曽我部さんの設定が矛盾している(?)件について考察【けいおん!!7話】
さて、「けいおん!!」第7話の感想記事をUPする前に、各所で話題になっていた問題についてちょっと考えておきたいと思います。
第7話で、元生徒会長の曽我部恵さんが登場したわけですが・・・
この人の設定、なんかアニメ1期と矛盾していないか!?(((゜д゜;)))
という疑惑が生じているみたいです↓
「すごもり ~休刊になった『ネトラン』ヘンシュッチョの家ナカ生活~」さん
●けいおん!! 澪ファンクラブ元会長の曽我部先輩は矛盾だらけ
「Syu's quiz blog」さん
●『けいおん!!』#7で、曽我部恵のリボンが赤になっていたことや、中野梓が曽我部会長を知らなかった点について議論
以下、おかしな点について私なりに考察してみました。
まず、アニメ1期では曽我部さんは唯たちの一学年上の設定でした。
(ちなみに原作でも唯たちの一学年上の設定)
このことは、1期第6話の学園祭のエピソードで登場していることや、1期第11話の学園祭前のエピソードでも登場していることから明らかです。
唯たちの一学年上なので当然リボンの色は緑色になっていました。
●「けいおん!」第6話より。曽我部さんが緑色のリボンを付けて登場している。
桜高では世代ごとにリボンや上履きの色(学年イメージカラー)が異なっています。
三年生→赤
二年生→緑
一年生(唯たち)→青
唯たちの一学年下(梓、憂、純の世代。次年度に入学する)→赤
1期第6話の時点でのイメージカラーと学年は上のように対応するはずなので、緑色のリボンを付けている曽我部先輩は自動的に唯たちの一学年上ということになるわけですね。
また、
●「けいおん!」第11話より。この回ではリボンの色は確認できないが、EDに生徒会長(CV:児玉明日美)の名前がクレジットされている。間違いなく曽我部さんだろう。
上の画像(アニメ1期第11話)の時点でのイメージカラーと学年の対応は・・・
三年生(曽我部さん)→緑
二年生(唯たち)→青
一年生(梓たち)→赤
というふうになるわけですね。
唯たちは進級して二年生になったわけですから、去年の段階で二年生だった曽我部先輩も当然進級して三年生になりました。
この時点では何の矛盾もありません。
曽我部さんは明らかに唯たちよりも一つ学年が上の人物ですね。
それなのに、今回のアニメ2期第7話では・・・
ご覧の通り、リボンが赤くなっているのです!
え・・・つまりこれは!?(゜д゜;)
曽我部先輩は唯たちの一学年上ではなくて、二学年上の世代だということ!?
でも、そうすると、アニメ1期でリボンが緑色になっていたのは何故?
アニメ1期で2年間に渡り登場していたのは何故?
もし唯たちの二学年上だったとしたら、1期第11話の時点ではもう卒業していなくなっているはず・・・。
これはおかしい!
曽我部さんの学年の設定を間違っちゃっていますよね!?
アニメ1期の曽我部さんの設定→唯たちの一つ上の学年
アニメ2期の曽我部さんの設定→唯たちの二つ上の学年
・・・矛盾が生じてしまっている!
もしアニメ2期の設定が正しいとするなら、梓が曽我部さんを知らないというような発言を今回していたことにも納得できます。(曽我部さんと梓は学年が三つ違うということになり、梓が入学した時点で曽我部さんはもう卒業していなくなっているので)
この回想シーンの演奏部分に梓がいなかったことも頷けますよね。
梓はまだこのとき中学三年生だったわけですし。
でも、アニメ1期の設定がある以上、どうしてもアニメ2期のそうした設定には矛盾が生まれてしまう・・・。
和がいつ生徒会長&澪ファンクラブ会長に就任したのかということにも疑問が残りますね。
・・・これが今回発生した問題の全容です。
まとめると、
①アニメ1期と2期では曽我部さんの学年の設定が違くなってしまっている。
②アニメ2期の設定(曽我部さんは唯たちの二つ上の学年)が正しいとすると、すでに卒業したはずの曽我部さんが1期第11話で登場したのはおかしい。
③アニメ2期の設定が正しいとすると、和は2年生になる時点で生徒会長&澪ファンクラブ会長に就任したことになるが、そういう描写は今までになかったので不自然。
④アニメ1期の設定(曽我部さんは唯たちの一つ上の学年)が正しいとすると、2期第7話で曽我部さんのリボンの色が緑色ではなく赤色なのはおかしい。
⑤アニメ1期の設定が正しいとすると、2期第7話の回想シーンの演奏部分で梓だけがいないのは不自然。すでに梓は軽音部に入部済みなはず。また、梓が曽我部さんを知らないのもおかしい。
たぶん、このようなことになるだろうと思います。
アニメ2期から「けいおん!!」を観はじめた方や、原作を読んでいない方にとってはほとんど気にならない問題だとは思います。
おそらく、「曽我部さんって誰だよ?今までに出てきたことあったの?」っていう感じでしょうし。
でも、こういう矛盾が今回発生してしまったのは事実なんです。
う~む・・・(-"-;A
■どう修正すれば良いのか?
