アメリカの欲するままに、日本に要求してくることは、食料の輸出の規制緩和。日本の自給率の低下。 | ずるずると道・郷・話を愛でる

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房総半島から栃木県北部を中心として、
街と街を結ぶ県道・国道・峠道を巡回しながら、
持続可能で成長する日本の未来の為に成すべき事を考えます。
日々の個人的な興味について書くこともあります。

みている景色は同じようでも思いはすれ違っている。それはおそらく強い思い込みを外せば見えてくることだろう。(秒速五センチメートル- 桜花抄)

 

【米中貿易戦争】トランプ大統領、米企業に中国からの事業撤退を要求★2 https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1566608489/

 

アメリカは、グローバルビジネス企業家や資本家のためというよりは、中国を敵視し、自国のために動くようになった。当然ながら、それは、日本にも持向けられるわけで、別にアメリカは中国をテキストするからといって、日本の味方であるということはないのである。当たり前のことだ。

 

【貿易交渉】日米両政府、自動車関税の撤廃見送りで一致  米国産牛肉や豚肉などの関税はTPP水準まで引き下げ★2 https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1566636613/ 

 

事前にトランプがツイッターで漏らしていた結果がこれである。

 

TPPを米国が抜けたにもかかわらず、その基準にまで農作物食肉の関税を下げる。

自動車の関税の撤廃の要求は見送り、

 

日本側からすれば、TPP以上の農作物食肉関税の引き下げがなされ買った・・良かった、ということだろうか。これは自民党政権のおかげなのであろうか。もしそうだと思うのであれば、よっぽど何もやってないということだろう。外交をやっているのであれば、農作物食肉関税の引き下げそのものを緩和させることを実現していただろう。ただ、それもうまくいったかどうかはわからない。

 

しかし問題は、日本外交の目標が農作物食肉関税を守ることではなく、自動車関税を撤廃することが第一目標だったのである。日本の食糧の自給よりは、外国にモノを売って稼ぐことを優先しているということである。国内で閉じている経済活動を犠牲にして、輸出業者に便宜や利益を回そうというのがその狙いなのだ。

 

しかし、それすらあっさり反故にされ、なかったかのようにされ、ぼろ雑巾のように捨てられる。それが今の日本である。話題の米中貿易戦争のしりぬぐいさえ以下のような始末だ。

 

余剰トウモロコシは安倍首相が買ってくれるとさ

 

 ブルームバーグ紙の上級国際政治レポーター、Jennifer Jacobs氏が、
「トランプ大統領は、中国が買わないので、余ったトウモロコシを安倍首相に買ってもらう」
 と、発言したとツイートしました。
https://twitter.com/JenniferJJacobs/status/1165620704710156292
Jennifer Jacobs@JenniferJJacobs
Breaking: Trump says US has excess corn because China has failed to follow through on agreements so Abe is going to be buying all that corn.
“We just agreed to that on the other side of the door,” Trump reveals.
Abe says, well, Japan’s private sector will be buying the corn.』
(訳:トランプ大統領は、中国が協定を順守しないため、アメリカは過剰なトウモロコシを保有しており、安倍首相はその全てを買うと発言。我々はドアの向こう側で合意したばかりだ。安倍首相が言うには、日本の民間セクターがトウモロコシを買うとのことだ。)

 

自ら米国に奴隷になることをはばからない人間が、日本のトップを務める。それが現実なのである。実に情けなく嘆かわしいことではないか。

 

見るもの聞くもの、正しいと思いながら我々は生きているが、それと現実が遊離しきったときに、様々なものが崩れ落ちる。そのようなことが起こらないために、一生懸命もがくのが我々の基本的な生き方だったはず。(新世界より)

 

それがなされても国力に致命的な影響がないというほど、国内経済が強靭だったのは、20数年以来の新自由主義的政策(小さな政府政策)以前の話であり、この期間で、中国に生産力を委譲するという自殺行為を推進し続け、竹中平蔵を中心とする政商の活躍で、貴重な労働力を労働派遣業者という賃金のかすめ取り業者の跋扈を推奨することで、労働を無駄遣いする構造を作り上げるという致命的な間違いを犯してきたのである。

 

今の国内経済は、一部の輸出業者に便宜を図り続けるほど体力がなくなってしまった。それ故に外国に食料を頼り続けることは、それを出しにあらゆる国内の富をゆすり取られることになるのである。それは、今回の米国であったり、中国であったりするのだ。もしくはヨーロッパの公共事業専門のレントシーキングをする企業や国内の農家を農作物の種子奴隷にさせることを狙うバイエルだったりするのである。グローバリズムの原理にあほみたいに真面目に従っていたとしても、日本国の国力の減衰は止められない。

 

愚かな現首相安倍がアメリカ資本家に対するリップサービスで「国籍や国境にこだわる時代は過ぎ去りました」といったのとは、日本は、正反対に「国籍や国境を最大限に意識し守るべきものを意識的に守らなければならない」時代に入っているのである。我々も、守られて気が付かずに折れる安倍首相と同じ頭で考えるべきなのか。

 

自由という言葉に憧れたり、多文化共生という言葉に道徳性を感じる気持ちはわかるが、そういうことを意識したり考えたりするのは、我々のアイデンティティーがあってこそなのである。それを保持せずして、自由な活動など全く無意味なのである。自由のためなら、親でもいい、そう、日本国民全員が思っているようなものなのである。その犠牲の先には、日本国民は存在もしない。