今回の6月定例議会は、議会の様相が従前とは変わってきています。



今までの一般質問においては、市長は答弁に入る前に、反問権を使って質問した議員を困惑させ、時には事実と違う主張さえして議員を批判し貶めてきました。

さしずめ「市長のパワハラショー」のごとき様相を呈しており、見るに耐えないものでした。



しかし、今回の一般質問では、市長は今までのやり方を踏襲していますが、議長は毅然として市長に答弁するよう促したり、市長が従わない場合は「勧告」までして、議事の整理をしています。

これまで見なかった光景が現出しています。



これに対して、市長が議長に再々抗議しますが、議長が譲りませんので、「暫時休憩」が多くなっています。

この暫時休憩中に議事の進行について、市長と議長がやり取りをしているのですが、暫時休憩中は、ユーチューブが中断しますので、視聴者は見ることが出来ません。

実は、ここで本音が出たやり取りが行われていますので、必見の場面であるだけに残念でたまりません。

傍聴者はこの暫時休憩中のやり取りを見ることが出来ますので、是非ともユーチューブで流してもらいたいものです。



清志会所属の議員の一般質問をする姿も大きく変わってきました。

今までは、市長の反問に戸惑ったり、市長の攻撃に一方的に押し込まれたりしていましたが、今回の議会では、反論や抗議をして、堂々と渡り合う姿勢を見ることが出来ます。

市長も今までどおりには行きそうもありません。



議会に設置されている二つの常任委員会では、委員長はいずれも清志会所属の議員が努めていますが、ここでも委員長が市長の不要な発言を抑え、議事をコントロールする姿勢が見えます。



この委員会では、山本数博議員が、市長が提出した「幹部団員の年額報酬を削減する条例改正案(原案)」に対して、災害時の消防団活動の重要性等を訴え、「地方分権一括法」の精神からして「災害が多発する中では、地域の実情に応じた判断が必要」とし、原案を修正する条例を提出して、賛成多数で可決させました。

市長の論理立てに負けない論理展開をした姿が印象的でした。(詳しくは、9月16日付中国新聞の記事を参照してください)



来週の20日からは、決算委員会が始まります。どんな議論が戦わされるのか楽しみにしましょう。



注「地方分権一括法」

「地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律」の略称。

地域の自主性及び自立性を高めるための改革を総合的に推進するため、国・県から市町村への事務・権限の移譲や地方公共団体への義務付け・枠付けの緩和を行ったもの。