「けいおん!!」にしては珍しい形のミスでしたね(><;)
これは当然修正が必要になってくるかと思います。
すでにBD&DVDのリリースが終了し、一つの作品として完結しているアニメ1期「けいおん!」の設定(=曽我部さんは唯たちの一学年上という設定)は今さら変えられないです。
また、原作でも曽我部さんは唯たちの一学年上という設定だったので、修正するとしたらやはりこのアニメ2期第7話ということになるでしょう。
アニメ2期のBD&DVDでは今回のミスがしっかりと修正されなければなりません。
では、この致命的とも言えるミスをどう修正すればいいのか?
今まで散々矛盾を指摘して来ましたが、実は私はそれほどこの問題を深刻には受け止めていませんw
アニメ2期第7話の曽我部さんのリボンの色を赤から緑に修正してしまえば良いんです。
それですべての問題は解決です!
まず、リボンの色を緑に修正すれば曽我部さんの学年は唯たちの一つ上ということになり、アニメ1期や原作に矛盾しなくなります。
しかし、その修正を加えることによってちょっと厄介になってくるのが、梓や律の部室での発言、そして過去回想シーンでの演奏に本来いるべき梓がいないという2点です。
梓「曽我部先輩ってだれですか?」
律「あれ、梓は知らないんだっけ?」
唯「曽我部先輩は澪ちゃんのファンクラブ会長だった人だよ」
この会話の流れだと梓は曽我部さんを知らないというふうに受け取れます。
でも、実際には梓と曽我部さんは二つしか学年が違わないので、梓は一年生のときの全校集会などで曽我部さんを見ているはずです。
というか、さっきも上げた画像ですが、
このアニメ1期第11話で二人は会っているので、一応は面識があるはずなんです。
では、なぜ梓は曽我部さんを知らないというような発言をしたのかというと、これは私の推測に過ぎませんが・・・
単に梓が曽我部さんを覚えていなかったからだと思います。
「去年まで生徒会長だった曽我部先輩だよ。思い出せない?ホラ、これがその人の写真」
・・・こんな感じで顔写真でも見せられたならば、梓もちゃんと思い出せただろうと思います。
しかし、相手がいくら前任の生徒会長とはいえ、二つ学年が上でほとんど面識のない人の名前を急に出されたわけですから、思い出せないことだって普通にあると思います。
実際、澪や唯だって生徒会長がだれなのか知らないということがありましたし。
意外に一般生徒と生徒会長って繋がりなんかありませんからねww
つまり、
梓は元生徒会長・曽我部さんを忘れてしまっていた。
これで梓の発言の矛盾は解決です!
次に厄介な点は、回想シーンの演奏部分になぜ梓がいないのかという点です。
この時点での各キャラの学年は、
三年生→曽我部さん
二年生→唯、澪、律、ムギ
一年生→梓
であるので、当然ですが梓は軽音部に加入済みであり、演奏シーンにいないことには疑問が出てきます。
この厄介な点はどう解決すれば良いのかというと・・・
梓がなんらかの理由でその日は学校(部活)を欠席していたと考えれば筋が通ります。
もしくは、唯たちが学年の違う梓にまで迷惑をかけるのはマズイと考え、わざわざ学年末の忙しい時期に呼び出さなかったか。
このどちらかだと思います。
というか、そもそも原作だとこのエピソードに梓は1コマたりとも登場しないんですよね。
修学旅行回や進路の話と同じで唯たち4人の話という位置づけがなされており、卒業する曽我部さんとあまり縁のない梓をあえて無理に登場させる必要はなかったわけですね。
そういう原作のストーリー内容をアニメが普通に踏襲したと考えれば、梓がいなかったことにもかなり納得できます。
つまり、梓がこの演奏シーンにいなくても別に不思議ではない!
そして、今まで梓がこの出来事を知らなかったのは、単に唯たちが梓に話すタイミングを逃していたからなんだろうと思います。
学年末という忙しい時期の出来事だったわけですし、話す機会もなくそのまま春休みに突入してしまったことで、新学期になってから改めてこのことを話題に出すきっかけが今までずっとなかったのでしょう。
これですべての問題は解決です!!
よってBD&DVDでの修正案をまとめると、
①アニメ2期第7話の曽我部さんのリボンの色を赤から緑に直す。
②これで学年の問題は難なく解決。
③梓の発言に別に矛盾は出ないし、回想シーンの演奏部分に梓がいなかったことはそれ程問題にはならない。
これでOKです!
■そもそも問題が発生した原因
今回こういう問題が発生してしまったのは、やはり、アニメが原作の時系列を軽視するようなことをしてしまったからだと思います。
そもそもこの生徒会長のエピソードは原作では唯たちが2年生の2月頃に起きた出来事だったので、3年生がスタートしたところから物語が始まったアニメ2期でこのエピソードを描くためには必然的に過去回想シーンという手法を取らざるを得なくなったわけです。
過去回想シーンとしてこの生徒会長エピソードを盛り込むことが企画された際に、曽我部さんの学年の設定を間違えてしまったのでしょう。
原作の時系列の通りに物語を進めていたとしたら絶対に起こらなかったミスだと思います。
今までの記事の中でも指摘してきたことですが、やはり安易な過去回想シーンには頼るべきではなかったのではないでしょうか?
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