応急処置をしてから翌週の5月16日に再び内視鏡を使って治療することになりました。

 

 

応急処置の時に色々調べたみたいで、どうやら胆管の周りのリンパ腺が腫れてその圧力で胆管が圧迫されてたみたいなんです。

 

そこで内視鏡を使って胆管に金属性のステントというチューブを入れる事に・・・

しかし前回とは比べ物にならない地獄が待っていました。

 

 

 

手順は前回と同じで睡眠薬を投与してからの施術だったのですが・・・前と違ってなんだか睡眠薬の効きが悪かった気がしました。

 

初回の時は内視鏡を口に入れた事は覚えていなかったのですが今回は喉に異物が入る感覚を感じました。

さらに途中で目が覚める回数も多かった気がします。

あくまでも意識は朦朧としているのでハッキリと覚えてる訳ではないのですがやはり睡眠薬の効きが悪かったように思います。

 

 

さらに地獄だったのは術後でした。

前回は多少背中に痛みが残った程度だったのですが、今回は立っていられないほどの痛みが胸・腹部・背中に現れました。

 

特に胸は食道と胃が内側から圧迫されるような感じでそれに連動して背中も激痛が走ってるみたいでした。

病室まで車椅子で運んでもらいベッドに横たわっても一向に収まらない、それどころか呻き声をあげる程だったので急いで痛み止めと追加で睡眠薬を点滴で入れてもらいました。

 

 

たぶん15分くらいして落ち着いたと思いますがあまり記憶に無いですね。

 

20時の面会終了時間まで両親がいてくれたのは覚えているのですがその後直ぐに意識を失ったのか次に起きたのは23時過ぎでした。

この時点で再び痛みがぶり返してきたので別の痛み止めを入れてもらい再び眠りにつく事に。

 

次の日には痛みも消えて何とか動けるようになったのですが・・・如何せん入院前からほとんど食事を取っていなかった(胆のう炎や黄疸の時は基本絶食で治療をするため)うえに内視鏡治療のせいで体力が極限まで削られていたのでベッドから動く気になれませんでした。

 

 

 

 

・・・しかし!  まだ終わりではありません!

 

実は黄疸になる前の治療方針で新しい抗がん剤を使う前に「ポート」という点滴の補助器具を胸に埋め込む簡単な手術をする事になっていたのですが・・・黄疸の治療が終わらないと出来ないらしく保留になっていたのです。

 

 

そして16日火曜日に内視鏡治療をした翌日にこの埋め込み手術をする事になってしまったのです。

もちろん前もって予定は組まれていたのですが・・・正直ここまで体力が消耗してるとは思いもしなかったです。

看護士の人もさすがにキツいと判断したのか車椅子ではなくストレッチャーを用意してくれて寝た状態で処置室まで運んでもらいました。

 

 

 

17日水曜日の午前10時から手術を開始、と言っても局所麻酔による治療なので先生は手術ではなく処置施術と言っていましたね。

 

 

まず肩甲骨の少し上あたりの首に局所麻酔を打ち、そこからたぶん長い針のような物を心臓に繋がる太い静脈へ差し込み(たぶんなのは顔に手術の時みたいにシーツを被せられてるので何も見えないから)、そこへ専用の細いチューブを通します。

 

次に右胸の少し上の方を3cmほど切開してそこからポートという100円玉ほどの器具を皮膚下に埋め込みます。

 

最後に首から差し込んだチューブの片端を皮膚の下を通してポートに接続して切開した所を縫って終わりです。

 

 

 

皮膚下に埋め込むとか・・・自分で書いてるだけでもゾクっとしますね。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じの手術を1時間半ほどで終わらせて再び病室へ送還されました。

この時点で正直もうぐったりでしたね。

 

 

 

 

 

→さらに続きます