新型コロナ日記1 | 脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

基本毎日更新。名誉も金も、素晴らしい音楽を作り人々を感動させようという気持ちもない、極めて不心得なアマチュアミュージシャンであり、アマチュアアーチストtrifling beetleの遺書。
HP https://www.music-scene.jp/triflingbeetle/

ブログネタはまとめて下書きしてストックしておき、アップ予約時間を設定しておくことにしている。

なので下書きといっても実質本チャンである。

 

今回わけのわからないブログが数本アップされたが、これは実は、8月15日に体調が激変し、その後、宿泊療養施設の隔離を経て、コロナ病床に入院となったことにより、とてもブログどころではなくなった産物www。

下書きみたいな状態でまんまとアップされてしまった。

まあ、でもこれはこれでよいかと思いそのまま編集しないことにした。

 

入院中、スマホでブログ更新も考えたけど、このブログだけ、運悪くパスワードなんかを記録していなくて、なんともできなかった。

機会があれば完成させてみたいとは思うけど。

 

どうだろ?

 

 

 

新型コロナに感染したと思われるのが8月13日。発症日15日を経て、16日発熱外来受診、PCRを受ける。

17日朝、陽性確認、その日のうちに宿泊療養施設で隔離に入った。

 

その後病院に入院に入るわけだが、これは本当に個人的な日記であり、あまり治療や療養に役立たないかもしれない。

参考程度に役立てば御の字である。

四方山話として読んでもらっても、勿論結構である。

 

自分がまず伝えたいことがあるとすれば、とりもなおさずまずはコロナ症状の苦しさ、厄介さである。しつこいし、何といっても頭がいい。

こんなに煩わしいものはないぜ。

 

そして、今後、リハビリ、後遺症対策も含めてしばらくは何となく不自由な生活が続くということだ。今までのようにいかないことが多少出てくる。

 

そういう現実を「とても難儀のこと」ととらえてもらえたら、自分としては本望なのである。

 

 

 

 

 

8月15日

退勤するまでは何ともなかったのに、帰宅したとたん、急激に体調が悪くなった。

体の中心で何かが燃えているように熱くなった。

発熱は間違いないと確信。検温。

ちょっと見たことのない数字に顔面蒼白。

38℃台の発熱がやがて39℃を越してしまい、市販の解熱剤もお手上げ状態の中で、初めて、これはひよっとしたら世間で大騒ぎのコロナじゃないのか?

という考えに至る(遅いわ!)。

 

もうそこからが地獄の修羅場@エンドレス。

とりあえずひたすらもだえ苦しみ、のたうち回り、スポドを飲みまくって嘔吐の繰り返しをし、朝になるのをひたすら待ち、保健所に電話を。

 

しかし話中。つながらない。

しばらくして何十回もかけたが話中。

なぜだ。なぜなんだ。なぜつながらない。

死にそうだ、助けておくれ。

 

それでもつながらない。

狂おしい時間は停滞し、渋滞し、なかなかすぎてくれない。

 

何とか耐え忍び、ふとスマホの画面の下へとスクロールをする。

と、そこにはでかでかと感染相談窓口の番号があるではないか!

 

おい、これ、わかりにくいぞ。 

 

もうクモの糸にすがる気持ちで電話をかける。

あっさりとつながり、発熱外来を受診してPCRを受けてほしいといわれた。

発熱外来一覧のあるページも教えてもらった。

 

ここまでたどり着くのにどれだけかかったか。

ここまで来るまでに、下手したら死んでたぜ。

 

やっとのことで命がつながった気がした。

しかも、発熱外来はすぐに来いというし、徒歩すぐ。

行くよ、行きます。

 

その道が遠い!

 

這う這うの体で発熱外来へ行きPCR。

しかし、あまりの高熱でのどがカラカラ。

唾が出ない。

ラーメンとか唐揚げを思い浮かべるが全くあかん。

指を突っ込む。

いや、これは嘔吐だ、つばは出ない。

もうなんか意識が混濁しかけているのを感じる。

 

突っ込んだ指が苦い!鉛筆みたいだ。

まぼろしか?

これが俗にいう味覚障害だな。

唾をクンクンと嗅ぐ。匂いもないや。

もうこれ、完全陽性でしょうに。

もう陽性でいいっす。

 

モニターのお向こうからナースが頑張って、頑張りなさい、頑張らなきゃダメでしょ!!

とエールを送ってくれる。

死に物狂いで唾液を絞り出し、そのまま失神しそうになる。

 

カロナール500を処方してもらいその日は幾分楽に寝られた。

 

翌日朝9時電話で陽性を告げられる。

「やっぱりコロナがいました」、と。

保健所からの連絡を待ってくださいと言われた。

 

すぐに保健所から連絡があり、アパホテルへの移動を指示された。

宿泊療養施設というやつだ。

世間で問題になっている自宅待機でなくて胸をなで下す。

その時にすごく胸と背中が痛いことに気が付いた。

筋肉痛みたいな痛み。

咳が断続的に出始めた。

 

 

19時ころ保健所の人と、そういう装備のタクシーが来たので荷物とともに転がるように乗り込んだ。

 

もう大丈夫ですよと、保健所の人が声をかけてくれた。

救われた気分になってなんとなく号泣してしまった。

 

事実、もう三途の川、そこまで来ていたんだな。