七夕というのは、誰にだって、特別な一日である。

 

社会人になってしまえば、普段と変わらず勤務日であることや、関係無く忙しいことなどで、どうしても忘れがちではあるが、たとえばアイドル界など、行事モノがイベント開催に効果的なために、今回、大型のアイドルイベントが行われたわけである。

 

 

 

しかし昨今、アイドル、特にライブアイドルの領域だが、ファンの中心は若者であるため、アラサーな身である筆者については、参戦というのは今一度考え直すべきである。

少数派だから、に限らず、どう振る舞うのか、周囲への影響などを考えると、もはや時代遅れとも言えるだろう、第六感に近い共感力こそが令和時代の若者の特殊能力ではないかと筆者は考えるところで、ライブならば熱気や活気などと古き考えを抱く筆者というのは、ライブ空間や現場には、今日、ひどく場違いだと称しても過言ではないだろう。

 

そう考えるからこそ、今回の参戦、大きな過ちだったと、強く反省している。

 

 

 

年甲斐無く、若いファンにつられて火力を飛ばし過ぎてしまったこと、それが結果として女性ファン中心の現場に著しい不快感を与えてしまったこと。こんなところが主だった反省点として挙げられるわけだが、やはり未だに、女性ファン中心の現場でどう振る舞うべきかというのは、結論が出ていない。地蔵になるのが賢明なのか、あるいは声援飛ばす者がいれば加勢すべきなのか。などと解が導き出せていない以上、参戦自体そのものを考え直すのが、真に賢明な判断というものではないだろうか。

 

言ってしまえば、ソープ含め風俗界にも浸かっているような筆者故に、そんな穢れた存在が同じ空間に居るということ自体が、周囲へ著しく迷惑をかけるものではないだろうか。はっきり言って気色悪い。何故、風俗界へ足を踏み入れておきながら、アイドル現場に臨んでいい、参戦していいなどと思えるのだろうか。聖域侵犯以外の何と称すべきだろうか。

 

今回著すのは、大半がそんな懐古、猛省を記したものである。執筆終了後には鬱になっているだろうが、それでいい。それぐらい、大きな罰が、今の筆者には必要だ。

 

 

 

「01」SAISON「演舞」14:00~14:30「04」

最終参戦:2022/11/20:『早冬之寒:自立を志した少女の成長は速い

活動終了日を設けていたアイドルグループであり、ある意味、その「期間限定」というのが、推しは推せるうちに推せ精神を加速させ得るもので、良い効果だったと思うところだが、実際には今日、一部メンバーは卒業しているが、活動を継続させている。

ファンに対する裏切りともとれるかもしれないが、それぐらいは寛容でいいんじゃないだろうか。年増になってもアイドルを続けるというのは、まず挙げられる制限として、恋愛があるだろう。中には恋愛を許してアイドル活動を継続させる事務所などもあるだろうが、女性アイドルであればこれは極めて稀で、アイドルと一般恋愛の両立は不可能だと仮定しても強ち間違いではないだろう。故に、アイドルを続けるというのは、それだけ、相応の犠牲を伴うものではある。それが犠牲と感じるか否かというのは、個々人がどれほど恋愛やアイドル活動を重視しているか次第であって、故に、何歳になったら必ず卒業とか、適齢期オーバーなどと議論するのは、些か稚拙といったものである。

SAISONのライブを観ていると、前述を踏まえれば、覚悟のようなものすら感じられ得るものだ。長くステージに立ち続けること、如何にライブが、歌やダンスが好きだったとしても、彼女たちほどの経歴の長さであれば、もはやアイドルを超えた境地だと称しても過言ではないだろう。そこには間違い無く、生き様として尊敬できるものがある。

アイドルとして懸命に生きる、その姿を考えれば、この約5時間後に、同じステージで恋愛不祥事を生んでアイドル界に多大な影響を与えたアイドルグループが出るのかと思えば、なんだか、アイドルとは何が正解なのか、と、余計にわからなくなってしまうものだが、結局は、アイドルを務める個々人が、満足できる、正解だと自己肯定できる生き方であれば、それで十分ではないだろうか。実際、あれからアイドルの卒業や解散、さらには解雇というのは微増したし、コロナ流行とは違った「人災」によって、再びアイドル界は精査されたと言っていいだろう。少なくとも彼女たちは、その生存競争にひとまず生き残った、生き残る選択をしたわけである。故に、振りコピ含め、真摯に向き合うという今回の筆者の行動選択は確かに間違っていなかったと、自己肯定を導きたくなる筆者である。

