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平成政治からの決別を! 反・緊縮財政、反・グローバリズム、反・構造改革を基本方針とし、政策の「ピボット(転換)」を目指す国民プロジェクト「令和の政策ピボット」が始動致しました。
平成政治からの決別を! 反・緊縮財政、反・グローバリズム、反・構造改革を基本方針とし、政策の「ピボット(転換)」を目指す国民プロジェクト「令和の政策ピボット」が始動致しました。
三橋TV第84回【MMTという地動説は日本を救うか!?】
さて、いよいよ平成最後の日となりました。
昭和64年(平成元年)1月7日。昭和天皇が崩御され、昭和が終ります。翌1月8日、平成が始まりました。
同年4月、
1.ビルトインスタビライザー(埋め込まれた安定化装置)がない
2.所得再分配の機能がないどころか、低所得者層の税負担が相対的に思い逆累進課税
の消費税が導入されました。
さらには、同年、日米構造協議開始。アメリカ主導による本格的な日本の「構造改革」が口火を切ります。
その後の日本は、バブル崩壊、デフレ化で国民経済が停滞する中、グローバリズムのトリニティ(緊縮財政、規制緩和、自由貿易)が容赦なく進み、国民は貧困化。ナショナリズムは瓦解し、誰もがルサンチマンにまみれ、すさみ、誰かをねたみ、嫉み、足を引っ張ることばかりを考える浅ましき国家、国民へと落ちぶれていきます。
特に、実質賃金の低下はすさまじく、ピークと比較し、すでに15%も減少。ここまで貧困化が継続した国は、戦争や内戦、革命でもやっていない限り、他に例を知りません。
もっとも、厚生労働省が例の不正統計問題で、
「〇四~一一年分は調査票などの資料を廃棄・紛失していて再集計ができない」(厚労省の賃金統計担当者)
という結末になってしまったため、八年分の統計は「不明」なままです。デフレ脱却が課題の国で、重要指標の賃金統計が「不明」で終了。本当に我が国は先進国なのでしょうか。
というわけで、直近を見るしかないわけですが、2月の実質賃金は予想通りマイナス。
『2月の実質賃金、前年比1.0%減 速報値から上方修正
厚生労働省が23日発表した2月の毎月勤労統計調査(確報値、従業員5人以上)によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月比1.0%減と、速報値(1.1%減)を上方修正した。(後略)』
厚生労働省が23日発表した2月の毎月勤労統計調査(確報値、従業員5人以上)によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月比1.0%減と、速報値(1.1%減)を上方修正した。(後略)』
19年1月の実質賃金も対前年比▲0.7%であるため、二か月連続のマイナス。18年1月のサンプル変更の「メッキ」が剥がれた以上、必然的にこうなります。
【日本の実質賃金の推移】
さて、本日の日刊MMT。
『現代貨幣理論(MMT)について
(前略)ただ、日銀の国債買い入れ自体に、新たに通貨を創出する機能はありません。国債買い入れの仕組みは図表1の通りです。民間銀行が財務省発行の国債を購入する場合、購入原資は主に家計の預金です。その後、日銀が民間銀行から国債を買い入れれば、国債の保有は民間銀行から日銀に移るものの、財務省が国債発行で調達した資金が家計の預金で賄われていることに変わりはなく、新たなおカネが生み出される訳ではありません。(後略)』
(前略)ただ、日銀の国債買い入れ自体に、新たに通貨を創出する機能はありません。国債買い入れの仕組みは図表1の通りです。民間銀行が財務省発行の国債を購入する場合、購入原資は主に家計の預金です。その後、日銀が民間銀行から国債を買い入れれば、国債の保有は民間銀行から日銀に移るものの、財務省が国債発行で調達した資金が家計の預金で賄われていることに変わりはなく、新たなおカネが生み出される訳ではありません。(後略)』
前略、後略部分も間違いだらけなのですが、特に酷かったのが↑。
このエコノミストの頭の中では、日銀の国債買い入れは「新たに日銀当座預金という通貨を創出しているわけではない」という設定になっているようです。んじゃ、銀行や政府のバランスシートの借方に計上されている309兆円の日銀当座預金は、おかねじゃないんだ。
さらに、
「財務省が国債発行で調達した資金が家計の預金で賄われている」
