「けいおん!!」11話の感想【部長会議の練習シーンに見た律の素顔】
皆さん、こんにちはっ!(*^ー^)ノ
今日の記事は「けいおん2期」の感想です!第11話です!
TBS本放送からかなり遅れてしまいました(^▽^;)
なかなか計画通りに書けず苦労しています・・・というか、サボりグセが付いちゃってますw
マズイなぁ~(^_^;)
☆『けいおん!!』第11話「暑い!」の感想
脚本:村元克彦
絵コンテ:石立太一
演出:石立太一
作画監督:植野千世子
脚本は村元さんですね(^-^)/
アニメ2期では、第4話「修学旅行!」、第8話「進路!」で脚本を担当。
したがって今回で3度目の担当が回って来たということになります。
絵コンテ・演出は石立さんですね(^-^)/
第5話「お留守番!」で絵コンテ・演出を担当なさっていた方です。
アニメ2期で絵コンテ・演出を担当なさるのは今回が2回目ということになります。
作画監督は植野さんですね(^-^)/
第5話「お留守番!」で作画監督を担当なさっていた方です。
第5話では2年生3人組が大活躍し、逆に3年生4人組はほとんど登場しませんでした。
なので、アニメ2期で植野さんが作画監督として唯たち3年生をちゃんと描いたのは、何気に今回が初だったと言えるのでないかなぁと思います。
いつも通りのメンバーなので、特にこれと言ってツッコミを入れる要素がありませんww
かなり安定感のある充実した3人だと思います。
■ストーリーの要約
暑い夏がいよいよやって来た!
唯たち軽音部はうだるような暑さにすっかりやられてしまい、まったく練習に身が入らない。
水着に着替えて練習したり、扇風機を取り出してみたりと、あれこれ試行錯誤するが全然ダメ。
和の助けもあり最終的にはなんとかクーラーを部室に設置してもらえることになったが、クーラーが苦手な唯はすぐにダウンしてしまうのだった。
また、脱皮したトンちゃんのために大きな水槽が新しく用意された。
該当する原作エピソード:3巻(71~78ページ)
■全体の感想
今回は、かな~りゆったりまったりしたお話でしたね!(*^▽^*)
良い意味でまったく中身が無かったと思いますww
これぞまさに軽音部のゆるやかな日々!っていう感じがビシバシと伝わって来ましたよ。
進路のお話や近所のおばあちゃんとの交流など、主に唯の成長に焦点が当てられたストーリー的に深いお話がここ最近ずっと続いていました。
しかし今回は、進路とか卒業とかそういうヘビーなものを感じさせる部分はほぼありませんでしたね。
ここまで何も深いことを考えずに、頭からっぽで楽しめちゃうお話はかなり久々でしたよ!
というか、こんなにもストレートにゆったりまったりな面しか描かれていないお話は初めてだったんじゃないかなぁという気さえしますww
ギャグの勢いが物凄かったあの第2話「整頓!」でさえ、梓の気持ちなど考察するべき点は実は結構ありましたからね~。
卒業がこれから先さらに近付いて来るにつれてヘビーなお話もどんどん増えて行くのは確実でしょうし、今回のように難しいことを考えずに軽音部のグダグダな日常を楽しめちゃうお話はもしかしたらとても貴重な物になって来るのかもしれません。
そういう点では実は結構ちゃんとした意義のあるお話だったと言えるんじゃないかなぁと。
・・・まぁとにかく、今回も面白かったです!
