ご訪問ありがとうございます。
再掲の主旨は
⬆上記のパージェタのドラッグラグが
改善されつつある、
トリネガ・アテゾリズマブの動向です
命の掛かった癌治療、薬剤のドラッグラグ
について再掲してきた、
ついでといってはなんですが、
先の記事
⬆私の「心」です。
一昨年、効く抗がん剤がない悔しい
思いをしていたHER2タイプ・ステージ4
のブロ友さん
(初期治療のハーセプチン直後に
ステージ4に進行して、抗がん剤治療
をいくつもされてきた方)
からのコメントを受けて書いた記事。
さらに、ついでと言ってはなんですが
上記の私の心、考えに近い
その後の、
免疫チェックポイント阻害剤の動向、
ノーベル賞に沸いたのでご存知の方も
多いかもしれませんが、
AnswersNewsさんの記事でご紹介した
最新動向(もう半期前ですが…)を、
再掲しました。(補足9~10)
補足10でお金(製薬会社の売上)のことだけ
述べましたが、
私はどこの製薬会社の回し者でも
ありませんから
※ハーセプチン、抗HER2薬にお世話になった
HER2タイプ乳癌患者として、
また、ステージ3C(手術不能局所進行乳癌)
経験者として
(ネオ) アジュバントもしっかり考えてくれる
ロシュ/中外さんには期待していますが。
製薬会社の狙い目としてもwin-winかと…。
キイトルーダの薬事承認の時の記事も
再掲します。(補足11)
ー◆ー◆ー◆ー
(元投稿: 2018/12/22 1:30、再掲12/31)
本日12/21の薬事審議会で、
免疫チェックポイント阻害剤の
キイトルーダの効能・効果として、
「がん化学療法後に増悪した進行・再発の
高頻度マイクロサテライト不安定性
(MSI-High)を有する固形がん
(標準的な治療が困難な場合に限る)」
の適応追加(拡大)が承認されましたね❗
・癌種を制限しない、
「高頻度マイクロサテライト不安定性
(MSI-High)を有する固形がん」
・第2相臨床試験中の条件付き迅速承認。
が画期的な進歩として、
注目を浴びている適応拡大です❗
非小細胞肺がん1stラインでの抗がん剤併用
と、PD-L1低発現患者への単剤使用も、
適応追加されています。
勝俣先生が引用されている情報によると、
MSI-Highがよくみられるがんとしては、・大腸がん★
・胃がん★
・膵臓がん☆
・子宮がん★
・乳がん
・膀胱がん
・前立腺がん
・甲状腺がん
などのようです。
なぜ、MSI-Highだとキイトルーダ
(抗PD-1抗体の免疫チェックポイント阻害剤)
が効くかというと、
MSI-Highだと、PD-L1発現量が多いと
考えられているから、のようです。
※ということは、MSI-Highだと、他の
抗PD-1抗体のオプジーボや、
抗PD-L1抗体のテセントリクも
効きそうですよね、、。
ー◆ー◆ー◆ー
(12/2投稿の記事)
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(免疫チェックポイント阻害剤)』

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免疫チェックポイント阻害剤の
日本での保険適応追加の承認動向
の最新情報です。
テセントリクとキイトルーダの適応追加が、
厚労省の薬食審医薬品第二部会
を通過し、年内承認されるようです。
適応追加の内容は、
(中略)
◼キイトルーダ
読売新聞(YomiDr)、朝日新聞デジタル、
日経BPも報じている通り、
以下の、適応追加の条件付き迅速承認が
薬食審医薬品第二部会通過しましたね。
・癌種を制限しない、
「高頻度マイクロサテライト不安定性
(MSI-High)を有する固形がん」
・「標準的な治療が困難な患者に限って
使用する」ラストライン。
・第2相臨床試験中の条件付き迅速承認。
MSI-Highと、キイトルーダの作用機序
(免疫にブレーキをかけているPD-1と
くっついて免疫のブレーキを阻害する)
の関係が、素人の私には、
さっぱり、しっくりこないのですが、
MSI-Highというのは、遺伝子の修復機能の
低下を示すバイオマーカーだそうで、
米国では、胃癌や子宮内膜がんで約20%、
大腸癌や胃癌などの消化器系の癌や
