暗闇のレストランから学ぶ事 | 風似庵(ふ~にゃん)の独り言のブログ 心をフラットにして

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自分が感じた面白い事、ちょっとイイ話、考えさせる話 を徒然なるがまま 「独り言」として書いています。
まぁ暇つぶしがてら読んでいただければ…




暗闇の中で食事を提供する‥という

“ブラインドレストラン”

‥と呼ばれている レストランをご存知でしょうか?

そのレストランの元祖とも言うべきレストランは、スイスの “チューリッヒ”‥にあります。

このレストラン、

“実際に視覚障がい者”‥の身になって生活してみる”

‥というワークショップをきっかけに、その体験を恒久的に体験出来るレストラン‥として1999年にスタートした‥のだそうです。

その仕組みは、こうです。

まずレセプションルームで料理や飲み物を注文をしたら、荷物(携帯や腕時計等全て)をロッカーに預けて、ウェイター もしくはウェイトレスの肩に捕まり1列になって暗闇の席に向かいます。

真っ暗闇の中2~3回曲がると、ゲストは自身の方向感覚が無くなり、健常者と障がい者の立場は逆転してしまい、健常者の方がサポートが必要になる‥といいます。

料理の提供も暗闇の中で行われる為、利用したお客様は、

“自分が今食べている物が何か?”

‥が解らなくなったり、

“目が見えないので、味覚や臭覚を今まで以上に使う為、これまでに無い感覚を体験出来る”

‥との事。

また、食べ終わったのかも暗闇である為   
”解らない”

‥のだといいます。びっくり

そして、このレストランの肝と言うべき事柄の1つは、シェフも含めてスタッフの全員が “視覚障がい者”‥だという事です。

ですから、スタッフは暗闇でも関係無く 料理が提供出来る‥のですネ。


このレストラン、健常者にとっては、“視覚障がい者”‥の世界を体験する事が出来ますし、“視覚障がい者”‥の人にとっては働く職場を確保出来る事に繋がり、両者にとって 

“ Win Win ”

‥なものと言えます。



さて、話は少し このレストランの話からズレますが、ふーにゃん このレストランに行った事が無いので、

“自分なりに、似たような体験が出来ないものか?”

‥とある日考えて、

”目を閉じたまま普通に家を出てみる”

‥という事を試してみた事がありました。びっくり

すると、普段はスイスイと歩いているほんの少しの距離でも、段差に気をつけたり、ものに当たらない様に神経を集中しなければならない‥という事に今更ながら気づきました。

でも、これって、“視覚障がい者”‥の方にとっては普通の事ですし、大きく考えれば、“人生”‥という道を歩くに当たっても同じ事の様に思います。

それは、油断して転ばない為には(失敗しない為には)、何時でも足元に気をつけて(基本に戻って)、一歩一歩慎重に(焦らず)、時には頼れる人に手を引かれながら(仲間を信じて)、手探りで歩む(挑戦する心を忘れずに)‥という事だからです。


因みに件の

“ブラインドレストラン”

‥の名前は、

“ブリンデグー”

‥といい その意味は   

 “盲目の牛”
 
‥いう意味だそうです。

ふーにゃん 1度は訪れてみたいレストランです。

でも、

“スイスかぁ‥”ショボーン