『百丈野狐』という公案があります。
百丈禅師が説法をしておられたところ、聴衆の中に見知らぬ老人がいました。
説法が終わってもひとり残っていたその老人に声をかけたところ、
「私は昔この山に住んでいた僧だったが、ある時、一人の修行者の質問
『大修行底の人は還えって因果に落つるや否や?』
に私は
『因果に落ちず(不落因果)――因果の制約を受けない』と答えた。
その途端、わたしは野狐(野生の狐あるいは狐の精霊)の身に堕とされ五百生(五百回の生まれ変わり)して今日に至った。
正しい見解を示し助けて下さい」
と懇願し、この老人が百丈に同じ質問を問うた。
「禅の修行が良くできた人でも、因果の法則を免れることはできないのか?」
百丈は即座に「不眛因果」(因果の法則を知り、心をくらますことない)と答えた。
老人は百丈の言葉によって大悟し、礼拝して去った。
そんなお話を受けて、悟らぬまま勝手に悟った気になっている奴、生半可な知識を得た状態で知ったようなことを吹聴する奴は『野狐禅』と呼ばれるようになりました。
話は変わりますが、先日、妻がPS5を購入しました。
以前、我が家には長男がお年玉で買ったWiiがあったのですが、大学進学で京都に行くときに持って行ってしまったので、ここ1年間は何も無い状態だったのですが、妻がどうしても「ホグワ-ツがやりたい!」との一心である日突然、我が家にPS5がやってきたのでした。
妻はけっこう思い切りよく、こういった買い物をすることがあります。
そんなわけで、夜な夜なホ-キに乗って魔法の世界に旅立つ妻を見ていたら、自分もなんかやりたくなるのは人情ってもんでしょう。
妻が居ない時間に、自分もやるようになったのは、ごくごく自然な流れというもの
ただ、反射神経が必要なアクション系は苦手なので、昔ながらのRPGを購入しました。
オクトパストラベラ-2
美しいグラフィックに、あえてキャラはドット絵という、レトロ感がおじさんにもピッタリなゲ-ムです。
反射神経は必要ないのですが、クリアするためには8人のキャラ全員のスト-リ-をすべてこなし、全員のレベルをそこそこ上げなければなりません。
でもまぁ、時間のあるときに(ちょっと夢中になりながら)地道にレベル上げもこなし、何とか、あとはラスボスを倒すところまで到達しました。
ただ、ラスボスはさすがに難しい。
8人それぞれのキャラの得意技や、ジョブ、アビリティなどをうまく組み合わせ、上手に連携させないと倒せないようです。
それまでは効率的な戦い方も便利な裏技も知らぬとばかりに、ひたすら「たたかう」の一点張りでゴリゴリ魔物を倒してきたのですが、ついにラスボスには屈してしまいました。
しかたがないので、攻略サイトのお世話になることにしたのですが、なるほどこんな便利な呪文やアイテムがあったのかと、目からウロコが(^^ゞ
さらにYouTubeではラスボス攻略動画もたくさんアップされていて、非常に勉強になりました
なのにね。。。。
なんか、ピタリとゲ-ムをしなくなってしまいました。
テレビで誰かが言ってました
「ゲ-ムはしないんですがゲ-ム動画を見るのは好きです、攻略した気になる」と。。。
つまり
「ラスボスを倒す動画ばかり見ていたら、なんか攻略した気になっちゃった」
みたいです。
これぞまさに
『野狐ゲ-マ-』
いやホントに98%終わっているんですよ。
なのに、実はもう次のゲ-ムを買っちゃってたりする(;´Д`)アアア
ああ、寝不足。。。