SQ38FDが完了しました。
ふと、部屋の床をみると、シャーシの上にSW-50や電源トランスが乗せられたままです。
そうそうこれを完成させるつもりで、この2か月くらいこのままの状態でした。
まだまだ仕事は始まりません。あと3週間は休みです。家族は心配していますが、私にとっては丸々2か月の休みは嬉しくてたまりません。
日曜から出かけて、月曜から金曜まで連続5日間、ぶっとおしで仕事。ホテルは独房と化して無味乾燥な毎日。これのくり返しは結構応えます。
なのでたくさんの休暇はありあがたく、アンプも作り放題です。
よってSW-50 のアンプもこの一週間で決着をつけるつもりです。
昨日、メモ紙を用意して、シャーシ上のパーツの配置の寸法を検討しました。
トランス類を後ろの方に3個ならべると、ぴったり40cmの長さに収まります。
今回のシャーシは奥澤のO-43という2ミリ厚のもので、400×230の外形です。いつものゼネラルトランスの2-MM・283は400×250で、前後方向が少し短いのです。
奥澤のシャーシはゼネラルトランスさんが扱ってくれています。
0-43はKT88ではシャーシ上がせまくなるためEL34 にしました。いつものように整流管は5AR4を2本。
そこまで決まると、あとは自然に配置寸法が決まってきます。
上の写真の状態でほぼ決定です。これしかないというやつです。
最後の最後まで悩んだのは、真空管群の配置を、5ミリ横にずらすかどうかです。
見た目殆ど変わらないのですが、全体のデザイン、バランスからどちらがよいか、悩みました。結果正面向かって左方向に5ミリずらすことにしました。普通の人は違いがほとんどわからないと思います。
このポンチ絵がこのアンプの加工図です。なんともいい加減で申し訳ないのです。
過去はきれいに定規で製図していましたが、最近はこれです。きちんとした加工図を描いてらっしゃる方にはお恥かしいです。
決定した重要寸法は〇で囲んでいます。
EL34のPP。セルフバイアス。リークムラード回路。
製作目的は、松下製EL34の活用。この球は欧州系のEL34 と音の傾向が似ています。
これを活かしたい。OPTは当時のメーカーがコストパフォーマンスをそれほど意識せずに、品質、性能を重視で生産した個体であり、EL34と組んで当時の音を再現することです。
現在の超Hi-Fiトランスと比較すると、挿入損失は大きいし、周波数特性もコアや銅線の材質も劣っていることは明白です。それでも当時の音を聴いてみたいのです。
さて日曜日からケガいて作り始めましょうかね。パワーアンプはプリアンプの4分の1の配線作業で済みます。楽は楽なのです。