トニーのゆっくり回覧版  真空管アンプ自作のブログ -32ページ目

トニーのゆっくり回覧版  真空管アンプ自作のブログ

真空管アンプの製作、音楽、生活のことなど

SQ38FDが完了しました。

 

ふと、部屋の床をみると、シャーシの上にSW-50や電源トランスが乗せられたままです。

 そうそうこれを完成させるつもりで、この2か月くらいこのままの状態でした。

 

まだまだ仕事は始まりません。あと3週間は休みです。家族は心配していますが、私にとっては丸々2か月の休みは嬉しくてたまりません。

 

日曜から出かけて、月曜から金曜まで連続5日間、ぶっとおしで仕事。ホテルは独房と化して無味乾燥な毎日。これのくり返しは結構応えます。

 

なのでたくさんの休暇はありあがたく、アンプも作り放題です。

 

よってSW-50 のアンプもこの一週間で決着をつけるつもりです。

 

昨日、メモ紙を用意して、シャーシ上のパーツの配置の寸法を検討しました。

 

 

 

 

 

トランス類を後ろの方に3個ならべると、ぴったり40cmの長さに収まります。

今回のシャーシは奥澤のO-43という2ミリ厚のもので、400×230の外形です。いつものゼネラルトランスの2-MM・283は400×250で、前後方向が少し短いのです。

 奥澤のシャーシはゼネラルトランスさんが扱ってくれています。

 

 0-43はKT88ではシャーシ上がせまくなるためEL34 にしました。いつものように整流管は5AR4を2本。

 

 そこまで決まると、あとは自然に配置寸法が決まってきます。

 

上の写真の状態でほぼ決定です。これしかないというやつです。

 

最後の最後まで悩んだのは、真空管群の配置を、5ミリ横にずらすかどうかです。

見た目殆ど変わらないのですが、全体のデザイン、バランスからどちらがよいか、悩みました。結果正面向かって左方向に5ミリずらすことにしました。普通の人は違いがほとんどわからないと思います。

 

 

このポンチ絵がこのアンプの加工図です。なんともいい加減で申し訳ないのです。

過去はきれいに定規で製図していましたが、最近はこれです。きちんとした加工図を描いてらっしゃる方にはお恥かしいです。

 

 決定した重要寸法は〇で囲んでいます。

 

EL34のPP。セルフバイアス。リークムラード回路。

製作目的は、松下製EL34の活用。この球は欧州系のEL34 と音の傾向が似ています。

これを活かしたい。OPTは当時のメーカーがコストパフォーマンスをそれほど意識せずに、品質、性能を重視で生産した個体であり、EL34と組んで当時の音を再現することです。

 現在の超Hi-Fiトランスと比較すると、挿入損失は大きいし、周波数特性もコアや銅線の材質も劣っていることは明白です。それでも当時の音を聴いてみたいのです。

 

 

さて日曜日からケガいて作り始めましょうかね。パワーアンプはプリアンプの4分の1の配線作業で済みます。楽は楽なのです。

 

 

オッカイポさんが、試聴をしますと手を挙げてくださり、第一弾の試聴記を、ブログに上げてくださいました。

 

 

 

迫力がある、ライブの臨場感がある。

 

嬉しい評価です。半面、荒い、ノイズやハムがSPから1mのところでも聞こえる。

 

この辺りは、さらに対応・調整が必要なのでしょう。

 

昔の米国で好まれた音、なのかもしれません。

 

 しかしながら手がかかりました。ひと様の前に何とか出せる状態にはしたのですが。

 

お仲間を集めて頂いて、さらに試聴いただけるかもしれません。

 

評価が少し怖いですが、半面楽しみでもあります。

5月5日にタイトルマッチが米国のラスベガスで行われました。

 

結果は8R、TKOで井上が勝ちました。

 

しかしながら今回も井上は、警戒していなかった左フックのカウンターを顔面に受けてダウンしました。

 

その後は修正して、おなじパンチをくらうこともなく、カルデナスを倒して勝利しました。

 

今回はひやひやしました。

 

今迄の対戦相手は井上のパンチを恐れて、どんどん前に出てこなかったのですが、カルデナスは勇敢でしたね。

 

彼は過去、もっと上の階級で戦っていたこともあり、井上を怖いと考えてなかったようです。しかもタフであり、時折り井上にストレートを入れたりと、今までで一番の難敵だったと思います。7R井上のパンチを何発ももらいながら、時折反撃して井上の顔面にパンチを当てていました。大したボクサーです。

 

今回は井上の動きにキレがなかったように感じました。

俊敏な動作、早くて切れのあるパンチ。打たせずに打つ。これがどうも後退していた様に思います。

 

これらの要因ですが、想像になりますが、加齢によるキレの低下。米国への遠征。各種イベントへの参加。年に4回というハードな試合スケジュール。加えて20代の頃と同じ内容のハードなトレーニング。

 

加えてカルデナスという結構な実力者との戦い。

 

 今後は試合当日に、キレのある動きができるような、トレーニングと調整が必用ではないか。少し休むことも考えた方がいいかもしれません。

 

米国まできて、判定で終わらせるなんてとんでもない。相手をKOすることが求められていて、それを実行しようとする井上は、確かにすごいボクサーですが。

 

だんだん怪物(モンスター)が人間に近付きつつあるような気がします。

 

この最近の2戦はそれぞれダウン1回で、いずれも勝利しましたが、今後疲労が蓄積したままで闘っていると、タフでパンチのある相手なら、隙を突かれて2回ダウンすることもあるのではないかと想像してしまいます。

 

ダウン2回なら、本当に敗戦を覚悟しなければならないかもしれません。

 

今後の井上の調子と、今までのように相手に打たせずに勝ってきた井上の復活は次戦9月のアフマダリエフ戦でわかると思います。