問題は財政ではなく国力・生産力である。 | ずるずると道・郷・話を愛でる

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このリブログ記事の数日後になってからも、2ちゃん(5ちゃん)の記事が伸びていたので今頃リブログしてみたが、この引用先の東洋経済の記事そのものも噴飯物であるが、そこに集うコメント連中もほぼ似たような破綻論者で埋め尽くされていた。世の中カネだけで動いていることを信奉する連中である。簡単に(上級でない)公務員を首にしてとかどうのこうのと言ってしまえる神経もなかなかすごいと思う。

 

日本の「破綻」は、もはや杞憂と言い切れない 東洋経済オンライン

岩崎 博充 : 経済ジャーナリスト

コメント

http://toyokeizai.net/articles/comment/192635


 

こちらが、経済破綻がオカルトだといえば返す刀で、オウム返しのようなことをいう。

本当に日本円で運用されている国債の意味を考えたことが有るのだろうか。

あるいは、数量比率も示さないで、外国からの借金が増えているって問題になっていますよ、トド子の話かを示さないで不安だけ煽る言葉だけをがなりたてるのである。

そんなコメントの中に一部だけ正しいものがあった。後半の言葉が無知で恐怖プロパガンダにすぎない無駄な言葉なのでカットしてしまうが、最初の一文だけで話は終わる。

 

日本の借金は家庭内の貸し借りという例えがあったんだけど、

それで十分ではないか。財政の問題はそこで終わりである。

 

日本の財政破綻というものがや利用がないのは、この原理のおかげである。財政危機というものに神経をすり減らしている暇があれば、もっとやるべきことに目を向けてそちらに神経をすり減らしてほしい。

 

日本の危機は財政などというカネの問題ではなく、インフラの陳腐化と生産能力の低下である。

この20年デフレの何が恐ろしいかといえば、カネの問題よりは、その結果うまれた、インフラの陳腐化と生産を国内でしなくなったこと、それに伴う技術の継承の断絶、それによる技術力の減衰である。

 

お隣の国中国に生産設備(工場)を大方うつしてしまったおかげで、彼の国の生産能力、技術力は飛躍的に増大し、2000年代の10年だけでも経済も何倍にもなったのである。その間、愚にもつかない、新自由主義という成長を捨て去って、金持ちにカネを集約するだけにしかならない方針で国を運営したおかげで国力は停滞かあるいは減衰し、遥か下出会ったはずの中国に、生産能力、技術力の面で抜かれてしまったのである。そのお陰で経済力まで逆転され、それに比例して増大する軍事力で、日本の安全保障は危機にひんしているのである。それにもかかわらず、世界の警察をやめつつ有るアメリカに依存するしかない状況というのはもはや袋小路なのである。

 

とにかく生産を国内に回帰させること、それによって国内経済をまわすこと。

そのために必要なことは、どうなるかわからない外国の需要などではなくて、国内の国民の消費意欲である。そのためには、まず、仕事を作らなければ始まらないのである。

政府は、上記のコメント氏のコメント冒頭文「日本の借金は家庭内の貸し借り」であることを最大限に活かして、国債によって借りて仕事を発注することである。それは、疲弊したインフラ、自然の猛威から守るインフラ、情報流通のためのインフラ整備、周辺国の増長に対する防衛力の増強、それに伴う技術投資、文化を強靭化するためのインフラとしての教育環境にカネを振り分けることが優先されることだろう。インフラは国防・経済・流通の基盤だからである。

人のくら仕方もそのインフラ(交通インフラ)によって、変わってくるのである。あまりにも首都圏に一極集中した状況すら解消できる力が有る。

 

経済的な問題にリンクする話としては、移民、外国人労働者、経済奴隷としての技能実習生の制度のもんだいがある。

移民ではなく技術投資による人手不足解消を「新世紀のビッグブラザーへ」

ここの記事で指摘されているように、経営者が安い労働者としての第三世界の後進国の人員を経済奴隷として連れてきて数合わせし、その後の文化の破壊やテロリズムの恐怖などの責任を全く取らないという社会貢献という意味では全く真逆の態度を取る無責任体質であることが問題であり、技術発展を基盤とする資本主義社会を真っ向から否定する野蛮人であると喝破しているのである。

財政にこだわる人間は、この人種と同じように、経済成長を否定する、守銭奴と言っていいだろう。手名の売文のために、日本が国力「破綻」させられるのはまっぴら君(by 加藤芳郎)である。

 

金銭詐欺で捕まって、ムショから出てきたことを自慢しながら、人の仕事は誰でもできるとか、誇りを持てないとか言っているただの短絡思考である体型的なブタであるホリエモンの戯言を本当の戯言だと示すのは、誇りを持って仕事することである。仕事は、奴隷のようにやらされるのではなく、社会に貢献していると感じるからこそ、よりよい仕事ができるのだ。そのような環境を整えることが、喫緊の問題であり、それを、財政破綻などというオカルトで妨害されることのほうが危機なのである。この経済ジャーナリストはこんな記事を書いて糊口をしのぐとは、そして、その記事に群がって、カネのことばかりで国力増進を否定する連中も同様に、恥を知れ!である。