香港から封筒が届きました!カフェに行き、フラメンコを観て考えたこと色々。。。
ポストにAir Mailが届いていました。中国語(広東語)の紙が貼られており、封筒のロゴからキャセイからのものだとすぐに分かりました。※キャセイのロゴのAir Mailがポストに入っていました!税関申告書でした!※裏返すとくっついている紙がありました。税関申告書でした!※税関申告書?には、内容:member pack 70g 3USDと記入されています。支払いは香港ドルでは無くUSDなんですね。 住所も名前もローマ字表記。香港から遥々届いた封筒でした。 先日バンコクに旅行し、キャセイシルバーを達成したので、ネームタグが送られて来たのだと思いました。 中に手紙が入っており、英語で「キャセイの大切な会員として、今後も旅を続けて下さることを嬉しく思います。」「あなただけのネームタグセットを用意させて頂きました。」「あなたがどこへ旅する時も、私たちが常に寄り添います。」といった内容が書かれていました。※素敵な文章の一部分 “We'll be right by your side, wherever your journey takes you.“これってネームタグが話しかけてるみたいに受け取りれませんか?然し乍ら文書の主語はキャセイパシフィック航空です。 エコノミー利用でビジネスレーンやビジネスラウンジを使おうと、軽い気持ちで獲得を狙ったキャセイシルバーでしたが、ネームタグの入った封筒を開いてみると、改めて嬉しさを噛み締めました。(大袈裟) 氏名表記は日本と同じ、姓名の順ですが、ローマ字表記だと違和感を感じます。香港を始め、中華圏ではローマ字でも姓名の順がスタンダードなのだと改めて認識しました。※プレーンなシルバーのプレート製のネームタグです。右上にキャセイのロゴ、名前の下にSILVERの文字。至ってシンプルです。以前アムステルダムで優先レーンに行くと、フライングブルーのゴールドやシルバーのタグをつけたビジネスマンが大勢密集していました。ほぼ全員のお尻が私の顔の高さで周囲が見えない!まさかキャセイはあんなこと(誰もがタグを持っている)にはならないことを願っています。 英語という共通言語を軸に香港を拠点とし、世界展開している航空会社なのに、姓名表記順は意外な感じがしました。 各航空会社に見られる傾向ですが、マイレージプログラムのルールの変更(改悪)が散見されます。キャセイも2027年頃を目処にルールが変更されるようです。 昔は純粋に飛行距離が加算されてた時代もありましたが、今は価格やシートクラスが加算の主たる要因となってきています。 私は旅行の移動がよりスムーズになるためのメリットとして、わざわざバンコクに行き、シルバーを獲得しましたが、延々長距離旅行を続けるつもりは無いので、再来年はどの辺りを目指すのか非常に悩ましいところです。— ここのところ忙しく過ごした週末が多かったのですが、先日の週末は自宅近辺で大人しく過ごしました。 午後からフラメンコの公演(といっても路上)があり、大巨匠のフラメンコダンサーである東中一矩氏が出演されるとあって、朝からソワソワしていました。 第一回の公演の時間までを、お気に入りのカフェランチで過ごしました。私は選ばないであろうメニューをあえて選びました。やはりそれほどまでに好みという訳ではありませんでしたが、アクセントの様に現れるディルと、意外性で驚いた、スモークされたスライスパルミジャーノに少し感動を覚えつつ、自家製ハムがメインのランチを頂きました。 ナイフとフォークは手が固まり、パンはのどに詰まりそうで、量はとても多く感じられましたが、目立たない席だったため、少し食べ散らかしながらも、全部食べ終える事ができました。 嬉しかったのは、お店の人が私のことを覚えて下さっていたことでした。以前なら目が開かず、本当に酷い顔つきで、なおかつムーンも今より酷かったので、人に会うのも嫌でした。サングラスをかけて目元を隠したい気持ちでした。 今は相手の目を見て話せることや、「よく来て頂いてますよね、ありがとうございます」と覚えてもらっている事が純粋に嬉しく感じました。※近隣カフェにて腹ごしらえをし、フラメンコの会場へと向かうことにしました。メニューは「自家製ジャンボンハムとポーチドエッグ オランデーズソース」この自家製ハムを食してみたかったのですが、程よい塩加減でパンによく合うお味でした。 フラメンコ会場に行く前ににデパートのトイレを利用しました。デパートに向かう途中、周囲の店舗の名前のロゴが明らかに二重に見えたため、また奴が暗躍をし始めたのかも?と不安でした。 しかしそれは一時的な症状だった様です。少し目の違和感を感じながら見るトイレの姿鏡の私は健康そのもので、目はパッチリまではいかないものの、以前の三角目や細目ではありませんでした。 私が自分で違和感や症状を感じて暮らしている世界と、周囲の人が私を見る見た目には大きなギャップがあるのだと改めて感じました。 電車で私に譲ってくれオーラを送って近寄って来るお年寄りや、ヘルプマークの人達は、見かけ元気そうな私を目がけて来るのだと思いました。 