エリートが研究者にも国家公務員にも実業の会社も目指さない状況は衰退の流れ | ずるずると道・郷・話を愛でる

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房総半島から栃木県北部を中心として、
街と街を結ぶ県道・国道・峠道を巡回しながら、
持続可能で成長する日本の未来の為に成すべき事を考えます。
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連チャンパパは家族関係に対して知り合いに対してもとても許されないレベルのクズとして描かれている。しかし、そういう親父に対して最後まで信じている息子という存在もいるのが特徴である。それが最後まで残って、心入れ替えるような形に至るというのが表面的な流れではあるのだが、それが信じられるのかどうか、というのは、人間の考え方が本当に変わったかどうかを信じられるのかというのは、瞬間的にできないことを表していることでもあるかもしれない。(連チャンパパ!)

 

 

国民の命を守るためであれば、再び緊急事態宣言を出すこともいとわない、という西村経済再生相の言うことは相変わらず勇ましい。ようするに、いわゆる都市封鎖と言われるようなイメージを持つ、人びとの接触を伴う経済活動を押さえつけることになる、緊急事態宣言を、ためらわず行使することを高らかに宣言したということである。さすがは、経済再生相だけはある。日本国家や日本社会の問題を真剣に考えている・・・、と考えるのは多分相当なお人好しであろう。

 

 

 

国民の命を守ろうというのであれば、緊急事態宣言に限らず、医療体制の拡充や、きめ細かい感染拡大に対する追跡などのやり方があり、部分的な封鎖をやるとすれば、その封鎖をしている間の生活が困らないように、社会を動かすための仕事をする人たちにはより安心して仕事ができるような補償や対策への補助などをすることや、仕事ができない人たちに対しては、補償やその間にやることに対する補助などを進めていくという、社会があるいは社会の一員である各国民がどのように感染を広げずに対応できるのかということに対して、事細かに政策を作っていく必要がある。

 

その担当領域は複数の省庁に渡ることになるため、このような特命大臣がその本領を発揮できるものなはずである。別に、経済再生という重要な特命を持った役職の人が、単なるやっている感を宣伝するような単なる広報官であってはならないと思うのである。

 

しかし、スガ政権は政府として衰退し続ける日本経済やその社会を立て直すことよりは、なんとか人気投票で政権を維持するために有効な政策、しかも、頭も手間も使わないような形でやるということを目指している。だからといって、人員として余裕がなくなった高級官僚を資料作成のためだけに忙殺させるという、有能な頭脳の無駄使いと、今度官僚を希望する若者を減らしてしまうという悪循環をもたらしていることも確かである。ちゃんと、効果のあるような政策を作り、成し遂げていくという充実感を奪っていることは、日本社会の未来を奪うことと同じぐらいに罪深いことである。