アニメを見る上で、アニメを構成するすべての要素で合格点を求めていることはありません。
作画がイマイチだけど内容に引き込まれる、
(よく見る日常系に多いけど)話の本筋はあってないようなものでも
その場その場の掛け合いが面白い、って感じで。
そういう何かしらの引っ掛かりがないものは
なかなか継続して見ようって気分にならないもので、
「ガールズバンドクライ」は3話で切りました。
それでもバンドの話ってことでもうちょっと見てみるか、と思ってたんですね。
ただ、2話に入って3人目のメンバーとなるキャラが登場して、
3話でそのキャラのセリフが増えてきたらそれまでの2人以上に演技がアレでね。
別に「若い女性声優の可愛い声を聴きたいブヒ~」ってことじゃなくてね。
バンドに軸足を置いていて声優としての経験が足りてないのはあるにしても、
そういう演技じゃない日常会話でももうちょっと抑揚があると思うのにそれがなく、
台本を無感情で朗読してるような感じ。これはきつい。
映画なんかでもあるように、演技経験の少ない素人を起用することで
そんなに“芝居じみた”芝居ではない自然な感じを出す手法もあるけど、
そういう形にするならその素人声にマッチした作画にした方がいい気が。
フルCGでキッチリ作られた可愛いキャラで、
だけどみんな演技も声質も合ってないっていう状況だから
見ていて&聞いていてしんどい感覚に陥るんですよね。
ストーリー自体がそれを凌ぐほど面白いわけでもないし。
主軸である音楽の方に関しては気合が入ってるし、
ボーカルの声もいい具合にマッチしてるんだけどね。
実際、アニメに先駆けて配信されてる楽曲については
YouTubeで1000万再生されてるくらいなんだから
そのCGによるPV+中の人によるリアルライブで十分形になると思うのに、
なんでわざわざできもしない演技をやらせてまでアニメに展開したんだろう、と。