キャラ作画も安定して可愛い仕上がりだったので満足です(*^.^*)
さて、今回はこのようにゆったりまったりなギャグ回だったわけですが、ギャグ回と言えば・・・
やっぱりこの二人組ですよねww
ワガママを言い合ったり、息の合ったコント(笑)を披露してくれたりするするなど、とにかく大活躍でした。
特に今回は律が目立っている感じでしたね(^-^)/
この部長会議の練習をするシーンが印象的でした。
何度も言いますが、今回は良い意味で中身のないグダグダなお話だったわけです。
しかし、部分的にはもちろん考察しておくべきところは多少なりともあります。
この部長会議の練習シーンはその一つだと言えるのではないかなぁと思います。
律の反応とセリフ・・・ちょっと考えておく必要がありそうです。
なので、今からここのシーンについて簡単に考察を加えて行きたいと思います。
・・・うん、どんなお話でも結局考察することはあるんですよww
あ、今回はいつも以上に深読み全開で行きますので注意してくださいww
律のことになるとどうしてもね、気合いが入ってしまいましてww
まず注目して欲しいのは律のこの表情!
ムギや梓から的確な指摘を受け、律は本気で困ってしまっているんですよね。
単に良い反論の言葉が思い浮かばなかったからという側面ももちろんあるとは思いますが、いつもの律の元気な性格を考えれば何かしらの言葉くらいは口から出てくるはずです。
しかし、その場で考え込んでしまい、結局何も言うことができない・・・。
律「練習はしてるけど・・・秘密の特訓だから」
そして、なぜかここのセリフでは毎日練習しているということを秘密の特訓扱いにしてしまいます。
第3話「ドラマー!」などから明らかに分かることですが、律は毎日ちゃんとドラムの練習をしています。
なので、ここは隠すことなく練習しているということを堂々とアピールすることで、反対意見にしっかりと対抗できたはずなんですよね。
でも、なぜかそういう主張をしないわけです。
・・・いや、「しない」のではなく「する勇気がない」んです。
結局は唯に乗る形でなんとか自分の主張をすることができているといった感じでした。
今回、部長会議の練習に過ぎないとは言え、ムギも梓も部のことを考え本気で意見を出してくれました。
そしてそれは、実際に部長会議の場で出されるかもしれない的確な反対意見でした。
律はこうした本気の反対意見に、自分の本気の意見をぶつけて対抗しないといけない立場に置かれていたわけですね。
そこでは、いつものようにおどけたり、笑いを取ってごまかすということは通用しません。
反対する相手を真剣な議論によって打ち負かさないと、クーラーは設置してもらえないでしょう。
強い主張に押され、黙り込んでしまう律。
律のこうした反応から読み取れること・・・それは、律には他人と本気でぶつかり合うのが苦手な一面があるということだと思います。
もしくは、自分の本音・本心を言うのを恐れているのだとも言えるかもしれません。
考えてみれば、アニメ1期の第11話や第13話、そしてアニメ2期の第3話など、律にとって重要な回の陰には、常にこうした性格に関する問題が隠れているような気がします。
例えば、アニメ1期第11話では、澪に対して自分の本心をついに打ち明けることができませんでした。
おどけて、意地悪をして、ちょっかいを出して・・・そうすることでしか澪の気を引くことができませんでした。
澪に何か一言自分の素直な言葉を聞かせてあげればすぐに仲直りできたはずであろう状況なのに、律は最後まで結局自分の本音を澪にぶつけることができませんでした。
(画像:アニメ1期第13話)
おどけたり、お調子者な自分を演じることでしか、律は「自分」を保つ術を知りません。
気配りが上手で相手の気持ちが分かり、空気を読むことができてしまうからこそ、自分の本音を言うことで誰かを困惑させたり、誰かと衝突したり、自分の内面がえぐられるのが恐いし嫌なのです。
そして、人一倍繊細で傷つきやすい脆い一面がある・・・そういうふうに思えます。
律のいつもの茶化しは、もしかしたらそういう自分の弱さを隠すための仮面なのかもしれません。
その仮面が意識的に付けられている物なのか、それとも無意識のうちに付けられている物なのかは判断が難しいところですが・・・。
ともかく律にとって今回の部長会議という場は、その仮面を取り外して他人とぶつからなければならないところだったわけです。
律の性格を考えればそれはきっと、やり切るのがツライというか、どう対処すれば上手く切り抜けられるのかが分からないというか・・・そういう厳しいものだったんじゃないかなぁという気がします。
だからこそあの練習のシーンでは、唯に助けてもらうまで何も反論らしいことを言うことができずに押し黙ってしまったのだろうと思います。
・・・さて最後になりますが、律は今回も結局おどけて切り抜けようとしちゃっているんですよね。
部長会議本番のシーン。
おおげさに立ち上がって主張するこの感じ!
