昭和ボクシングその6~シンデレラボーイ | ジジイが来たりて愚痴を吹く

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人生還暦を超えていよいよロスタイムに入りました。
いろいろ過去をふりかえりながら未来を描きたい
#MIOつくし #FC草津26期生

★ボクシングNo6
1971年9月2日 東京都体育館
WBA世界フェザー級タイトルマッチ15回戦
同級1位 アントニオゴメス(ベネズエラ)
 KO5R
同級王者 西城 正三(協栄)


クー西城カッコイイ!
子供心にもそう思いましたね。
チャンピオンベルトも当時のボクシングは
プロレスに比べてダサく映っていたんですが
このベルトはカッコイイ!
専門誌は対戦相手のレベルを
疑問視していましたが
1位相手の防衛戦もありケチつけるなよ、
とワタシは憤慨していたものでした。
金平会長はなんとあのオリバレスとの
対戦も企画していたようで
場所はロサンゼルス、10万ドルだ!と
怪気炎。
ファイティング原田も三階級制覇を西城に
絞って狙ってましたし(結局WBCに挑む)
あ、そうそうゴング誌が
「5人王者時代ではなくSS(西城柴田)
時代だ」という特集もありましたね。
「ゴメスは強いけど柴田君との対戦も
実現したいから負けたくないです」
え?負ける事を先に考えているの?

ゴメスはあきらかに西城が放った
パンチの後、空いたあごを狙っており
3ラウンドまず左で1回目のダウン。
しかし全力で反撃!
本多アナ「西城打ち返した!」
体を入れ替えてロープに追い詰める。
場内大興奮!しかしゴメスは
冷静にコーナーに下がりながらも
西城のパンチを誘い右を放つ。
顔が横向くほどの衝撃。
田辺さん「あー西城君このあと心配」
で、5ラウンド
顔が腫れてきた西城。
軽く左を出したところに強烈な右フック
本多アナ「狙ったパンチだ!」
多分何百回と叫んだセリフ
「おそらく立てそうもない!」

仰向けに倒れる西城
この角度の写真は見た事ありませんでした。


コーナーにたまらず下がる西城
金平会長は冷静になにか伝えている
兄の正佑トレーナーは試合を止めようとする
エディさんは正佑トレーナーを押しとどめる
打ち込まれる西城とともに三者の動きが
印象的でした。

これでベネズエラには小林とともに
二つベルトを持ち帰られ
ベネズエラ嫌い!と子供かよ?!
その前は白井さんと藤猛がアルゼンチンに
とられており中南米おそるべし。
ちなみにゴメスの強さにこの人の負ける
ところは想像できなかったのですが
柴田をボコボコにしたマルセルに
あっけなく王座を譲り
それはないやろ!とまたもや憤慨しました。
(なんでやねん)