離婚後の親権が女性に認められ易いのは「連れ去り勝ち」ではなく、シンプルに、女性がワンオペ育児で子育てを担い、お手伝い程度でイクメンと褒められる現状の当然の帰結です。この事態を改善するために何をすべきかって、離婚後共同親権だと考える人なんていません。婚姻中に頑張れよ。
頑張れよっていっても間違った方向に頑張ってる自称イクメンも多すぎます。育児参加してきたっていうから何してきたかと思えば「教育虐待」「スポーツ虐待」「自己満足のアウトドア連れ回し虐待」は、イクメンでなく毒親ですから。言ってくれればよかったとか言いますが、言えない空気作ってたでしょ。
婚姻中に配偶者をバカにして、上から目線で威張りくさり、家事も育児も任せきりにして、耐えかねて出て行ったら、やれ連れ去りだの、やれ虚偽DVだのいう人たちのことを、裁判所は常識的に公平にみて親権を決めてるし、そんな人に離婚した後になって育児の半分を任せるなんてできるわけないでしょう。
男性全てがそうだと言っているのではありません。でも、離婚にいたる夫婦で、ジェンダー平等について真剣に考えてきた人たちがどれほどいるでしょうか。家父長制の名残があるので、気をつけてないと夫婦関係に上下関係が持ち込まれてしまいます。それは憲法24条の理念に反しています。
その事を棚に上げて、連れ去りこそDVだなどと喧伝して、子連れ別居の処罰化を求めるような人たちが共同親権を推進している。子連れ別居は、DVからの避難と子育てに対する責任感の現れです。「連れ去り」が社会問題だと言っているのは誰なのか。だれが得する制度なのか。このことはもっと広まっていい。
専業主婦の家庭では、父親は親権を取れないじゃないかという質問が多いのですが、専業主婦に家事育児を担わせて、自分は仕事するというスタイルをとったわけですから、子どもの最善の利益を考えたら、別居後に専業主婦が監護権者に指定されるのは当然だと思います。
どうしてこういう発想になるのでしょうか。婚姻生活において「より頑張った方に親権が与えられる」トロフィーのようなものとでも考えているのでしょうか?家族をそう捉えているなんて窮屈すぎる。それに、育児ってのんびりやれるならのんびりやりたいですよね。自分が過労死しそうなくらいの労働時間で働いてる時期に、夫が時間的に余裕があって子どもとのんびり過ごしてくれていたらほっとしましたもん。子育てに関する発想が違うのかなと思います。