子宮内膜がんで発現率が高いらしい。
※新聞報道によると、MSI-High発現率は
全固形癌の3%程度のようです。
標準の抗がん剤治療が乏しかったり、
効きにくい消化器系の癌の、
「今」治療中の患者さんには
朗報でしょうか。
乳癌では、
・対象患者がいるのか、
※遺伝性乳癌のBRCA遺伝子異常だったら
MSI-Highを示しそうだけど…。
遺伝子修復できずに癌化していると
言われているのだから…。
※岩田広治先生がお書きになっている情報
によると、
MSI-Highは全乳癌の2%くらいらしい。
・MSI-Highだと、
なぜキイトルーダが効くのか、
本当に効く確率が高いのか、
素人では理解できないのだけれど、
そして、保険適応で使える、
また、消化器系の癌腫に比べれば
効く確率の高い、
殺細胞性抗がん剤や新薬が、
そこそこの数、存在している乳癌で、
「標準治療がなくなる」
という状況は、
・認可されている(保険適応で使える)
殺細胞性抗がん剤を全て使い切った、
あるいは、
・基礎疾患や、それまでの抗がん剤治療の
副作用の影響で、抗がん剤治療そのものが
困難になっている
といった状況でしか使えない
ということだと思うのですが、
基礎疾患で抗がん剤治療が困難な方は
MSI-Highの検査をしてみると
よいのかもしれません。
※それより先に遺伝性乳癌の検査を
してみる方が先だと思いますが…。
検査も保険適応になるようです。
というような見方も参考にしていただき、
主治医さんに確認してみて下さい。
それより前に、
乳癌の国際第3相臨床試験(トリネガ)の
結果はどうなっているのか、
知りたいですよね…。
※ KEYNOTE-355の結果待ち
キイトルーダ+医師選択薬
(nab-パク or パクリ or
ゲムシタビン+カルボプラチン)
=====
乳癌治療へのインパクトは、それほど
大きくないとは思いますが、
RCT(第3相のくじ引き試験)なしの、
条件付き迅速承認による適応追加は
命の危機に直面している患者にとって、
プラセボに当たることなしに新薬を試せる
(勿論、試したくない患者は、治療を受け
なければよいだけ)
ようになることは、
結果が精緻に取得、統計処理して公表
される前提で
医療、厚労省の薬事承認の進化だと、
喜ばしいことだと、私は、思います。
ー◆ー◆ー◆ー
私のブログの関連過去記事
一部、RCTに関する私の思いを転記します。
何度か過去記事に書いていますが、
念のため、ここにも補記しておきます。
私がRCTを「非人道的」と書いたのは、
国民皆保険で保険診療の治療費が安くて
済む日本では、治療費が払えないから
治療費を負担しなくてよい新薬の臨床試験
を希望する、という患者はそうはいないと
思われ、そもそも新薬の臨床試験に参加を
希望する患者は、新薬を試したいから
参加するのであって、
そうでないならば標準治療を受ける、
あるいは無治療を選択するはずで、
誰もプラセボ(対象群)に当たりたいなどと
思っていない、
「必ずしも効くとは限らない、予期せぬ
副作用があるかもしれないリスクも負う」
と覚悟を決めて新薬に賭けるのです。
そういう状況下でのプラセボ群の設定を、
命の掛かった治療、厳しい局面の癌患者
に行うのは、「非人道的」だと、
述べているのです。
患者の命は1つですから、
患者は医療研究用のモルモットでは
ありませんから。
ー◆ー◆ー◆ー
AnswersNews(株式会社クイック)
『【UPDATE】5陣営がしのぎを削る免疫チェックポイント阻害薬、最新の国内開発状況まとめ』より引用
乳癌の国際大規模臨床試験をしているのは
アテゾリズマブ(テセントリク)の他には
ペンブロリズマブ(キイトルーダ)。
乳癌に関するキイトルーダの結果は、
まだ公表されていない。
因みにキイトルーダは、過去にも書いた
ように、肺癌の臨床試験の勝者であり、
近いうちに売上はオプジーボを抜くと
言われている。
⬇関連過去記事 (リンク貼っておきました)
出典 AnswersNews(株式会社クイック)
キイトルーダが6位に入り、前年同期比
96.6%増(倍増)。
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