同級2位 チャチャイチオノイ(タイ)
ボクシングマガジン12月号に大場と輪島功一
両世界チャンピオンの対談があった。
「大場さんのクルマ凄いねえ」
「うん、ポンティアックファイヤーバード」
「さすがリングの王子とリングの土方は違う」
ともに正月に防衛戦を控えている中
タイトルを守るべく決意を語る両王者。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240602/14/zukasgo/0a/20/j/o0900120015446465165.jpg?caw=800)
普通のスポーツ選手の表情でポーズをとる大場と
客受けする変顔でおどける輪島。
スタンスの違いが面白い
このあたりからWBAWBCともに王者は
自動的にランキングを1位としており、
3度目の王座返り咲きを狙うチャチャイは
実質上1位。しかしタイの英雄もすでに
30歳。アモレスとの激闘を癒す意味でも
大場陣営にとってこの対戦は最適解であった。
(はずだった)
本多アナ「白いパンタロン姿で颯爽とリング
に登場!大場政夫」カッコイイー!
ゴングが鳴ってふと目線を下にずらす
チャチャイ。思わずおいかける大場に
チャチャイの降り下ろすスイングが炸裂。
小林さん「効いてますね」
白井さん「油断しちゃいかんですね」
その数秒後、またしてもチャチャイの
スイングが大場のテンプルを捉える。
本多アナ「あー!」
もんどりうってダウンする大場。
この時大場は足をくじき捻挫状態。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240602/14/zukasgo/0d/8b/j/o0300021815446479172.jpg?caw=800)
チャチャイ曰く「このスイングは秘密兵器で生涯のベストパンチ。
王者返り咲きだと思った。しかしオオバは立ち上がってきたので
驚いた」、と。
なんとかチャチャイの猛攻をしのいだ大場は
コーナーに戻ると「頭は効いていない、が
足がいう事をきかない」と伝える。
桑田チーフトレーナーは「お湯持ってこい!」
とアシスタントに指示。
なんと会場外のおでん屋から調達し、
そのおかげで痛みが若干和らいだ模様。
中盤以降フットワークが本来のものに戻る。
一進一退が続き8ラウンドは大場が
チャチャイをコーナーに釘付ける場面もあり
ようやく明確にポイントを取る。
そして12ラウンド
本多アナ「死闘を演じます両選手」
気力だけでパンチを繰り出す両雄。
大場の軽く出した右がタイミングよく収まり
ロープ際によろめくチャチャイ。
大場の猛攻が始まり立て続けに3度のダウン
を奪う。最後は3分ちょうど。
大場の足首は倍以上に腫れていた。
祝勝会のある帝拳ジムでは自力で車を降りる
ことが出来なかった。
敗れたチャチャイは「オオバは強かった。
しかしレフェリーはダメだ」と初回の
ロングカウントに皮肉も。レフェリーは
もちろん「日本人を勝たしたい」吉田勇作。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240602/15/zukasgo/2d/6f/j/o4496300015446492068.jpg?caw=800)
私の一番最初のボクシングスクラップ。
当時は小学生はカッターナイフなんて持てなかったので
ハサミで切ることに。ヘタクソだねえ。
これで大場は17連勝を飾り、WBC王者を
除けば敵なしと専門誌は評価。減量苦からも
バンタム挑戦も視野に入れており
さらなる快進撃が期待されるも
激戦が続いたため本田会長はとりあえず
休憩が必要とスケジュールは白紙とのこと。
試合後大場は1月末までホテルニューオータニ
に部屋をとり外部の喧噪から自由な行動と
空間を満喫する。その間に約600万円する新車
シボレーコルベットが大場のもとへ届く。
そして実家や旧トレーナー宅に出向き
「凄いでしょ、このクルマ」と自慢する。
母親は「なんだか嫌な車だねぇ」.....
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