こちらのおわすお方こそ、さがれさがれさがれ、恐れ多くもミト王子。ロボットに後光が指し、思わず土下座してしまうのだ・・。これがスガの望んだ世界なのかも知れない。俺はついに首相に成り上がったぞ、恐れ入ったか。しかし、恐れ入っても全く我々は幸せにならない。むしろ、取り立てていた代官と組んでよりきつい搾取をしようとしている。どうせ、無茶やっても批判もしない!と高をくくっているのだ。(最強ロボダイオウジャ)
人脈があることがさもいいように書くのが日経である。基本的に似たものが集まるものではあるが、それは集まる理由が問題であることを意味するだろう。アトキンソンという名前が出てきたりするが、もともと金融屋であり、その日本文化が好きで日本にやってきたのは良いが、金融や時代の手法に対して特にまずいと思っているわけではなさそうなのが特徴である。要するに、「効率の悪い構造は潰せ」という、ネオリベ(新自由主義)の考え方に沿った考え方を発信しているのである。日本の分厚い文化は、零細企業に蓄積されている部分がそうとうあることを意識しているのか無視しているのかわからないが、中小企業は淘汰されるべきと言い切っていたりする。日本文化が大事なのであれば、その辺の事情を優先的に考慮しなければ、お好きな日本文化は塵と消えていくのである。
その他の人脈も、大阪維新の橋下を含めて、上記に出ている経営者などは、とにかく目先のビジネス優先でしかなく、規制が邪魔でしょうがないと思っている連中である。それゆえに、権力者に上り詰めたが、視野は全く狭く、政府の本分である国民を豊かにすることで、国力に繋がる仕事をしてもらうということを実現するどころか、大事な仕事をする力を、ネオリベに毒された経営者のカネのためにすりつぶすという愚行を行うのである。
スガは71歳ということと、マスコミが擦り付けている、苦労人というイメージによって、7-以上の老人には受けが良いという話を知り合いから聞いたが、TV付けになっているとそういう思考になるかも知れない。リアルな貧困化、格差拡大、若者の非正規労働者化、結婚する若者が少なくなっていることなど、少し未来には相当問題になることさえ、いま問題に見えていないという理由からだけで、スルーしてしまうのである。マスコミは、白痴化装置になって、老人たちの思考を停止させているのである。日経も例外ではなく、むしろより積極的にスガオシの記事を発信していると言えるだろう。
ビジネスをしやすいかどうかの話は今の日本にはほとんど不要であり、むしろ、復興するべき日本経済にとっては足を引っ張る要因でしかない。気にかけることの優先順位がおかしくなっているのである。