なお、パフォーマンスで特に印象的だったのが、元どるえれの小島瑠那である。出番前半は控えめに凛とした様子だったが、後半では熱さが増して大振りなダンスが増えたというのが、出番全体で抑揚良かったという点で特に称賛したい。他のメンバーについても、難易度高い楽曲にも関わらずな完成度の高さ、さらには玄人故の安定感凄まじいステージングだったので、16連勤のおかげで溜まった代休を取得したのは正しい選択だった。

アイドルに真っ直ぐ、真摯に、そして愛強く向き合う。彼女たちがアイドルとして生きている以上は、まだ、アイドル業界に信念を抱いてみるのも悪くないはずだ。

 

 

 

「02」ZUTTOMOTTO「親近感」14:30~15:00「05」

最終参戦:2023/3/19:『渋谷悠春:ライブ愛尽きない筆者のツイート群

観ない間に、本当にファンが増えたなぁと思うところだが、もちろん本対バン、女性ファンの動員が堅いアイドルが他にも数多く出ていたのが相乗効果を放っている。なので、ずっともっと単体で出ていたらとふと考えてしまうが、優先エリアでの可憐な浴衣姿、特に彼女たちからはアイドルを純粋に愛する姿勢が感じられた。位置的にも本命はずっともっとに違いない。七夕という行事ごとへの相性の良さなどを考えると、仮に単騎だったとしてもそれなりに動員獲得できていたに違いないと、筆者は考える。

何故彼女たちはここまで推されているのか。ヒロインズの中でも、純粋な歌唱力特化なパフォーマンス様相ではあるが、全体的にフレッシュが故に、将来性という観点でも大いに期待できるものがある。かつ、事務所特色を踏まえれば、界隈は若年層のファンが多いために、年齢的に近いメンバーたちが故に、他グループ以上に親近感の獲得という点で極めて有利だろう。あとは、ツイ廃レベルでTwitterに依存していない様子も、個人的にはプラスだと感じるところだ。SNSというのは気軽に情報発信できる代わりに、いとも簡単に個々人のイメージや市場価値を低減させ得るために、内容に限らず量自体も適切に調整する必要がある。だとしたら暇じゃないかと揶揄されそうなものだが、その時間をレッスンなど着実にパフォーマンス向上に繋げているからこそ、今回約四ヶ月ぶりの参戦だったが、この期間でも十二分に成長したステージングを実現させるに至ったのだろう。やはり特筆すべきは、パフォーマンスの安定感である。以前、渋谷ストリームホールで観た際には、若さ故にエネルギーで押し切っている印象が強かったが、今回は全体的に安定感が出てきて、しかし積極性を維持したまま落ち着きまとまった感じのステージングであって、やはり、事務所内でああいった件が起きれば、何不自由無く活動する以上に成長が求められそうなものではあるが、今こうして、五人も残っているというのは、本当に素晴らしいことだと筆者は考える。こうした新芽なグループの存亡という点でも、以前記した夜アミの存在は大きいように感じる。尊敬できる現役アイドルが確かに残っているという、生き証明である。

なお、現場としては、若干ピンチケが多いように見受けられたので、今回のような亜種イベントへの出演を今後どうしていきたいかは、フロア所感をメンバー各位にしっかりヒアリングした上で判断していただきたいところだ。もちろん、盛り上がってくれているのは嬉しいだろうが、度を超えた盛り上がりというのは、パフォーマンスの意義というものを見失いかねない。特に、ずっともっとのような高技術パフォーマンスに務めるアイドルであれば猶更である。ただ、こうしたメンバーケアについては、一件の影響により、大幅に改善されていると信じたい。そうでなければ、持続可能性という点でいとも簡単に潰えるに違いない。とりあえず、今後の展望に期待するとしよう。

 

 

 

