昭和ボクシングその14~永遠のチャンピオン | ジジイが来たりて愚痴を吹く

ジジイが来たりて愚痴を吹く

人生還暦を超えていよいよロスタイムに入りました。
いろいろ過去をふりかえりながら未来を描きたい
#MIOつくし #FC草津26期生

1973年1月25日の夕刊

何気に三面記事を除くと

「大場激突死」!

後世に残るカリスマ的な人気も(文章に

するのもはばかりますが)やはり

この出来事があってのことなのかなあ。

えー?とすら思わず淡々と物事を理解した

その時。

死んだ?死ぬの?なんで?

世界チャンピオンが死んでええのか?

特にわめくでもなく。ぼーっとニュースを

見つめていました。(という記憶すらない)

翌日、学校でもさしたる話題にもならず

友達に「おい、大場が死んでんぞ!もっと

悲しめよ」って八つ当たりするでもなく。

現役のスポーツヒーローが突然この世から

去る、って今になってもどこかに

事実として認められないものがあるのか?

いや、そんなカッコいいものでもないか。

(その前年に大相撲の横綱玉の海が死去

というのもあったが)

朝刊のスクラップ。なんか制作に淡々感が半端ねえ

 

ぐちゃぐちゃになった大場の愛車

コルベットは縦への衝撃には強いが横からの衝撃には弱く、

トラックへの衝突が前からだと一命をとりとめたかもしれない

 

長野ハルマネージャーが「なにもいいことを

知らぬまま死んでしまった」と悲しみます。

もうひとりの世界王者輪島も通夜で号泣。

事故の2日後に会う約束をしていた小林弘も

「車なんかに乗るからや」と残念がる。

 

大場のエピソードといえば

「こんなうまいものを食ったことがない。」

大場が初めてハンバーグを食したときの感想。

1年間に日本王者、東洋王者、世界王者を撃破。

1970万博に夜行列車で移動する際

喧嘩沙汰に巻き込まれるも相手を素手で

昏倒させ強引に途中で引き返させられた、が

強烈な印象です。

白井義男さんの経営するマンション兼自宅に遊びに行く

大場と本田会長。将来はマンション経営を夢見ていた。

 

拳一つで貧困から脱出するという

サクセスストーリーを達成した稀代のボクサー

ってもう数え役満ですね。

井上尚弥がどれだけ凄かろうが

人生そのものを反映できる姿を醸し出す大場が

永遠に讃えられるよう

記憶に残り続けてほしいと思います。