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先日、
(
リンクあり)

という記事に、h130324さんから、
「ほんとに日本の医療は遅れている‼︎(*`゚з´)
そう痛感せざるを得ません。
認可、や承認を待ち望んでいる人は
たくさんいるのに。悲しい現実ですね(T^T)
1日も早く改善される事を祈るばかりです。」
1日も早く改善される事を祈るばかりです。」
というコメントをいただき、
私自身は、「日本の医療は遅れている」
とまでは思っていないのですが、
h130324さんの背景
(以前、リブログさせていただいたように

術前の抗がん剤が効かず、
術後のハーセプチン中に転移し、
転移後の抗がん剤も、いくつも試した
けれど効かず、
自費診療で、活性化自己リンパ球+
オプジーボ+ヤーボイも試したんだよね)
が分かっているだけに、
気持ちは、とーってもよく分かる。
ただ、日本の医療が、「遅れている」は
若干違うかな、と思ったのと、
何かよさそうなものはないのかしら?
と、h130324さんのためにも、
自分自身のためにも、
最近の「免疫チェックポイント阻害剤」
について、ざっと調べてみました。
調べたことは、直近のいくつかの記事に
書いてきた通りです。
1.
オプジーボは、京大の先生と小野薬品が
開発したし、FDAの認可より先に、
日本が認可を先行したんだよね。
だから、日本の医療というか、研究開発は
遅れていなかった。
2.
ただ、薬価もすごーく話題になった。
15年かけて研究開発してきたようだから
研究開発費は、出来上がった薬剤を売って
回収しなきゃならない、後続の研究開発の
ための費用も稼がなくちゃならない。
製薬会社の企業活動としては、当たり前
だよね。
※薬剤の価格そのものの妥当性を、
ここでは述べていません。
企業活動としては当然、ということ。
3
一方、
日本は米国はじめ海外各国と違って、
皆保険の国、そして、高額療養費制度で、
一定額以上は個人負担しなくてよい仕組に
なっている。
勿論、自分(たち)も長年、高額の保険料を
払い続けてきたのだけどね。
オプジーボを1年使い続ければ、
一人当たり1700万~1800万らしい。
(一時、肺がんだと、3500万とかに
なるとかで、揉めてましたよね?)
患者が個人負担しない分は、誰が負担
するのか。
健康保険組合だよね。
すなわち、国民が払う保険料だよね。
4.
医療機関が好き勝手に医療費を決められたら
健康保険組合が破綻するよね。
それでなくても、少子高齢化で、
健康保険組合の財政は逼迫してるよね。
だから、厚労省が、本当に役に立つ
(効果がある)薬剤かどうかを確認して、
薬価を決めて、承認するんだよね。
これも、当然といえば、当然だよね。
※ここでは、薬価の妥当性は論じていない。
仕組みとして、当然、ということ。
5.
厚労省が認可するにあたっては、
効果と有害事象の発生を見極めるために、
臨床試験がどうしても必要ですよね。
有害事象を見逃して認可しちゃうと、
薬害問題になる。
子宮頚がんワクチンの副作用、HANSを
最近、HARUさんに教えていただき
知ったのだけど、
副作用、有害事象をきちんと研究してないと
大変なことになる。
安全性の確認には、どうしても、この
臨床試験は避けて通れない、時間がかかる。
最近は、世界的規模の第Ⅲ相臨床試験に
日本も積極的に参加してると思うし、
募集はしてくれていますよね。
(私は乳癌告知時には、そこまで余裕がなく
確認しなかった、それは、残念。)
以上、
免疫チェックポイント阻害剤について
いえば、「日本の医療が遅れている」という
感じはなく、
もっと色んな癌で、高い奏効が期待された
けど、そうでもなかったかな、というのと、
開発費、薬価の問題かなぁ、
と思います。
ーーーーー
私が、あの記事で一番述べたかったのは、
どちらかというと、「標準」というレジメン
や最大耐用量「しかない」じゃなく、
もう少し柔軟に、医師の裁量で、
認可薬剤の範囲内で、
患者個別に最善の、処方をできる、
そんな抗がん剤治療にして欲しい、
ということ、
特に、ステージ4と、局所進行ステージ3
の間の厚い壁は取り去って、ステージ4で
認可されている薬剤は、ステージ3の
術前化学療法で使えるようにして、
pCRを目指した方が転移率は減るのでは?
ということ、
そのために必要なら、医師主導治験を
積極的に進めて欲しいこと、
また、ひとたび重大な副作用が出たら、
その対処こそ、病院や学会、認可した
厚労省が、責任を持って、
きちんとして欲しい、
というようなことです。
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