「03」パラディーク「純愛」15:00~15:30「07」

最終参戦:2023/6/4:該当参戦レポ無し

推しをどのように応援するか。令和以降の現場としては、視覚的にはかなり控えめな様相だと、昔のアイドル現場を知る身としては、そう感じてしまうものだ。ただ、前述にもあるように、応援というのは何も声量や熱気が全てではないし、それこそ第六感のような簡単には感知できない「何か」というのが、あの特殊な空間を成すにあたって必要なのかもしれない。

専ヲタであれば、猶更大人しいものである。というのも、今後も問題無く推しに逢いに行く、イコールライブに行くためには、厄介事に巻き込まれないとかそもそも起こさないなどの配慮が必要であって、となればライブ中というのは、無闇な応援はせずに大人しくいるというのが賢明なものだし、ライブ会場とか現場とか、令和世代の方々にとっても非日常空間であることに変わり無いはずなので、もっとはしゃいでもおかしくないのだが、このあたりは本当に皆控えめといった感じである。前述の理論からすれば、まあ一応理解はできるのだが、本当に壇上のアイドルたちはそれで幸せなのだろうか。かといって、慣れない応援をこなしたところでボロが出たりトラブルが起きたりすれば元も子もないし、アイドルを務める側もすっかり令和世代になった、こちらも同様に第六感的応援が為されていれば十分満足といったところなのだろうか。すっかり筆者も時代に取り残されているようだ。

さて、長々とそんなことをどうして議論したのかというと、本現場の某専ヲタが、素晴らしい応援様相だったからだ。まさに純愛と記しても何ら間違っていないと感じるほどに、岩澤美潤を真っ直ぐに応援していた。背中越しでも伝わる、誰よりもライブや音楽、そして彼女のパフォーマンスを愛し、共に時を刻む姿というのが、そうだ、コロナ前に観た専ヲタの方々の雄姿というのがすっかりアイドル現場から喪われてしまっていたが、まさかこんな形で再認識させられるとは、と、どこか頭を打たれたような感覚すら得ていた。

あくまで個人的な所感でしかないが、彼のような存在こそ専ヲタと呼ぶに相応しいと考えるところで、どれほど金を積んだかとか、どれほど参戦を多くこなしたか、などは正直どうでもよく、如何にライブという瞬間に愛強く応援できるかというのが、専ヲタの本質ではないだろうか。きっともし、彼のような専ヲタがもっと多ければ、アイドル現場に再び輝きが生まれるのかもしれないが、やはり令和な今日、その再現というのは難しいだろう。

だからこそ切に願うのは、彼のヲタク人生が少しでも長く続くように、純愛に勝る応援など存在しないと筆者は考えるからこそ、抱く愛を信じて、これからも推し事に励んでいただきたい。そんなことを考えていると、なんだか目頭が熱くなってきた。

ふと思ったが、出番のタイミングとしては極めて秀逸だったと感じる。ずっともっと直後でヒロインズ界隈が捌けて、アイマイ待ちで控えめなフロアで、パラディーク特有の空間を創る。ある意味、こちらも聖域と称することも可能なのかもしれない。

 

 

 

「04」I MY ME MINE「トリ」15:30~16:00「08」

最終参戦:2022/11/20:『早冬之寒:自立を志した少女の成長は速い

渋谷DUOに限れば出演組数は10組という少なさであって、そのうち実質トリに出演していたiLiFE!を除いた9組を今回ライブ観たわけであったが、場内様相などを加味して、アイマイの出番が終わった直後にフロアを去るのが最適な行動選択だったのではないかと、振り返って思うところである。故にトリという単語を据えてみた。

