籠神社の名誉宮司 海部光彦氏が
11/8未明に永眠なされました。

御歳91歳であったとのこと。

早々に籠神社よりお葉書が届きました。



これほどのお方になると
とてもじゃないですがお話をできるほど私も図々しくはありません。

境内でお見掛けしても、
最大限の笑顔で会釈するのが精一杯。
(顔をこわばらせながら…)

神々しいオーラを放っておられました。



神社を拝する作法というか…間合いみたいなものは、海部光彦氏をマネたものにしています。

柏手を打つ仕草は人それぞれで
正解というものなど無いのでしょうが。

海部光彦氏が打たれる姿がとても美しくて…



境内社を拝されているお姿を2度ほど拝見しました。

「パチーンッ!パチーンッ!」と大きな柏手の方もおられます。私も昔はそのようにしていました。これも良し。

ところが氏が打たれるのは、「ポン…ポン…」
微妙な間合いと、何とも手練れた感じの優しい打ち方。

これだ~!



私は二拝の後、数秒間を置くようにしています。これは自身の気を整えるため。
(もちろん二拝の前にも整えますが)

これも海部光彦氏をマネたもの。
ここまで長く間合いは取られていませんが。
(私のような無精者には必要…)



おそらく80年以上も神々を拝してこられて、
そのような御作法になられたのだろうと。



とある親しくお付き合いさせて頂いている宮司さんが、海部光彦氏と懇意になされていました。とあるご縁で。
(秘さねばならんことでもないのですが)

一緒に飲みに行かれたりも。
ご歓談の写真もたくさん拝見させて頂きました。


その宮司さんが言われるには
「海部宮司くらいの方になると、もう神様みたいなもんです」と。

…確かに。

先代の海部穀定氏、そして海部光彦氏、
同じ時代でこれほど神々について研究をなされた方は存在しない!

神の領域まで行かれたのだろうと。



遠い御祖先の天香語山命による無上に貴い、天上無窮の御遺志を受け継ぎ、生きられたのであろうと思います。

豊受大神の元へ旅立たれたのでしょうか。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。


(籠神社奥宮 眞名井神社の御神体)
※ 撮影禁止になる前の写真

(籠神社 ご本殿内)
※ 撮影禁止になる前の写真