一日一禅 | おてらさん

おてらさん

大分にある臨済宗のお寺さんです。

「刻舟尋剣」
舟を刻み、剣を尋ねる
(禅林句集)

中国の故事
楚の人が舟から剣を落としてしまった、あわてた彼は船の縁を刻んで印を付け「ここに剣を落とした」目印にした、だが舟はそのまま進んで岸に着いた。
舟は動いて、剣は動かない、そこから剣を探すとはなんとおろかなことか。

人は時に愚かな行為に走る。
残念なことに、大概の場合本人は、それが愚かだとは思っていない。
端から見れば、ちょっと冷静になって考えれば、それがどれだけ無意味かわかるはずなのにね。





迷うとは、執着するとは、
恐ろしくて、悲しい。






にほんブログ村