しかしそうなると、課題として挙がってくるのは、コスパの問題である。というのも、今回のチケット代はチケ種が一般だったので2,777円、これが他会場も出入り自由だったので、O-WESTやclub asiaへ参戦してみるのも十分可能ではあったものの、タイテを見た時点でどう考えてもキャパ不相応だと判断していたので選択肢から外していた。となれば、今回の立ち回りのようにDUO一択というところは変えずに早めに上がるという案だが、となれば三千円弱にも関わらずたった4組しかライブを観れないことになる。コスパ的に問題あるんじゃないかと言えそうだが、各組持ち時間は30分なので合計2時間である。一方、散々書いている風俗、ソープに関しては、筆者が通っている店では2時間となれば本指名料込みで47Kになるので、約2.8Kなど端金に過ぎない。仮にこれに加えて物販回収を加えても、ループしない限りはまず桁数が増えることなども考えにくいので、16連勤明けの代休エンジョイにしては、なんだかすっかり消極的なんじゃないか。なお、アイマイ出番終了時は時刻は16時ちょうど、このタイミングであれば前述で称賛した3組全てが物販中なので、SAISON、ずっともっと、パラディーク、全て物販開拓にはなるが、積極的に諸々回してみるのも十分アリだろう。前述の通り、小島、瀬奈、岩澤、といった感じで開拓してみたいメンバーは決まっているので、今思えばなんとも食わず嫌いなんだと己を批判したくなる。

なお、物販会場としては、先2組はDUO外のスペース、他はHARLEMというDUO近くの別会場にて行われていたので、スペース的に窮屈などと嘆く必要も無いだろう。3組回収終われば、ちょうどアイマイも物販始まる頃なので、そこで久々に早瀬と話す、なるほど、こういった柔軟なプラン設計というのを、次回以降はこなしていきたいものだ。

ちなみに、アイマイのライブとしては、新曲も一部あったが、全体的にベタな楽曲で織り交ぜた感じ。なんだかんだで総参戦回数がそこまで少なくない筆者なので、新曲以外は聴き馴染み深かったものの、フロアの反応が極めて控えめだったので、まあ、週の最終日、金曜だし割と早い時間だし、疲れているか半休取ったことで罪悪感があるか、で、沸き難いのは十二分に理解できる。どうか、推し事自体を嫌いにはなってほしくない。

そういえば、新メンバーが入ってからあまり名前覚えられていないので、もし次回参戦時にメンバーコールが盛んなようであれば覚えておくとしよう。いや、他現場含めまずメンバーコールなんてしないから、むしろ覚えずに挑んだ方が賢明といったところか。

 

 

 

「05」Palette Parade「アウェー」16:00~16:30「06」

最終参戦:2022/11/5:『究謳橫濱:ライブこそが彼女たちの居場所:3/3

さてここからは、酷な内容が続く。読み進める場合には覚悟していただきたい。

まず、これはタイテ見て思ったところだが、どうしてパレパレが今回のイベントに出演しようと決めたのだろうか。出番前後を見ても、女性からの支持強いアイドルが連なっており、SAISONやアイマイは別かもしれないが、この2組はライブの場数が多く、かつ固定ファンも多いために動員面で間違い無いので、イベンター側もアイドル運営側も双方にメリットが十二分にある。と考えれば、10組中パレパレだけ、このどちらにも当て嵌まらないために、出演意図が全く理解できなかった。さらには、出番順も奇妙だ。直前ではアイマイで動員も盛り上がりも鉄板なアイドル、そして直後はシン宣ということで「聖域」とも呼べるほどにスペック高い女子ファンを多く動員させるアイドルだ。明らかに異種なアイドルに挟まれた感じで出番ということだ。正直、パレパレに限らずとも、フロアを満足できるレベルで沸かすことは極めて難しいだろう。となれば、本当に、何故出演したのかが今でも理解できない。イベンターの趣味だろうか。コネだろうか。いずれにしろ、ステージに立つ側、アイドル側からすれば、公開処刑極まりないものである。

ただ、アイマイやシン宣と比べた際に、パレパレに全く魅力が無いわけではない。歌声がとても良い。アイドルの域をも超え得る歌唱力の高さ故に、雑にしかしわかりやすく言えば、観賞特化のイベントでも全然戦える。なので、たとえばヒューリックホールとか、椅子ありなホール会場諸々など、出演しても十分戦えるだろう。逆に、DUOに限らず、渋谷ストリームホールやSELENE、BLAZEなど、いわゆるライブハウスに関しては、やはりフロアと一体となった盛り上がりが肝心なわけであって、それが「できていない」というのは、完全に会場選定ミスといったところだろう。さらには、DUOに関しては、ステージとフロアの距離が近い。無関心で暇そうな観客の様子を見ながらライブを続けなければいけないというのは、苦痛以外の何だというのだろうか。本当に可哀想だ。

