「23」花いろは「アイドル」18:00~18:20「07」

最終参戦:2023/2/5:『狭溝東端:転職と重ね合わせた新木場:結

アイドルとしての理想というのは、人それぞれで異なる。ちひろが辞め、そしてここあが異動したというのも、それが食い違っただけに過ぎないだろう。ただ逆に言えば、そんな存在が残り続けてもなお、アイドルとして起用し続ける、そこには花いろはとして売れるビジョンが見えていたからに違いない。などというのはただの妄想でしかないので実際のところは不明だが、立て続けに卒業、そしてメンバー補充、という状況を踏まえると、そんなことを思い描いてしまうものだ。

改めて考えてみよう。アイドルとして理想的な姿とは何か。こればかりは読者においても答は千差万別だろう。ただ、その一つとして、たとえば、観客に元気や笑顔を与える、それもアイドル自身が笑顔を絶やさずにパフォーマンスするという在り方が、当て嵌めることができるだろう。筆者の見解としては、香山、彼女がそんな理想を貫いて、先陣を切ってステージングに務めているのではと考えるものだ。その結果こそが、あの動員であって、円滑なパフォーマンスを実現させるわけだ。

要は志の高さである。コロナが明けて、ライブアイドルは別段、ステージングに何かしらの信念を掲げずとも、様々な形で愛されて、応援され得る存在となった。故に、ライブがどうあるべきか、などというのは、正直追究しなくても罷り通ってしまうのだ。そんなライブアイドル界の今日を考えれば、非常にストイックだと言えるだろう。故に窮屈に感じてしまう者も少なくないかもしれない。しかし、メンバーの新旧問わず、共に頑張りたいと願う者が集い、今の花いろはが構築されている。などと考えれば、真摯に務め上げる姿勢というのは、大いに価値があり、多大なる感謝を寄せるべきである。なお補足すれば、それで一人歩きしていないのが、良い塩梅だとも感じるところだ。筆者の居るチームは崩壊寸前であり、リーダーではなくその補佐が一人歩きした結果、筆者が精神的疲弊を引き起こし、もはや生死すら考えてしまうレベルではある。前述の信念というのは、暴走したら筆者のように精神的被害者を生みかねないからこそ、危険ではある。以上をまとめれば、凄く奇跡的なことなのだ。奇跡故の、現体制ならではの花いろはのパフォーマンスは、アイドルの原義を考えさせてくれるだろう。

 

 

 

「24」天使にはなれない「成長」18:20~18:40「05」

最終参戦:2023/4/16:該当参戦レポ無し

物販4「赤」唯愛ゆま「過去そして事務所的な立ち位置」

水雲なぎさという、歌唱力抜群なメンバーが居たのも、とうの昔のことである。

筆者の認識の限りでは、彼女が居ない現体制、歌唱力で勝負するのは無理だという分析である。同事務所だけで考えても、のんふぃくや夜アミなどメンバー問わず超歌唱力なグループを擁しており、さらにはTENRINなどを挙げれば特殊な世界観を展開できるグループもいる。てんはなとは、それぐらいハイレベルな事務所に属していながらも、実力面では平凡的である。

じゃあ何で勝負するのか。そう考えた時に、等身大な可愛さを仮に据えた時に、笑顔やレス、他ファンサなど、ライブならではの魅力を主として勝負すべきだろう。今回、周囲に明らかヒロインズファンな女子が点在していたものの、構うこと無く、ステージ上を注視していた。そんな観賞の結果、昔以上に柔軟な表情、そして笑顔を良く生み出せているなと感じた次第である。あの笑顔というのは、ダンスやフォーメーションなど、体に染み付くレベルで覚えていないと出せないものだ。

