slingbox、ついにサービス終了 | 生物学者ママの実験的スイス生活

生物学者ママの実験的スイス生活

スイスドイツ語圏最大の都市で、仕事と子育てに奮闘中の研究者ワーママ。
夫とチビちゃん二人の家族4人の日々の生活を、生物学者としての視点で(独断と偏見も交えつつ)考察します。

昨日、11月9日をもって、遂に長年お世話になったslingboxがサービス終了となった。

導入したのは、自分のブログによるとどうやら7年前だったらしい。

この7年間特に故障もせず、素晴らしく順調に動いてくれた。

しかし製造元のサーバー側が止まってしまったのだから、もはやどうしようもない。

Slingboxの前にはロケフリを使っており、それが壊れたのをきっかけに買い替えたものだ。

壊れてもいない電化製品を処分するのはもったいない気もするが、次に日本の義実家に行った際に廃棄するしかない。

今までよく働いてくれて感謝である。

 

だがしかし、そもそも、時代はもはやテレビではないらしい。

ネット配信の有料無料の各種動画サービスが主流となっており、もう若年層はテレビなど見ないようだ。

ぶぶちゃんが今年の春に日本の小学校に行っていたときに、自己紹介シートなるものが教室に貼ってあった。

好きなテレビ番組、という項目があったが、ほとんどの子が「テレビは見ません」と書いていた。

(先生はお若い方であったが、それでもほの見える世代間格差に苦笑い)

 

それでも、私個人的には今まで見ていた番組をいくつか見続けたいという動機があるので、paraviとTverを導入することにした。

(Amazon対策でVPNはすでに持っている)

使いでが悪かったら、IO DATAなりBuffaroなりが出している類似品を購入することになるかもしれないが、それは自分が日本に行かない限りは設置できないので、いずれにせよ当分先の話である。

 

私が日本を離れたのはすでに16年前。

そのときには、数年もすればすべてのテレビ番組がオンラインで見られるようになるだろうと思っていた。

技術的には、おそらくは可能だったと思う。

しかし依然として日本のテレビ業界は頑なで、オンライン配信がないわけでもないが、VPNなど小細工をしないとそもそも海外からは視聴不可能だし、すべての番組がオンライン配信されているわけでもない。

各国語の翻訳までつけてコンテンツを勝手に配信している違法サイトが海外で跋扈しているのだから、コンテンツそのものに魅力はあるということ。

なのに上手く活用できていないように思う。

お金とっていいのだから、海外でも普通に視聴可能にしてくれればいいのに。

 

十数年前、IT業界の先駆者であった某H氏がテレビ局を買収しようとしたときに、おとなしく買われていれば衰退しなかったかもしれないのにね、などと今更ながら思う。