そんなわけで今後の対応策を考えれば、もうライブ出演は白キャンが出るイベントに絞って、たとえばそれが外部対バンであれば出番はなるべく離さないようにして動員の相乗効果を確実に狙って、内輪対バンで数組程度の出演であればトップバッターで出すなどの挑戦をしてもいい。何度も書くが、歌唱力が高くステージング技術はあるので、今後経験を積ませれば十分魅力的なアイドルになるだろうし、彼女たちのような有望な新芽を、プロデュース如何で潰すというのは、絶対にあってはならない。

ひとまず、今回の経験はしばらく尾を引くものだろうし、本記事が読まれる頃には既に何らかの対策が為されているに違いない。もし何もしていないということであれば、事務所移籍して、より親身に寄り添って活かしてくれる運営へ移った方が賢明である。

 

 

 

「06」シンデレラ宣言!「歴史」16:40~17:10「07」

最終参戦:2023/3/4:『始春遊楽:聖域空間におけるライブ観賞

パレパレに限らず、シン宣についても、どうして今回のイベントに出演したのかが全く理解できない。七夕当日ということで、どうにかファンがアイドルに逢える機会を創りたかったのだろうか。だとすれば、些か雑ではないだろうか。外部イベとなれば、今回のようにピンチケが湧いてくるのだって全然想像できただろうし、そんなフロア様相と、聖域的空間の相性が良いわけがない。もっとも、アイドルにとっては、普段以上に盛り上がったライブということでむしろ手応えを感じたかもしれないが、ファンの立場で考えてみれば、どこか危険さすら感じ得るような空間で、ライブが終わるまで待つというのは、苦痛ではないのだろうか。アイドルをプロデュースするにあたって、ファンの気持ちになって考えることは、そんなに優先度が低いものなのだろうか。まあ筆者個人としては、ライブアイドル全体に関心があってちょうど七夕が金曜で代休取るのに丁度良かったから、程度で参戦したので、今更フロア様相どうこうで絶望することは無かったのだが、七夕という特別な日をずっと楽しみにしていて、普段以上に可愛く着飾っていざライブ会場に行ってみたら、普段無いような現場様相で、となれば、本当にそれはファンを満足させられていると、胸を張って言えるだろうか。今一度、本運営には今回の対バン出演を振り返っていただきたいところだ。

聖域侵害。一言で言えばそんな感じなので、聖域、とか、侵害、とかいう単語を一言コメントに据えてもよかったのだが、そんな混沌があったが故に、筆者としては、YUNAのパフォーマンスというのが一層と際立って目に入ったものである。

あれは約六年前に放送された、水曜日のダウンタウンという番組で、自分と同じTシャツを着ている人を探すという企画で、トレンディエンジェルたかしがぷちぱすぽのヲタTを着ていて、偶然秋葉原に居た筆者が「横丁ですかねぇ…」と答えた件で、筆者も当時、そこまで推してはいなかったが、ぷちぱすぽならゆーなん推しかな、ということでたかし氏と握手を交わした筆者だが、ふとそれを思い出し、気付けば名前をYUNAとしてシンデレラ宣言に移り、筆者は社会人となり多々あったがなんだかんだで今でもアイドルを応援しており、という境遇が、どこかいつも以上に特別に感じるものがあった。

そして、彼女はセンターを多く務めていたが、その笑顔というのが、昔から変わっていなかった。本当にこの子は、ステージで歌って踊ることが好きなんだと。ただ昔と違うのは、グループの中心的存在として、責任感を帯びたということだろうか。

彼女のそんな人間味というのが、女子ファンを中心に、多くの人に愛され、人気を得ているというのは、本当に嬉しく思うところだし、メンバーの卒業そして加入が近々あるが、彼女の魅力はブレずに、今後もアイドルとしてステージに立ち続けてほしい。

またいつになるかはわからないが、彼女の輝く姿をまた観に行きたいものだ。

 

 

 

「07」のんふぃく!「境界線」17:10~17:40「07」

最終参戦:2023/5/1:『再刻肉祭:思い出を重ねるハードな一日

振り返れば二ヶ月前、まあ、散々書いていることなので、何を言いたいかはある程度伏せるが、その余波として、ワンマン参戦を会場の目の前で蹴った筆者だが、ふと思えば、極めて難しいものだ。不祥事の起きたアイドルに近いアイドルと、どう向き合うべきか。

