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トニーのゆっくり回覧版  真空管アンプ自作のブログ

真空管アンプの製作、音楽、生活のことなど

この言葉は過去、ココログの記事で使ったことがあります。

 

覚えている方もいらっしゃるかも。

 

多分、この言葉を使った人物は私だけだろうと思うのです。

 

 

火の道とは ヒーター、フィラメントを点灯させる回路のことです。

 

血の道とは 電源回路からスタートして、出力トランスの一次側や真空管のプレートなどに直流エネルギーを供給する回路のことをいいます。

 

であれば残りはもうお分かりですね。

 

音の道とは 音声信号が流れる回路のことをいいます。入力端子から入って、球のグリッドに入り、プレートから出てきて、出力トランスの一時側につながる回路です。

 

 面白いことがあります。

 

血の道と音の道が一緒になっている配線があります。プレートから出てくる回路です。

 

普通はだれも疑問に思っていないし、口にすることもありません。でも考えれば不思議です。

 

何でプレートから出力トランスにつながる線には、交流である信号電圧と直流電流が一緒に流れているはずなのに、混濁しないの?

 

 それは直流と交流は同じ線の中を流れていても、周波数がない、あるいは周波数をもつ、という別の性格の電流であるため、違うレーンを走っていると考えればよいのです。

 

この話も3回目くらいですね。

 

もう終焉に向かっているので、持ってる知識を吐き出していきます。

 

以前ココログ時代にやった、「回路を読もう」という講義も、もう一度やろうと思っています。初心者向けの講座です。これさえ読めば、とりあえず接続としての回路図は分かるようになります。

 

 

 

 

 

 

 

廃業した鈴蘭堂のあとを受けて、SLシリーズのシャーシを販売していたタカチもこのシリーズの製造をやめるとのこと。

 

いよいよ管球アンプ自作の終焉が近づきつつあるようです。いや、実は終わっているのでしょう。

 

MJ無線と実験は、相変わらず初心者には敷居の高い記事のくり返し。

 

若者はゲームにいそしみ、まあギャンブル性もあるのでパチンコと同じなのでしょうか。物作りの楽しさに気づいてくれていません。

 

私はといえば、在庫のトランスたちで自作を繰り返していますが、部屋にあふれかえるのでネットオークションに出品するのですが。落札価格が2年前の半分以下になっていますし、最近は材料費を割ることもあります。何をやっているのかわかりませんね。

 

もう自作もやめようかな。パーツは手離して。断捨離で。家族は喜びますよ。

 

アンプいじりを続けるなら、マッキンの古いプリなんかを入手して、数年かけてじわじわリペア・改造するなどにとどめて。

 

もっぱら、大好きなジャズを聴くことに専念してもいいかなと思います。コンサートに出かけることを再開しようかな。

 

そろそろ潮時ですね。

 

 

 

 

異形穴の前に、今回のアンプ製作の流れに従い、側板のつくり方を説明します。

 

但し、この作業には折り曲げ機が必要なので、お持ちでない方は、こんなものかなとサラッと流してご覧ください。

 

先日アルミの切断方法を説明しました。

 

あの方法で400×300のアルミを切断します。360×75を2枚、205×75を2枚切り出します。

側板は折り曲げますので、曲げの谷側に曲げやすいように切込みを入れます。3回程度。また曲げ分部のコーナー部は45度でカットしておきます。

 

 

 

 

ここで折り曲げ機を作業台にC型クランプで2カ所固定します。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで1枚ずつ上下の折り曲げ部を、えいやと90度曲げます。

 

 

 

4本全て曲げたところです。

 

 

端部を45度、斜めに研磨します。コーナー部をすき間なくぴったり合わせるためです。

 

 

 

側板を突き合わせたコーナーに内側からアルミアングルを当てて、ネジで締め付けて固定する構造とします。

アングルを作っていきます。先ず初めに50ミリにカットします。4本。

 

 

私が持っているノコギリ2種です。

 

 

 

カット後、4個を重ねて長さを揃えます。ヤスリの出番です。

 

ヤスリの説明をしておきますね。下は半丸ヤスリ三種。半丸は片方が平らで、反対側は半円になっています。

 

ついでに丸ヤスリ。細い物(Φ3)と中程度Φ8のものです。

 

 

最後は三角ヤスリと四角ヤスリです。一辺が4ミリ程度です。細かな異形穴の直線部やコーナーを90度に加工するのに便利です。直線部は半丸を使うこともあります。

 

ヤスリもこれくらいあれば、大抵の加工は間に合います。

 

 

さて側板の方にΦ3で両端に2個ずつ穴を明けます。ここはΦ2.6の皿ネジで締めるので、穴の周囲をさらっておきます。

 

 

側板側の穴あけが終わったら、今度はアングルの方に穴を明けます。側板、長短のコーナー部をぴったり合わせて、さらに内側からアングルを突き当てて、側板の穴から、えんぴつで丸を描いて、アングル加工のターゲットにします。

 

アングルに穴を明けたら、側板に取り付けて皿ネジで締め付けます。アングルの穴は位置精度が必要なので、ハンドドリルで正確に明けます。

 

 

 

4カ所すべて締め付けて、様子を見ます。やはりすき間が開いていますね。パテで埋めて黒く塗装します。これで何とかなります。

 

 

側板の上に天板を乗せて、塗装が終わったばかりのトランス類、真空管を置いてみました。

 

 

自分で側板が作れるようになると、自分の希望通りの大きさのシャーシが作れます。

 

そこまでやらなくても、既製品のシャーシで十分なのですが。

 

私はシャーシの前後方向を比較的短くしてコンパクトな印象のアンプにしたいのとオリジナルにこだわるので、時々今回のようにシャーシから製作しています。

 

次回はこのままアンプ製作シリーズをスタートさせます。

 

この次は側板と天板の固定用穴を明けるのと、側板の加工(スイッチ、SP端子、パイロットランプ、ACインレット、ヒューズなど)、底板の製作。つぎは塗装。そして配線へと続きます。

 

サンスイのSWシリーズは、鮮度がよくきれいな音がします。プラスで私がいい音がする出力管の5本の指に入ると考えているシルバニアの6L6GAを使います。この組み合わせは初めてなのでとても楽しみです。