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⬆上記のパージェタのドラッグラグが
改善されつつある、
トリネガ・アテゾリズマブの動向です
(特に手術不能な)局所進行乳癌
(ステージ3C、3B)の、
命の賭かった治療で
欧米との5年のドラッグラグ
(欧米の承認薬が日本で未承認)
に悔しい思いをした
一乳癌罹患者である私の心情、
しかしここ2~3年で、医療、薬事承認が
悔しい思いをした者から見れば、
急速に喜ばしい進歩をしている、
ドラッグラグも劇的に短縮されてきている
と感じています。
何て言うのかな、燻っていた思いが昇華し
医療不信に陥らずに済んだということを
お伝えしつつ、
アテゾリズマブ(テセントリク)の、
手術不能局所進行乳癌も含めた承認を
期待をもって待っています。
の補足3です。
こちらは、
既に薬事承認の申請がされている
転移性、手術不能な局所進行乳癌に
臨床試験とは別に、
再発転移予防への適応拡大の試験が
始まっているものです。
全員の癌を治せる癌治療はありません。
様々な研究が、当初期待されたほどには
結果を出せていない、その結果から、
また、その原因を解析、研究して、
新しい発見が生まれて来ている、
そうやって、
基礎研究者、国や民間の研究資金提供者、
製薬会社や医療機器メーカーなど
実用化に携わる人々、
臨床試験参加者、臨床医
過去の全ての方々のご尽力の結果として、
今の医療があります。
自分が受けた治療、それを生み出して
下さった、過去の臨床試験参加者の方々、
全ての関係者の方々に感謝しています。
さらに、
今の、臨床試験に参加する患者も含め、
全ての関係者のご尽力により、
医学の進歩、
将来のよりよい医療が生まれる、
のだと思います。
私は娘を育てる一母親でもあります。
私たちの治療経験、実績が活かされて
癌治療の研究・開発が進み、
娘や、若い世代の方々が、もしも将来、
乳癌、癌に罹患するとした時に、
今より、さらに良い治療が
受けられるように、
とも願い、祈っています。
ー◆ー◆ー◆ー
(元投稿:2018/10/13)
本庶先生のノーベル賞受賞で話題の
『免疫チェックポイント阻害剤』
話題の「オプジーボ」は、乳癌については、
未だ保険適応になっておらず
グローバル大規模臨床試験も
まだ実施されていません。
乳癌について、現時点で
グローバル大規模な第3相臨床試験で
良い結果が公表されているのは、
・トリネガ の
・転移性すなわちステージ4または
手術不能局所進行乳癌
(ステージ3B~炎症性乳癌や皮膚浸潤
など~で手術不能、または
ステージ3C~手術不能リンパ節転移~)
対象の
アテゾリズマブ(テセントリク)のみです。
※ステージ4のすののさんや
ステージ3CのAKANEさんが参加している
臨床試験IMpassio130ですね…
良い結果が出たから、
ステージ2、3のアジュバント
(術後の再発転移予防、
正確には、再発転移率軽減)
に適応を拡大する
試験も始まっています。
BIG 16-05/AFT-27/WO39391試験
●対象
・手術可能なステージ2・3の
トリプルネガティブ乳癌
・予定症例数
世界:2300、国内:200
●試験内容
・ランダム化非盲検第3相試験
・アテゾリズマブ(テセントリク)+パクリ
➡アテゾリズマブ
+dose-dense ACまたはEC
と、
パクリ
➡dose-dense ACまたはEC
(dose-denseか否かはさておき、
トリネガ術後の標準治療。
A、Eは、良く話題に出している、
アンスラサイクリン)
を比較
●試験期間
・2018年8月登録開始 (世界国内共)
・7年間を想定
●責任研究者
(国内)
福島県立医科大学 佐治重衡先生
●実施施設
20施設
JBCRG
(Japan Breast Cancer Research Group)
のHPに掲載されていますので
福島県立医科大学の他、
がん研有明、国立国際医療センター
京大、大阪医療センター、聖マリアナ医科大
愛知県立がんセンター、虎の門病院
辺りでやってるんじゃないかなぁ、
と思われますが、
中外製薬の臨床試験窓口などに
問い合わせてみて下さい。
ー◆ー◆ー◆ー
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など
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