ベタに考えれば、近しい者というのは自然と引き寄せ合うみたいな類友的に考えれば、そもそもiLiFE!に限らずヒロインズ全体が、などと考えて、所属アイドル全てを応援しない、という選択になるかと思うが、逆にヲタク精神としては、そんな逆境に立たされているからこそ、今こそヲタクがアイドルを信じて応援することで再起を図る、といった感じで応援に臨むべきなのだろう。ヒロインズの中でも、のんふぃくは特にiLiFE!と出演形態として近しいものがあった。それこそ、外部対バン出演頻度の高さである。

唐突に挙げるが、アイドルとは孤独な職業だ。もちろん、運営がいて、メンバーがいて、そしてファンがいて、一見すると何ら孤独ではないが、付き合う友達は限られてくるし、特に異性については気を付けるべき、というか、そもそも関係を一切絶つべきであって、同じ歳の普通の女の子が享受できる「恋愛」という要素を全く削ぎ落す必要が出てくる。わかりやすく恋愛と書いたが、厳密には前述の通りの断絶が必要になってくるので、たとえこれが対異性だけだったとしても、されど異性である。いつしか限界は来るはずだ。なぜなら、彼女たちはアイドル以前に一人の人間だからだ。そう考えればむしろ、運営メンバーファン、全てにバレないように、恋人の一人や二人ぐらいいてくれた方が、人間的側面としては安堵できるというものだが、そんな議論を施してみても到底受け入れられないものだろうし、あくまで机上の空論でしかない。となれば結局は、恋愛以上に歌やダンスが好き、という人財しかアイドル界に残り得ないとなってくるわけだ。故に自然と、パフォーマンスはレベルの高いものになるので、観客の満足度も自然と底上げされるわけである。

結びは正直不要だったが、ここでもう一つ、とある議論観点を挙げるならば、炎上商法である。結局のところ、今回の対バン、フロアがパンパンになるほどに多くの動員を実現させたわけで、筆者の予想と見事に反するものであった。となれば、やはり、あの一件があったからこそ、ヒロインズという事務所自体の知名度が上がり、当時から各アイドルは場数多く=逢える機会多くライブをこなしていたことから、動員面でも見事にプラスへ繋げたといったところだろう。即クビにするというのは堅い事務所じゃないかと様々な人から言われたものの、炎上商法だと認識されるより前に厳罰を下すことによって、このイメージ低下を生まずに、動員増加を実現させてきた。なんて策士なんだ。

しかしこの戦術はミスれば全体レベルで簡単に破綻するものだ。そんな状況でも笑顔でライブをこなす、境界以上に際どい「境界線」に立つ、演者の偶像性よ。

 

 

 

「08」なんキニ!「確認」17:40~18:10「07」

最終参戦:2023/7/5:『拾陸之明:筆者の居場所はやっぱりアイドル現場』

参戦した9組中、唯一、柱と向かい合って応援してみたアイドルだ。

渋谷DUOという会場は、フロアにいくつも柱があるが、その中でも前方寄りで2本柱があり、これがどこか、AKB48劇場を彷彿とさせるものだ。ただ、DUOの場合は鏡が貼られているなどは無いため、シンプルにステージ様相が阻まれて見えないだけである。しかし、こうした逆境的状況こそ、筆者が真価を放つ時だ、と考え、そこで浮かんだ観賞方法が、ひたすら聴くことだけに集中して視覚情報ゼロで観賞特化するというものだ。

なんキニの有難いところは、やはりその音楽性である。特に新曲寄りについては、細かいところまでこだわって楽曲が作られており、かつメンバーの歌声の色に沿って作られているからこそ、メロディーに歌唱が乗っかって、結果ライブ音楽として完成しており、王道アイドルとして一貫性を帯びるものである。しかし、今回の出演、特に大変だっただろうと感じたのは、2つ前でシン宣、直後でラテーク、見事なまでにシンデレラの犬projectのアイドルに挟まれた様相で、しかも直前ののんふぃくについては終演後物販待ちも重なって、普段であれば願っても無い動員恩恵になるわけだが、今回に限ってはその目当てとなるアイドルが同様に王道アイドルだったために、むしろ不利とも思えるわけだ。

