詞はこれで以上。
あまりに苦しい絶望の叫びです。
これだけ長いこと訴えているのに堂々と自傷拒絶の言葉を吐きながら
大好きだ憧れだ救われていると言う人の言葉が彼に響くでしょうか。
(実際にそうであるか否かではなく、彼に届くか否かの観点で)
『谿壑の欲』の「眼を向けようとはしない そうまでして(ファンだと)偽りたい?」も
『Rubbish Heap』の「聞いてるフリして大粒の涙を流せる君達に尊敬の念を」も
血を受け入れない奴などファンとは認めない、という
強い強い憎しみと絶望が込められているように思います。
「愛して下さい この血もその意味も」ってファンに歌わせることが多いフレーズで
自分で歌うともなれば自然と言葉を記憶するし意味も考える機会が増える筈。
14年経った今も同じことを歌うのです。
『audience KILLER LooP』ってオーディエンスに殺され続けながら。
否定された自分を自分でも責め、ファンのフリして傷つけてくる奴らに対して
命賭ける程の景色は「お前の為じゃない」と迫害し返しながら
その上で尚「悲観的な君」に救いの手を差し伸べようとしてくれてるんですね。