薬剤師さんもしかり、PSL減らせててVivduraは要らないのでは?と言ってくる始末。腹立たしく思っていましたが、どこも悪くないのに、こんなに薬を飲んで、食事指導をしてやろう!となったのかも知れません。 そう言えばVivduraセットの持ち帰りでもめた時も、看護師さんは一体私の何が困難なのか、全く理解出来なかったのだと思います。 私が首や手足、喉や目に違和感や症状を感じながらも暮らしている世界と、そこで暮らしている私を見る目は全く違うのだと、こんなに困っているのに、周囲からは全く分からないのだと、今更ながらに、何故か悲しさや虚しさを感じたのでした。— フラメンコ会場には人だかりが出来ていました。第一幕は立って真ん中あたりで、休憩を挟んだ第二幕は、座席を確保して真ん中辺りで見ました。 東中氏の魂の固まりの様なフラメンコは、心の底から震え上がる様な底知れぬ感動を呼び起こすとともに、年老いているはずなのに、力強く打ち出されるリズムの音に、老いどころか、衰えを知らない寿老人の魔力の様な力強さ、ダンスの洗練された極みを感じるものでした。※かっこいいです。立っているだけで巨匠のオーラを感じます。右手には杖を持っていますが、体を支えるものではありませんでした。東中氏の中に流れるフラメンコのリズムを力強く叩き出し奏でる道具でした。※巨匠の風格は健在でした。スカーフを結び直し、素早い動き、研ぎ澄まされた一寸の狂いも無いダンス。聴衆は感動で震えあがり、カホンの奏者はグチャグチャの泣き顔でした。 第一幕はカンタンテ(歌い手)が「大丈夫だろうか?」と不安を抱きながら歌っているのがわかりました。 第二幕は「大丈夫だ!」と安心して、巨匠ダンサーの踊りに合わせて歌う事を楽しむかの様なゆとりが感じられたのですが、ふとカホン(箱楽器)の演奏家に目をやると、涙でいっぱいで、大泣きで泣きそうな表情でカホンを叩いているではありませんか! 私も感動で涙が溢れそうなのを、必死に我慢しているのに、カホンの奏者は泣き顔になっていました。必死にカンタンテを見て涙を抑えたその瞬間、東中氏が得意の即興パフォーマンスを見せてくれました。※素早く身を翻し、上着を肩腕だけ通した状態で、フラメンコは続きました。観衆は息をのみ、巨匠の卓越した、その人が齢を重ねていることさえ忘てしまうダンスに見入りました。 太い杖でリズムをとるという、今までに見たことのないフラメンコでしたが、それは東中氏を支える杖ではなく、あんなに重たく大きな杖で一寸の狂いもない力強い独特のリズムを奏でる東中氏の存在感に圧倒されるものでした。 東中氏はカホンの奏者の異変に気付いたのでしょうか?振り返りポーズをとり、杖でカホンの奏者を指して立ち止まり「ハアーッ!」と嗄れた、しかし力強い気合いのような声をあげました。 カホンの奏者は笑顔になり、涙を流していたことを恥ずかしむ様に、今まで以上に力強い調子でカホンを叩き、東中氏も時々優しい笑みを浮かべながら、カホンに近づきダンスを披露されました。 「俺がダンスをすることがそんなに珍しいか?何を泣いている?俺のダンスはどうだ?体は衰えても、ダンスへの魂は何も変わらないぞ!むしろ燃え盛る位だ!」と言っているかのように見えました。※美しい!美し過ぎます!このシーンも一寸の狂いも無い素早い身のこなしでした。涙がらこぼれそうなのを堪えて見入りました。 実際に手先まで足先まで、全てがフラメンコの魂て出来ているかの様な洗練を極めた素晴らしいダンスでした。 いつも主演されるフラメンコダンサー、東中氏のお嬢様のマヤ氏(周囲の人達はマヤ先生と呼んでいました。)の卓越したフラメンコでさえ遥かに超えてしまう、大巨匠のフラメンコはこの世のものとは思えない感動に満ちていました。 実はカンタンテ(歌い手)の松木匠さんの歌も大ファンです。日本人離れした、本当にアンダルシア地方からやって来た歌い手さんではないか?と毎回思ってしまうほどでした。声が凄い迫力で、途中でアドリブ的に掛け声を投入するのが、これまた素敵で、顔が笑顔になってしまいました。「Vaya Vaya cuatro guapas 」(それ行け!4人の美女達!)みたいに歌の合間にとっさにスペイン語で掛け声が入ります。観衆も「Ole Ole」(ファイト!)と微妙な合間で掛け声が入り、全体が本当に素晴らしい公演でした。— 話は香港から届いた封筒に戻るのですが、中の手紙を読みながら、とりあえずは来年の旅行は目的地に行く途中、スペインには立ち寄ろうと気持ちを新たにしました。 そもそもMadridではどこかタブラオに行くつもりで計画を立てていたのが今年の初めです。なのに途中から友人も同行することになり、タブラオに行く予定はいつの間にかお流れになり、結局行かずじまいで帰って来てしまいました。 為替相場、ユーロ円は177円台をつけ恐ろしい円安が続いています。円が安いのはユーロに限ったことではありません。 値段では無いにしても、それはそれは驚きの価格になるなことは間違いありません。全体の経費を考えると、キャセイシルバーを活用しつつ、経済的客人(エコノミークラスの客)として旅行は計画しようかなと、しぶしぶながらに考えています。