昭和プロレスその8~崩壊前夜 | ジジイが来たりて愚痴を吹く

ジジイが来たりて愚痴を吹く

人生還暦を超えていよいよロスタイムに入りました。
いろいろ過去をふりかえりながら未来を描きたい
#MIOつくし #FC草津26期生

UN王座獲得で勢いに乗る猪木は

NETの後押しとユセフトルコの扇動で

エース馬場に挑戦表明を出します。

ゴング誌は「ワールドリーグ優勝の控室で

何が起こったか!?」で特集。

1971年の第13回ワールドリーグ戦。

11回が猪木優勝

12回が馬場優勝

と13回はどちらが優勝するのか?

交互で猪木か順当に馬場か?

 

1971年5月19日大阪府立体育会館

馬場、猪木、デストロイヤー、ブッチャー

の4強での決勝戦。図式は11回と同じ。

第一試合が猪木対デストロイヤー

第二試合が馬場対ブッチャーと決まり

ま、だいたい試合の順序でどちらが勝つか

予想はつくのですがね。

第一試合馬場優勝の援護をしたいデストは

徹底して引き分け狙い。

とうとうデスト得意の足四の字固めが炸裂。

そのまま場外に落ち、引き分け。

無念の表情の猪木

セコンドには藤波辰巳や木戸修、魁勝司の顔も見える

 

そのまま控室でしかも馬場ブッチャー戦

の裏で猪木は思いの丈をぶちまける。

「街でインター王者とUN王者のどちらが

強いか聞かれる。馬場さんと勝負したい」

優勝した馬場を祝福する猪木

過去の因縁から複雑な思いが錯綜する両者。

小学四年生はそんな背景知りませんわ。

 

実は翌月のゴング誌でBIの対談があり

(あー全然覚えとらん)雪解けムードに

なるものの、やはり秩序を重んじる馬場には

猪木の行動は不可解と映り、

しこりはとうとう消えることはなく

BIのタッグもこれ以降は極端に減り

インタータッグは2回しか組まれなかった。

 

以下はあるライターの丸写しなので参照。

ブッチャー

「ブレジデントのヨシノサトはヘタクソな

 英語でアントーニオ(猪木のこと)がデスト

 に勝ったらバアバ(馬場のこと)には

 反則勝ちで決勝戦に上がり、決勝では

 アントーニオには負けてくれ。

 アントーニオがデストに負ければバアバには

 負けてくれ、ボーナスは用意する」

ブッチャー

「なんで悪役の俺が反則勝ちせなあかんねん?

 アントーニオはいつも俺の方が強いと

 セメントを匂わせる青二才だ。

 鳥ガラみたいなバアバも俺の敵ではない。

 アントーニオがバアバに勝ちたきゃ直接戦え

 俺とデストを巻き込むな」

芳の里

「ブッチャーのファイトマネーはデストの半分

 なので猪木側からボーナス出されたら

 寝返りそうやな。デストには通常マネ-の

 倍はさすがに出せんやろ。

 よっしゃ猪木潰しはデストにしよ。」

芳の里

「抽選の結果第一試合は猪木対デストです。」

 

なかなかの舞台裏である。