和尚さまの話を聞こう!建長寺「法話スペシャル」 | 心はいたってシンプルだった〜マインドフルネスな日々〜

心はいたってシンプルだった〜マインドフルネスな日々〜

ヨガ・マインドフルネス瞑想講師の児玉美保による「心」について思うこと

6月7日〜8日、

鎌倉・建長寺にて、

 

「第24回 法話スペシャル」

 

が開かれました。

 

(6月7〜8日 鎌倉市山ノ内8    鎌倉五山第一位 臨済宗巨福山建長寺)

(入山料 高校生以上大人500円 中学生以下100円)

 

関東にある建長寺派の各寺院から、2日間で総勢18名の和尚さまが集まられ、

 

『「令和」新しい時代を迎えて』

 

というテーマのもと、15分間の法話を次々に展開されていく、という法話会。

 

 

法話といえば、普段はお葬式か法事の時にしか聞けないものですから、

こんなにたくさんの和尚さまたちのお話を一度に聞けるなんて、

とても贅沢です。

(しかも無料!!!(入山料は要納))

 

 

(総門、三門、仏殿、法堂など7つの建物が中軸上に並ぶ伝統的な禅寺様式の伽藍配置。

日本で最初に建立された禅寺です。)

 

 

○マインドフルネスの源流は仏教

 

マインドフルネスはもともと、仏教で悟りに至るための道のりの一つ、

『禅』の教えを体系化し、科学的根拠を添えて組み立てられた

「脳のトレーニング」「心の休息法」

なので、

より詳しく学ぼうとすると、仏教に辿り着きます。

 

私も以前から学んでいたヨガ哲学と仏教は、そもそもインド哲学を源流にしていることから、

仏教に興味を持ち、

最近の愛読書はもっぱら「仏教とはなんなんだ〜!?」に関するものばかりにやり

 

仏教を読み解いていくと、”般若心経”もポピュラーな歌謡曲のように理解できるようになります。

(般若心経もとっても興味深いので、また今度♪)

 

 

下差し「仏教ってなんなんだ〜!?」と思ったら!ぜひ読んでみていただきたい入門編!下差し

 

 

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○どんどん親しみやすくなっている仏教

 

仏教はそもそも、お坊さんが出家をして仏門に入り、

人生を”悟る”ために勉強されていく学問ですから、

私たちが触れる機会は、”セレモニー”のときのみ、という場合がほとんどかと思います。

 

でも!

 

最近は若い僧侶を中心に、「お寺を開かれた場所に戻そう!」と活動されている方がたくさんいらっしゃいます。

 

例えば、先月のGWに行われた 向源(こうげん) では、

本イベントとニコニコ超会議が結びつき、ニコ超で行う”テクノ法要”がバズったり、

 

神戸の須磨寺で行われた 

「仏教が説く法話でもう一度会いたいお坊さんNo.1」を決める

 

王冠1『H1法話グランプリ』王冠1

 

 

 

がライブ中継で全世界に配信されたり。

積極的に門戸を広く開いてくださっています。

 

 

お坊さんだって一人の人間!

歌が苦手なのにお経を上げなければいけなかったり、

人前に出ることが苦手なのに法事で法話をしなければいけない方もいらっしゃる。

(と、東京神谷町・光明寺の松本紹圭さんが以前教えてくださいました。)

 

自らの「苦」とどう向き合っていくかに人生を賭けて臨んでおられる方たちが、

お坊さんたちなのですキラキラ

 

 

 

○法話はブッダの教えをお坊さんから直接学べる

「生講義」!!

 

だいぶ序章が長くなってしまいましたが・・・(^-^;)、

そうして人生の「苦」とどう向き合うべきか、不思議なことに2500年も前に、ブッダはその答えにたどり着いていました。

 

これを「悟り」と言いますね。

 

その答えに至るまでの道のりをわかりやすく民衆に伝えるのも、お坊さんたちの役目。

ということで、「法話」があります。

 

鎌倉の建長寺では、年に2度ほど、関東の建長寺派の各寺院から和尚さまたちが集まって、

お一人15分、ご自身で感じておられる様々なお話を仏教にちなんで伝えてくださる

「法話スペシャル」が行われます。

 

その中で、群馬県桐生市の崇禅寺・岩田真哉和尚さまは冒頭、

 

「今は『”ほとけ”なき時代』なんですよ」

 

という話題から始められました。

 

私には衝撃的な言葉でしたが、現代社会を鋭く切り取られたこのお話を少しご紹介します。

 

 

 

○『”ほとけ”なき時代』に彷徨う私たち

 

 

「先日、私のところに「マンションを買いませんか?」というチラシが入っていました。

なぜ私のところに入れたのかと思いましたが、(会場笑)

最近の新築物件の間取りを見ていますと、和室が少ない。

 

そして、さらに良く見ると、仏壇を置くスペースがないのです。

 

収納はたっぷりあっても、「仏壇」というスペースはない。

 

まさに現代の人たちの関心の薄さを表していると思いましたが、

現代はこのように『ほとけなき時代』なんですね。

 

仏なき、ということは信じる対象がない。

ではどうするか。

 

自分を正しいと思って、自分を信じるしかないんですよ。

 

この人も自分が正しいと思っている。

あの人も自分が正しいと思っている。

 

自分が正しいと思っている人同士がぶつかるから訴訟になる。

 

では何を信じていけばいいのか。

 

『有難う』『お陰様』

 

この2つです。

この気持ちに感謝と相手を思いやる気持ち全てが入っています。

この気持ちを持つことで、相手を信じる気持ちが生まれるのです。」

 

(※私の速記が遅く、全てが正確ではありませんが、8割方合っていると思います。

あしからず(>人<))

 

 

○今日も一日、『感謝』の心

 

今回法話を拝聴していると、

和尚さまたちは私たちの身近な話題をわかりやすく解説してくださっていました。

 

ということは、私たちが日頃触れる様々な問題も、

感謝の心が解決の糸口になることがたくさんあるはず、ということですね。

 

人は弱いので、心が常に揺らぎます。

迷ったり間違えたりして、自分なりに進んでいきます。

 

「それでいい」

 

とブッダは仰っています。

間違えるのよ、人間だもの、と。

 

だから「そんな自分を認めて、受け入れよう」と仰っています。

 

自分が不完全なことを認めます。

 

そして、同じように、

目の前の相手も、

揺らぎ、迷い、間違えるんですね。

 

ですから相手のことも認め、許し、受け入れる。

お互い様です。

 

自分の不完全さを認められてようやく、

他者の不完全さも認められます。

 

こうして人と人が受け入れ合って支え合える世界こそが、

幸せなんだと言っているのが、

仏教ですよ、

 

というお話でした。

 

読んで下さり有難うございました。

お陰様でまとまりましたm(_ _)m