・「買い占め」 「デマ」 に踊らされる大衆
『【ダイジェスト】大野智氏:コロナウイルスの情報洪水に飲み込まれないために』
https://www.youtube.com/watch?v=-f-aICt5Bko
こちらは、当該『videonewscom』動画についたコメントですが、ウイルス自体の是非に関しては、政府対応のまずさ、とりわけ日本の「検査体制の脆弱性」によって、正確な感染者の人数がわからなく(実際は遥かに多いのではないかと推測)、結果、民衆を不安の心理に陥れていることは、幾分かは認めます。
しかしながら、マスク以外の商品(トイレットペーパーや紙オムツ、コメ、カップラーメンなど保存食)まで「スッカラカン」になり、ひとたび店頭に出された途端、どっと押し寄せる人々の「気持ち悪さ」というのは、本当に耐えがたいものを感じる。
もちろん、その人たちが「買占め」によって、適切に購入できなかった人々である可能性もあるので、いたずらには批判できませんが、そもそも「こういう状態」が起きてしまう日本社会自体に、私は強烈な疑義と違和感を持たざる得ないのだ。
ちょっと冷静に考えれば、本も雑誌も新聞紙も普段通り出荷されているのに、そもそもマスクは原料が違うのに、ちょっと調べれば国内生産量と在庫量はどれぐらいあるのかがすぐ分かるのに、何のためのネット何だ?何この世の中?
集合体としての人間という本質
でもこれが人間、これが群衆、これが市民という集合体の本質なんだから。
一個人として冷静に考えてみればすぐ分かるデマでも、群衆という集合体になった途端冷静は失い、行動は極めて衝動的に暗示に操られやすくなるのだ。
(中略)
たとえその一個人がエリートでも、科学者でも、先生でも同じで、複数人が集まって一つの集合体になると、知能は途端に低下してしまい、判断力も劣化してしまうのだ。
デマはバカでもわかる内容だから拡散される
デマって、単純なロジックを使って、平易な単語を用いて、よく関わっている物事を対象に扱っている(影響が出ると困るもの)ので、シンプルでわかりやすいから、人間の脆い安全欲求と承認欲求を煽った結果、すぐに拡散してしまう。
(中略)
群衆心理とは、進化をしない人間の野生的な本質
最後に、群集心理のバイブルである「群衆心理」(ギュスターヴ・ル・ボン)では、このように群集の感情を描写している。
「群衆は衝動的、動揺しやすく、興奮しやすく、推理力無しで、判断力も批判力も欠いている、野蛮人のように振る舞い、暗示を軽く受け入れ、物事を簡単に信じてしまい、そして感情が極端になりやすい。」
note(akimineさん) 『マスクからトイレットペーパーまでの群集心理』記事より
https://note.com/akimine/n/nff9898629442
・歴史を「振り返り」 自分たち自身が『賢くならなければ』いけない
『1923년 간토대지진 당시 거짓 보도와 경찰 및 자경단의 조선인 학살. <1923年 関東大震災当時の虚偽報道と警察また自警団の朝鮮人虐殺>』
(반도에서 온 조선 난민들 품은 일본 교회[일본 기독교 현장에서] 탄고미야즈교회 이야기<半島からきた朝鮮難民をかくまった日本の教会[日本キリスト教の現場から]丹後宮津教会のエピソード)
https://www.newsnjoy.or.kr/news/articlePrint.html?idxno=218582
日本人(琉球やアイヌ以外の倭人)自体が「歴史」に対して、畏敬の念や重要性を持てない民族がゆえに、いつまでも「同じ過ち」を繰り返す始末だ。
‐シリーズ・関東大震災と朝鮮人虐殺の全貌 その3(目玉や鼻をえぐり、腸や胎児を引きずり出す)‐
おぞましい戦前史を振り返れば、大日本帝国下における「官製デマ」によって、多くの朝鮮人や中国人、一部の日本人が虐殺された。
沸騰した群衆は、まさに猛り狂う「獣」のごとく、一切の理性や心を失い、きわめて原初的な感情による殺人マシーンと化し、私たち社会の『一生反省すべき汚点』として、広く一般化し来たる未来に活かすべき「歴史的教訓」として保管し続けなければならない。
しかし、現実をみると、まったくそうなっていない。
事あるごとに民衆は動揺し、一つ一つの情報に対して「精査」を怠り、極めて無様な醜態をさらし続けている。
無論、政府が無能なのは事実だ。
しかし、先の歴史をたどれば、そんなものは「言い訳」に過ぎず、関東大震災・オイルショック・東日本大震災・台風などなど、数々の「経験」を積んでいるはずの日本人が、同じ陥穽におちいり、物事の本質をつかめずにいる。
きっとこの調子だと、先々似たようなデマが蔓延るだろうし、仮に日本で(近隣諸国との)「戦争が起きた場合」、考えたくもないような流言飛語によって、無辜の市民が殺されるという、恐ろしい想定だって十二分に考えられる。
今の日本人を見ていると、そう思わざる得ない。
改めて付言しておきますが、『歴史』というものは「目の前の現実」に呑まれないための、汎用性の高いツール(社会的処世術)なのです。
<参考資料>
・Youtube動画 『【ダイジェスト】大野智氏:コロナウイルスの情報洪水に飲み込まれないために』
https://www.youtube.com/watch?v=-f-aICt5Bko
・note(akimineさん) 『マスクからトイレットペーパーまでの群集心理』記事
https://note.com/akimine/n/nff9898629442
<ツイッター>
【歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ(ふーくん)】
https://twitter.com/XMfD0NhYN3uf6As
ブログランキングに参加しております。
皆さまのご支援が頂けるとありがたいです
(下のバナーをクリック)