つい先月、赤い悪魔を手に入れた。
……要は世間をにぎわす任天堂DSiだ。
カラーはレッド。7月に出たばかりの新色である。
つやつやの赤色は、どこか縁日のりんご飴の、あの毒々しいまでに鮮やかな赤を髣髴とさせる。
私はそれに透明なケースを装着し、傷からその体を守っている。
今回の購入が、DSシリーズ初めての購入だった。
私の任天堂歴は、ポケットモンスター金・銀隆盛期を境に一度終わっていた。
その後登場した携帯機に、私は然程心惹かれなかったからだ。
私はそれから、ソニーに浮気した。
(……といっても、任天堂が本命だったわけではないのだが)
名作と名高いファイナルファンタジー7にはじまり、12まで(10除く)をプレイした。
そして、国民的RPGドラゴンクエストにも手を出す。
8に心酔し、無口な主人公と赤い聖堂騎士、人情家な盗賊とおいろけたっぷりな魔法使いに惚れこんだ。
そして、2009年7月11日
ドラゴンクエスト最新作が、任天堂DSで発売された。
8の世界にどっぷりと浸かっていた私は「買わないだろうな」と思っていた。
テレビの大画面から、小さな画面への大移動に追い付けない、と。
しかし、私の手元の赤い悪魔には、女神の果実がしっかりと差し込まれている。
すれちがい通信は、本当に都会向けの機能である。