【再掲】12/6 抗HER3抗体薬物複合体U3-1402第1/2相臨床試験結果 SABCS | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

ここのところ、
一連の記事を再掲してきた主旨は、

       ⬆上記のパージェタのドラッグラグが
           改善されつつある、
          トリネガ・アテゾリズマブの動向です


(特に手術不能な)局所進行乳癌
(ステージ3C、3B)の、
命の賭かった治療で

欧米との5年のドラッグラグ
 (欧米では手術不能な局所進行乳癌
  ステージ3C、3Bの術前化学療法でも
  承認されていたパージェタが、
  日本では未承認で使えなかった)
に悔しい思いをした
一乳癌罹患者である私の心情、

しかし、
そういう悔しい思いをした者から見れば、
ここ2~3年で、医療、薬事承認が、
急速に喜ばしい進歩をしている、
ドラッグラグも劇的に短縮されてきている
と感じて、

何て言うのかな、燻っていた思いが昇華し
医療不信に陥らずに済んだということを
お伝えしつつ、

アテゾリズマブ(テセントリク)の、
手術不能局所進行乳癌も含めた承認を
期待をもって待っている

その補足として、
過去記事を掲載してきました。

ーーー

さらに、


で、ご紹介させていただいた記事を
再掲したように、

広島大学病院乳腺外科の先生がブログで
2018年12月 SABCSデータを掲載して
下さり、
効果は、

★PD-L1
の他
★TIL
・BRCA
・CD8

といったバイオマーカーで比較されており

実際、直前の記事


で書いたように、
米国FDAで承認されたのは、
PDL-1陽性 のトリネガ乳癌
(手術不能局所進行・転移性)に対してです。



でコメントをご紹介した方や
私の考え、思いとして書いたとおり

現在の乳癌の標準治療のベースになっている
ホルモン受容体、HER2タンパク
による分類を超えた(跨がった)
別のバイオマーカーでの臨床試験や
薬事承認が必要になってきている
のだろうと思いますし、

罹患者としては喜ばしいことに、
その流れで癌治療、特に薬物療法の
医学、医療が進歩してきている
のだと感じています。

※勿論、癌患者全員に効く治療がまだ無い
  のは残念ではありますが、
  無いものねだりよりも、今の進歩を
  喜ぶ気持ちが強いかな、
  初期治療で悔し涙をのんだ分。
  (前向きと言えば前向きな性格、性分なので)


実際、米国FDAの
アテゾリズマブ(テセントリク)迅速承認
だけでなく、



で書いたように、
日本でも、昨年12月に、キイトルーダが
MSI-Highの患者に対して、
癌種横断で固形癌のラストラインとして
迅速承認されました。

※因みに、キイトルーダの、乳癌での
  国際第3相臨床試験は、まだ、結果が
  公表されていません。

===

免疫チェックポイント阻害剤とは別に、
抗体薬物複合体

乳癌の場合、
特にHER2陽性乳癌の場合、
抗HER2モノクローナル抗体の
ハーセプチン、パージェタにお世話に
なっているので、
抗HER2モノクローナル抗体
には馴染みがあるでしょうし、

ステージ4であれば、
既に、ハーセプチンの抗体薬物複合体
 (ハーセプチンに強い殺細胞性抗がん剤
  をくっつけたもの)
カドサイラにお世話になっている方も
多く、馴染みがあるかと思います。

直前に再掲した


の、DS-8201も、
ハーセプチンのバイオシミラーに、
殺細胞性抗がん剤をくっつけた、
抗体薬物複合体です。

※バイオシミラーについては
   をご参照下さい。

ーーー

開発元製薬会社はDS-8201と同じ、
第一三共さんの新薬で、

ターゲットがHER2でなく、
HERシリーズではありますが、
HER3をターゲットにした、
抗体薬物複合体も、

臨床試験が進んでいるようです。

再掲します。(補足13)


ー◆ー◆ー◆ー

(元投稿:12/28 19:30)

ご訪問ありがとうございます。

本庶先生のノーベル賞に沸いた
免疫チェックポイント阻害剤に比べれば
地味なニュースかもしれませんが、

抗HER2モノクローナル抗体(分子標的薬)
ハーセプチンが画期的新薬だったことを
知っているHER2タイプ乳癌患者としては

  ※しつこいようですが、私は効きが悪かった
    1年内の転移の可能性が最も高いという
    術後の客観的状況ではあった、
      明らかに転移のあった腋窩リンパ節も
       アクシデンタリー郭清できていなかった、
       正確には、そう執刀医=主治医は言ってた
    まぁ、あれこれそれらしい臓器に転移疑い
    の影は映りつつも、
    4年、転移は確定せずに生きています、
    ハーセプチン正確には+活性化自己リンパ球
    のお蔭だと思っています。

第一三共さんの抗HER2抗体薬物複合体
DS-8201も期待を持ってウォッチしており、

第一三共さんの次の抗体薬物複合体である
抗HER3抗体薬物複合体U3-1402

12/6ニュースリリースも、
開発が順調に進んでいる
ようで喜ばしく感じ、
皆様にも共有させていただきます。

サンアントニオ乳癌シンポジウムで、
第1/2相臨床試験結果が発表されました。

◼対象
・HER3陽性の局所進行/転移性乳癌患者42名

   ※全身状態良好かつ
     標準治療難治性、不耐容、または
     利用できる標準治療がない

   ※HER2陽性:16.7%、
     ホルモン陽性/HER2陰性:50.0%
    トリネガ:23.8%
     不明:9.5%

◼副作用(グレード3以上、発現率>10%)
血小板数減少(35.7%)
・好中球数減少(28.6%)
・白血球減少(21.4%)
・貧血(16.7%)
・ALT増加(11.9%)
重篤な有害事象 16.7%

副作用の出方はカドサイラと
似たような感じかな。

◼効果
・奏効率(腫瘍3%以上減少)42.9%
・病勢コントロール率(腫瘍増加20%未満)
    90.5%
・奏効期間は中央値に未達
・無増悪生存期間中央値 8.3ヵ月



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