故に今回、開拓へと至ったわけである。何故彼女を選んだかというと、彼女が最も良い笑顔だと感じたからだ。ストイックなヒロインズアイドルには珍しい、良い人懐っこさがある。とはいえそれが持ち味なのであれば、正直なところ、ヒロインズに限らずとも、そもそもアイドルで勝負したいのか、そうでなければ全然いろんな職種が選択できる。コンカフェやメイドカフェ、ガールズバーやキャバクラ、さらには各種風俗など、客を掴んで魅了するという点では、さらなる高収入が期待できる職業というのは、今の時代、数多い。それでも彼女は、アイドルを、ヒロインズを、そしててんはなを選んだ。残り続ける、というのも立派な選択だ。といった感じで逆算すれば、相当てんはなに賭ける想いが強いのだろう。他のメンバーも同等に志高くてんはなを構成していけば人気になる可能性は全然あるのだが、それだとただの根性論でしかなく、トゥラブやスイアレなどのように綿密な戦略設計が必要である。別に運営でもないのにここまで当事者意識を持って考えてしまうのも、理不尽にIT勤務させられる筆者の二の舞にならないでほしいという願いなのだろうか。

 

 

 

「25」AVAM「手数」18:40~19:00「07」NEW!!

てんはな物販開拓するかーと思いながら初見のアイドルを観賞、しようと思っていたが、予想を遥かに上回るスタンディングに圧倒されて急遽スタンディングでの立ち回りへシフトチェンジ。とりあえず試しに振りコピしてみたが、細かい振りの多さに驚かされた。しかしそれ以上に驚くべきなのが、そんな好難易度のダンスにも関わらず、安定感が抜群だということだ。

対バン参戦して既に5時間半。本調子のために振りコピしながらMIX打つなどもしてみたが、よく聴いてみたら微妙に違っていた。独自の進化を遂げたものに違いない。いろいろと未知な要素が多いアイドルだという所感だが、この新奇性、たまらない。てっきり対バン序盤の初見アイドルと同等だと完全なる予測ミスだったので、十年以上、この世界に居てもまだ、知り得ない素晴らしいアイドルの多さである。なお、今回参戦した21組のうち、Xフォロワーが12万4706人で最多であった月深乃絢は本グループ所属である。もちろんSNSが全てではないし、フロアを見れば自明、ライブが好きで参戦している者も確かに居たので、知名度およびライブ、両面で愛されているアイドル。

言わずもがな、称賛7組にAVAMも入ることとなったわけである。

 

 

 

「26」あげもん!「文化」19:05~19:25「03」

最終参戦:2023/12/17:該当参戦レポ無し

物販5「赤」宮坂美波「耐久したぁー!」

前回参戦からわずか1ヶ月程度なので、ライブでの新奇性は無かったが、それもそうだろうとも思っていたので、期待が裏切られるよりかは精神的に平和だった。むしろ今回求めていたのは、物販での気兼ねない会話である。彼女、宮坂は、そこまで話したことの無い人に対しても、積極的にトークできるところが強い。アイドルという職業では、適度に他者を必要とできる能力が必要だ。そんなの誰しも併せ持っている、と反論されてしまいそうだが、令和な今日、ライブ会場には老若男女、様々な人が訪れる。物販にまで引き寄せられるか、だけでなく、満足度高く締めることができるか、というのもまた求められると言っていいだろう。彼女のそんな強みを考えれば、ライブでの着飾り無い様相というのが程よくマッチしており、対バン終盤の穏やかなフロアと相性良く感じられたものだ。

 

 

 

「27」アルテミスの翼「再会」19:25~19:45「07」

最終参戦:2022/12/25:『現之納唱:クリスマスに願いを捧げる流れ星:傾陽

物販6「オレンジ」カシオペア・キアラ「覚醒を以って盤面は蒼く染まって、

上に載せた通り、彼女と出逢ったのは2019年の夏であった。当時はSistersあにまに所属していた渡辺ももを一途に愛する余り、通称SUPER LIVEシリーズ等、平日の地下アイドル対バン参戦が数多かった。そこでアストレイアも頻繁に出演していたことから、推し選定なる形式的なものとはいえ、満を持して彼女を選定したわけである。それから少し経ちアストレイアが解散したので、ざっと4年ぶりの再会である。改めて数字に起こせば、この時間というのは、重みを感じ得るものだ。