にも関わらず、新曲寄りかつ鉄板アイドルソングを交えてくるというのが、本運営の挑戦心なるものも感じ得たわけだ。もし筆者がセトリ組むようであれば、なんキニ鉄板な楽曲に絞った無難なセトリになってしまいそうだが、それでは画一的だし、持ち曲の多さというのが十分に活かし切れていないのも否めない。それに、アイドルというのは、如何に不利な状況でも、攻め続ける姿勢は大事だ。もちろん、前述のパレパレのような論外なケースは除くが、そうでない限りは、攻める姿勢というのは貫くべきである。

今回のライブ、もし特に良かったメンバーを一人挙げるとしたら、唐澤ひかりになるだろう。結局柱対峙は4曲目で終わった筆者だが、残り2曲、鉄板ソングだったが、以前観た以上に輝きを放っていたのが彼女であった。聴覚に絞った対峙で改めて、彼女の歌唱の重要性を再認識した直後というのもあるだろうが、なんだろう、一つ一つのパフォーマンスとしっかり向き合って、地に足をつけてパフォーマンスに務める姿というのが、観ない間に本当に成長したと強く感じたものであった。きっと、アイドル界全体の更なる激動ぶりや、なんキニに限っても根拠無き風評や新メンバーによる環境の変化など、この短期間でも忙しなかったに違いない。それでも最終的に、彼女たちはなんキニに残ることを決めた。

その愛の強さ、そして覚悟である。自分たちの居場所を再認識した上で改めてステージに立ち、ライブと向き合うというのは、それより前では無かったような風合いが生まれるものである。ベテランなライブアイドルとして、これからもアイドル界を導いてほしい。

 

 

 

「09」ラテラルアーク「聖域」18:10~18:40「06」

最終参戦:2023/5/1:『再刻肉祭:思い出を重ねるハードな一日

そして、この日最後に観たのが、影乍ら強く推しているアイドルグループだが。

前述の通り、場内にピンチケは残存しており、シン宣での議論同様、聖域に対してどう向き合うべきか、ということでひどく悩んでいた。おまけに、iLiFE!待ちの方々も多く詰めかけ、フロアは久々に感じた超満員状態であった。そんな状況で、本当に筆者はここに居るべきなのだろうか。仮で声援を飛ばしてみたが今一つだった。駄目だ、以前観たほどの感動も達成感も無い。気付けば、筆者は会場を後にして、帰路に就いていた。

 

 

 

やはり今回の一番の反省点は、ダラダラと終演近くまで、フロアに残ってしまっていたことだろう。アイマイのレポでも書いたように、参戦価値が無いと判断すれば、早々に行動を変えて物販開拓を楽しむのも十分アリだった。金銭的な心配も正直無い。

しかしやはり、何度も議論している通り、DD程度のヲタクが、アイドルの物販などに顔を出してもいいものなのだろうか。別に一途になるつもりなど無いし、さらに言ってしまえば現在、一途に愛しているのは某ソープ嬢だ。アイドルとは無縁の、強いて言えば対極とも言える業界に足を踏み入れている身として、物販という形でアイドル各位に影響を与えるというのは、決してあってはならないことではないだろうか。

 

 

 

これできっぱりと、ソープ通いから卒業できたら何ら苦労しないものだが、そんな簡単に愛が操作できたら苦労しないものだ。逆に言えば、今現在、アイドルファンに努めてくださっている方々こそ、アイドルとの時間を大切にすべきであって、故に、たとえ筆者一人とて、その分馴染みファンがアイドルと一秒でも長く時間を共にしてくだされば、それで十分だ。

今更居場所などと、求めるつもりも無いし、それでアイドル界が十分円滑に運ぶようであれば、筆者の必要性云々も皆無と見做すべきであろう。また気が向いたら足を運んでみるのも悪くないが、その頃にはもっと、恥の無い人間へと成長できているだろうか。(12161字)

 

 

 

日時:2023年7月7日(金)、14時~20時40分

会場:O-WEST/DUO/clubasia

タイトル:渋谷大納涼祭2023

出演組数:31組