What we all the beginning is often the end, and to make an end is to make a beginning.
いわゆる始まりはしばしば終わりであり、終わることは始めるこ
とである。
「俺たちの勲章」最終回を何十年ぶりかに見た。いろいろと新しい発見があったし、当時は子供過ぎて感じられなかったものを感じることができたように思う。
まず挿入歌「ブルースを歌う女」byしばたはつみ
片桐夕子が射殺される場面で流れる。何という素晴らしい歌なんだ、と感心した。
で、挿入されるタイミングがまた絶妙。本当に素晴らしかった。
しばたはつみ、素晴らしい歌手だなぁ。
偏見でひどい話だが、自分的にはヒット曲があるないに関わらず紅白に出てくる歌手というイメージが強かった。
でも今になって思う、素晴らしい、と。
もう存在しないのが本当に残念だ。
ドラマの筋的には松田優作は田舎に左遷、雅俊は刑事を辞める。
挫折、である。
電車の窓から顔を出してどこか寂しげな雅俊。旅にでも行くのだろうか。
一方、鹿間マリさんと別れた優作は射撃場で狂ったように打ちまくり、狂ったように笑い転げる。
それがラストシーン。なんとも言えないエンディング。
挫折の美学を最後まで押し通したのは素晴らしいし、昭和のドラマはそれが定番だったよな。
なので昭和人の自分には、ハッピーエンドの多い今のドラマは、何か物足りなく感じてしまう。