ギミの家庭科コース Hauswirtschaftskurse | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。人生の3分の1以上をすでにスイスで過ごし、すっかり現地に同化中。
夫ともはやチビではない息子たちとの家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

チューリッヒ州のギムナジウムでは、技術家庭の授業時間は通常の時間割内に設定されていない。

代わりに、クラスごと山の方の家に行き、そこで料理や掃除、木工などを行う合宿がある。

期間は三週間、金曜日の夜には一旦(洗濯物とともに)帰宅し、月曜の朝に再び出かけてゆく。

どうせなら洗濯もしてくればいいし、別に帰ってきてくれなくても良いのだが、週末はスタッフが休みたいのだろう。

 

そのための施設がチューリッヒ内外に点在しており、そこには専門の教育係(先生なのかどうかは不明)がいる。

おびちゃんは今月、このコースに行っている。

クラスが4グループに分かれ、昼食と夕食を交代に作るらしい。

その他の時間には、家の中を掃除したり片付けたり、木工室で工作したり、あとはみんなで遊んでいるようだ。

(前日に誰が何を持っていくかSMSで相談しており、バレーボールなどやっている模様)

 

料理のメニューは、アルペンマカロニやらソーセージを焼いたものやら、想像に難くないものがほとんどであるようだ。

一度、夕食に別のグループが作った「寿司」なるものが出たらしい。

しかしそれは酢飯ではなく普通に炊いたご飯とスモークサーモンで出来ていた。

おびちゃんは一応日本人として、「これは寿司ではない、なぜなら寿司というのは酢飯のことだから」というコメントを出したらしい。

まあ、サーモンのおにぎり?てとこだろうか。

外国人には案外理解されてないのかもしれないが、酢飯かどうかはかなり味を左右すると思うので、重要な要素である。

 

ともあれ、技術・家庭の授業はまとめてこの期間に行われる。

まあ三週間ちょっと料理したからって専業主婦並みの腕になるわけではないだろうが、家事は簡単な仕事ではないと学ぶだろうし、林間学校のような感じで良い息抜きだったと思う。