って、よくもまあ、ここまで出鱈目を書けるものです。国債発行で調達しているのは日銀当座預金で、家計の銀行預金とは異なるおカネです。家計の銀行預金が「ゼロ」であっても、政府は国債を発行できます。
実質賃金統計にせよ、MMTにせよ、嘘をつき、出鱈目を主張する連中が平気でのさばる。国民のルサンチマンが高まる反対側で、「情報ビジネス」の人間がモラルを失っていった。あるいは、嘘つき、詐欺師と化していった。
特に、上記「三井住友DSアセットマネジメント」のレポートは、個人投資家の「投資判断」用の資料なので、ここまで出鱈目を書くということは、普通に「詐欺」でしょう。
平成は、この手の情報詐欺が横行した時代でした。同時に、インターネットの発展により、情報詐欺を是正しようという動きが始まった時代でもあります。
この流れを加速し、令和の時代には、せめて平成よりはマシな情報空間が構成されるよう願ってやみません。というか、そのために努力します。
さて、日本の神話では、神々が実に「人間的」に描かれています。
一神教の神は「人間を罰する神」ですが、日本の八百万の神々は、何というか「高天原に住んでいる皆さん」といった印象です。
日本列島を作ったイザナギが妻(イザナミ)に死なれ、黄泉国から戻り、禊を行います。左目を洗うとアマテラス、右目を洗うとツクヨミ、鼻を洗うとスサノオが生まれました。
スサノオは高天原で狼藉(という表現ではヌルイけど)を働き、アマテラスは天岩戸に閉じこもってしまいました。元祖ヒキコモリです。
アマテラスを岩戸から引きずり出すために作られ、使われた小道具が八咫鏡、八尺瓊勾玉でございます。
さて、高天原を追放されたスサノオは出雲の国でクシナダヒメと出会い、姫を助けるためにヤマタノオロチを退治します。この時、ヤマタノオロチに飲ませた酒が「八塩折(ヤシオリ)の酒」です。そう、シン・ゴジラの対ゴジラ最終作戦名「ヤシオリ作戦」は、ヤマタノオロチのエピソードからきているのです。
スサノオは十拳剣でヤマタノオロチを引き裂き、尻尾の中から天叢雲剣を見つけ、アマテラスに献上しました。後に「草薙剣」と呼ばれることになる剣です。
スサノオ編は、主人公が散々に屑っぷりを発揮したにも関わらず、最後はクシナダヒメと結ばれ、須賀の地にお宮(現、須我神社)を築き、
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠めに 八重垣作る その八重垣を」
と、何となくほんわりとした歌を詠むエンディングになっています。
さて、アマテラスの孫のニニギが高千穂に降り下る際に(天孫降臨)、元祖ヒキコモリことアマテラスは八咫鏡を渡し、「自分自身(アマテラス)だと思い祀るように」命じます。というわけで、天照大神を祀る伊勢神宮の御神体は八咫鏡なのです。
八咫鏡、八尺瓊勾玉、そして草薙剣。つまりは、現在の皇室に伝わる三種の神器です。神話時代から伝わる聖遺物(?)を受け継ぐ国は、世界中を探しても我が国だけです。
ところで、ニニギは元祖ダメンズと言っても過言ではないダメ男で、コノハナサクヤヒメと結婚する際に姉のイワナガヒメを「醜いから」と送り返し、永遠の命を失い、サクヤヒメが身籠った際には、
「俺の子じゃないだろ、国つ神の子だろ」
と、難癖をつけるなど、屑っぷりを大いに発揮します。サクヤ姫は怒り狂い、燃える産屋で子供を産むという奇術にチャレンジし、自らの貞操を証明することになります。
この時、生まれた子供の一人が山幸彦。兄の海幸彦の釣り針を無くしてしまい、ワタツミ(海神)の宮にまで探しに行きます。ワタツミの宮殿でで出会った美女トヨタマヒメと結ばれるわけですが、何と姫の正体はサメでした。
山幸彦とサメのトヨタマヒメとの間に生まれたのが、叔母さん(タマヨリヒメ。トヨタマヒメの妹)と結婚しちゃうウガヤフキアエズ。
↑
これ、全て皇室の御先祖様のお話です。ちなみに、ウガヤフキアエズとタマヨリヒメとの間で生まれたのが神倭伊波礼比古命、つまりは神武天皇です。
これほど面白い、人間的な神話を持ち、さらに「現在」まで皇統が引き継がれている日本国において、国民が「神話を子供たちに教えない」のは、実にもったいない話であり、悲しい話でもあります。子供たちに神話を教えるためには、まずは自分たちが知らなければなりません。
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神話の国を、未来に引き継ぐ。
そのために、国民一人一人が動き出す。
令和の御代が、そういう時代になりますように。
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