我々が山スキーに臨む際の指針として「地獄の掟」と呼ばれる約束事がある。
YSHRセンセーがこれまでの経験を元に安全対策に主眼を置いて作ったものだが数か月前にセンセーの独り言で紹介されて以来消えてしまっている。
せっかく定めたのに存在自体が怪しくなってきているのでこのブログで残しておこうと思う
【地獄の掟】
- その一 地獄メンバーは常日頃自己研鑽に励み山行中は人に迷惑をかけぬよう努めるべし
- その二 山は自己責任の世界であり他人に流されることなく常に自分の判断で自分の安全を確保すべし
- その三 仲間が窮地に陥った時は決して見捨てず全力で救うべし
- その四 ラッセルは自分の喜びのためと信じて率先して行うべし
- その五 山で万が一のことがあっても決して仲間を恨まないように家族には日頃から伝えるべし
- その六 出発時間はただの目安に過ぎず三〇分のフライングにも対処できるゆとりをもつべし
オフィシャルな掟はこんな内容なのだが、これ以外にも次のような暗黙的なルールが存在する。(本邦初公開!?)
【必須装備】(一般的な山スキー標準装備以外)
- 地獄ゴーグル
- ウィペット
- GPS(専用機)
- ココヘリ(可能な限りヒトココ受信機も)
- ヘルメット
- マウンテンバイク
【推奨装備】
- スーパーファット(Pon2oon)
- 一眼レフカメラ
- ノーズガード
- スキーの流れ止め(スキーブレーキではなく)
- オルトボックス オートルート40(ザック)
- 歯ブラシ(なぜ!?)
【その他】
- ・基本的に慣れ合わない(現地集合、現地解散)
- ・写真は共同著作権
普通山行が終わったら温泉いこーぜ!とか飯食いにいこーぜ!ってパターンがありそうだが基本的にはない。
下山したら各自片付けてサッサと帰る、余韻は全くない。翌日には次の山行計画の話をしている。
まあ10時間以上のロング山行が多いので山行中におしゃべりする時間はたっぷりある。
あえて下山してまで話さなくても、という思考が働いている部分もある。それより時間の有効活用ってやつだ。
こんな感じで地獄軍団は「本当に山の事しか考えていない」といえる。
ある意味仕事仲間と似ていて、割り切ったコミュニティだと言えるかもしれない。
それでも山行中は命を預けるパートナーであり信頼できる仲間であることは間違いない。
決められたルールは守りつつ、技術や体力の維持向上にも努めていきたいと思う。
地獄山行にマウンテンバイクは外せない。苦手だけど。
ヘルメット、ウィペットは必須、厳冬期に激ラッセルするならポンツーンも事実上必須だろう。