さあて、やってきましたよとうとう
明日が卒業公演ミュージカルの本番です。
僕はこさんという、村の長老役をやらせていただいています。
老人の役です。
この4ヶ月間、平日はほぼ毎日、稽古があって、それを毎日ブログに書いたりはしませんでしたが、ものすごく楽しくて、濃い毎日を過ごしていました。
もちろん楽しいだけの稽古ではありませんでした。
自分の演技に劣等感を感じたり、怒られたり、うまくいかなかったり‥そんなことばっかりでした。
特に自分の若さを消して、老人らしい重みや深みを出すのが非常に難しかったです。
だから、研究材料になりそうな映画をたくさん観ました。
「生きる」「東京家族」「ベンジャミンバトン」「東京物語」「ロボジー」など…
特に「東京家族」は、自分の研究にものすごく役立ちました。
お爺さんの父親としての顔、夫としての顔、僕には妻も息子もいないけれど、お爺さんの気持ちが理解できるような気がして、その瞬間から、僕がイメージしているこさんと、僕が演じてるこさんの距離が少しずつ縮まっていきました。
それでもやっぱり、そんな簡単なものではなく、3日前の通し稽古でも、「まだ高校生だね」と言われてしまいました。
泣き叫びたくなるような悔しさを抑えながら、先生に、もっと老人になるためにはどうしたらいいかを相談しました。
先生はまず、貴方はすごく頑張っていて、いい線いってる。方向性としてはすごくいいところに行ってるから、あともう少しだね
と言ってくださいました。
自分の努力が認めてもらえたことが嬉しかったんでしょうね、涙が溢れてきました。
それからたくさんアドバイスも頂いて、その言葉に励まされながら、もう一度「東京家族」を観ました。
そして今日が最後の稽古。
場当たりとゲネプロを行いました。
ゲネプロが自分の1つの勝負場所だと思い、本気で挑みました。
そして、初めて自分が納得できる芝居ができました。
まだまだミスなんかもあるけど、今までで一番良かったと思えました。
初めて達成感を味わえました。
もちろん、自分がどれだけ満足してても、観てる人が満足してもらえなければ意味がありません。
が、とりあえずの第一段階を踏めたかなと。
明日からいよいよ本番です。
明日は在校生にみせる日。
あの先輩スゴいって思ってもらえるように、自分の実力を精一杯出したいと思います。
そいでは