どう考えても笑いを取ることに走っているようにしか思えませんww
(まぁもちろん、みんなとの練習のおかげで自信が付いていることの表れだとも解釈できますが。)
やっぱり本気でのぶつかり合いを避けてしまっているんですよね。
結果的にこれと言って反対意見が出なかったから良かったけれど、もし何か厳しい反対意見が出ていたらどうなっていたのだろうか・・・と、ちょっと気になってしまいます。
他人と本音でぶつかり合うことができる強さ。
・・・律にはこの点に関してまだまだ未熟な部分があるのではないかなぁと思いました。
律の今後の成長を見守りたいです!
■個別の感想
気になった部分や面白かった部分をピックアップ!
①さわちゃん可愛いよさわちゃん
唯たちと同様、暑さに完全にやられてしまっているところや、
スイーツについつい釣られてしまっているところなど、さわちゃんがやたらに可愛くてツボに入りました☆
というか、前回とのギャップが凄かったですねww
車に縁結びのお守りを付けているところが一番印象的でした。
何だかんだでしっかりしていて面倒見の良い性格だし、外見的にもかなりの美人さんなので、絶対にモテると思うんだけどなぁ~ww
ムギの家に家庭訪問したさわちゃん!
お肌がツヤツヤになっているぞ!?
一体どんな接待を受けて来たというのでしょうか!?
謎に包まれたムギの家に一度で良いから行ってみたいと思ったのは、きっと私だけではなかったはず!(・∀・)
②今回のゆいあず!
暑いのにほっぺたスリスリ☆
・・・もう最高っすね(〃∇〃) ←オイww
③「よさこい!」は良いんだけどさ・・・
暑さのあまりスクール水着に着替えちゃってますww
唯の無邪気さや、唯につられて悪ノリしちゃうムギが可愛くてとても良かったですね!(*^▽^*)
でも、ここのシーンの一連の流れが原作からかなり改変されていたのはちょっと気になりました。
特に残念だったのは、ここの律のセリフが改変(カット)されていたこと。
どうして変えてしまう必要があったのでしょうか?
ここのセリフって律の性格を表現する上で結構重要なところだと思うんですが・・・。
アニメオリジナルの展開を追加するよりも先に、まずはこういう原作の重要なシーンをしっかりと再現して欲しいです!!
④マンモスがいるんだがww
唯と律の妄想。
上の方にマンモスがいるのがすげー気になります。
妄想とは言え、さすがにぶっ飛び過ぎwwワロタwwww
⑤今回もムギちゃんがキラキラしてましたな~
この暑いという状況を一番楽しめちゃっているのがムギだったんじゃないかなぁ~と思います。
ムギの財力をもってすれば、本当はクーラーの一台や二台くらい簡単に買えてしまえるはずなんですよねww
澪が「それ(パソコン)買うお金でクーラー買えるじゃん」と言っていましたが、まさにその通りなんです。
でも、ムギはクーラーを買って問題をあっさり解決してしまうという無粋なマネは決してしませんでした。
なぜなら、ムギにとって皆で暑さを乗り切ろうとしているこの状況はとても大切な物だから!
暑さでグダグダな部活でも、それは今しか味わうことのできない貴重なものだということをムギはちゃんと理解しているんだろうと思います。
楽しいことを見つけたら絶対にそれを逃さない!
どんな小さなことでも今この瞬間をみんなと一緒に楽しみたい!
ムギはそんな良い意味での貪欲さをアニメ2期になりさらに身に付けることができたんじゃないかなぁと思います。
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