良い意味で変わっていなかった。持前の明るい性格は、グループに良い活気を齎しているに違いないが、なんだろうか、上昇志向で暑苦しい感じではなく、経験者が多いが故に悟った様相での賑わいと称すべきなのか、要は第二第三の人生の終焉の場、ではなく、まだ楽しくアイドルを続けるという、未来への希望を齎す、などと著すのは大袈裟だろうか。それにしても、活動が充実していることに対して本当に嬉々としていた。そんな様子を間近で見るだけでも、嗚呼、本当に心配無いんだなと深く安堵するのであった。これからも周囲の人たちに笑顔を与えていくに違いない。

 

 

 

「28」HIGH SPIRITS「上昇志向」19:45~20:05「07」

最終参戦:2023/10/14:『無条之愛:アイドル現場はいつだって聖域的で:後半

13時頃に会場入りした筆者だったが、主催だからか、何やら宣伝札が物販スペース正面の空きスペースに置かれていた。初めは生誕カンパ緩募かなと思っていたが、実際はハイスピ所属、丸山ほのかのTwitterことXのフォローしてほしい旨の宣伝であった。この対バン開催数日前、アカウントが乗っ取られてしまい使用不可となり、また1からアカウント作成という不憫な状況であった。

フォロワー5桁に達したライブアイドルがアカウント凍結を食らうのは決して珍しくないため、大抵の場合は、まあ仕方ないかと諦めるものだが、彼女は違った。100日後にはフォロワー2万人に戻したいという高い目標を掲げて、ライブ会場を行き交う人たちに、積極的に声を掛けていたのである。もっとも、筆者は彼女を既に知っているし、こうした宣伝活動というのはハイスピや彼女をあまりよく知らない人に対して注力すべきなので構うことなどはしなかったが、通り過ぎる度に、頭の下がる想いであった。ベテランなアイドルが、ここまで地道に努力することなど、普通は無い。貪欲な姿勢を忘れること無い、そんな先輩の姿というのがグループに良い影響を与え、パフォーマンス向上、そして結果的に、あの動員の多さへと繋がったのだと、筆者は考えたい。

 

 

 

「29」PinkySpice「蛇足」20:05~20:25「08」

最終参戦:2022/1/9:『灯転室町:命を懸けてアイドルに捧げるということ

今改めて冷静になった思い返せば、専ヲタエリアのすぐ傍で、力強く声援を飛ばしたのは、聖域侵害なのではなかったかと、達成感よりも反省の念が濃く残るものである。

そんな筆者自身の振る舞いに対して蛇足と、自戒を込めて選定した次第だが、これはライブアイドル対バンの参戦時に限らず、仕事面でも言えることだ。ということでついでに書いてしまうと、このところ、筆者があまりにも積極的に仕事し過ぎたことで、タスクハンドリングする上長が不調に陥ることが頻発し、さらにはその補佐的存在である先輩社員が筆者に対して痛烈な指摘を飛ばすことが増えてきた。総合的に判断すれば、筆者の仕事量に対して、チーム全体が耐え切れない状態を生んでしまっていたわけである。最近になってやっとこの事態に気付き、急遽、精神的不調と称して、有休と代休を消化して4連休を生み出すに至ったわけである。何が言いたいかというと、アイドル応援にしろ仕事にしろ、決して自分一人でやっているわけではないということだ。ちゃんと集団的意識を持って、どう立ち回るべきか、というのをしっかり考えないと、結果的に筆者の存在によって集団全体に悪影響を及ぼしてしまいかねない。今回の参戦レポ執筆、てっきり古参アイドルとの再会の備忘録、が主眼だと思っていたが、実際には、筆者自身の集団意識の”致命的な”欠落、これを改めて認識し、悔い改めるべきだという、自戒のための執筆だったようだ。深く反省したい。

次回、参戦レポを執筆する頃には、少しぐらいは一人の人間として、成長しておきたいものだ。(4967字)

 

 

 

日時:2024年1月14日(日)、10時15分~21時05分

会場:横浜ランドマークホール

タイトル:GIRLS☆DELIGHT #246

出演組数:31組