ヨガをしていくことで目指す
完全な自由=カイヴァリャ
に至るためには、
その道を遮る”苦しみ”
を生み出す原因である
”思考”と”感情”
を理解することだ、
とパタンジャリ先生が示しています。
今回は”思考”について、解説します。
解説・ぼんやり考えてしまう「思考」とは
朝、外出の準備をしている時、
通勤の電車や車の中で、
家事をしている時、
買い物の途中で・・・
ふと気づけば考えている
「考え事」や「悩み事」。。。
私たちはこうした考え事を、
無意識のうちに、1日に6万回も行っている
と言われています。
すごい数ですね。
でも、多くが無意識のため、
来る日も来る日も同じことを考えてしまっている、
ということも。
これらの”考え事”は、
答えを出そうとしているわけではなく、
ただ、脳が記憶や思考を整理しようとしている
だけなのです。
それゆえ、繰り返されているわけです。
”思考”には”おまけ”がついてくる
ぼんやりと考えてしまう「思考」とは、
”起こってしまった出来事”=過去のこと
であったり、
”起こってもいないこと”=未来のこと
を、
答えを出そうとせず、
ただ思い出してその時の感情を改めて味わおうと
している様子のことです。
頭の中で、時間軸を行ったり来たりしながら、
脳が”思考の整理”をしようとしているのですね。
ぼんやりしながら浮かんでいる考え事が、
いかにも
”いま、目の前で起こっているか”
のように感じてしまう。
今この瞬間は苦しいわけではないのに、
思い出した時に一緒に湧いた”感情”
が、
今まさに目の前で起こっていて、
まるでその渦に溺れているかように感じ、
ツラさを伴うことがあります。
例えば。
「子供の頃、親に怒られたあの出来事、
つらかったな〜・・・」
→心を切られるような痛み
「なんであの時、できなかったんだろう。
ああすればよかった・・・」
→後悔
こうして、
ぼんやりと考えていることにくっついてくる
”感情”
を併せて思い出し、再び味わってしまう。
ぼんやりと浮かぶ”考え事” + 感情 =苦しさ
”おまけ”のはずの”感情”が、
”苦しさ”を生み出す原因です。
繰り返される”思考”から苦しみを解くには
こうして生まれる”無意識の苦しさ”
を解くには、
”これは、今起こっていることではなくて、
ただ考え事をしていただけだったんだ!”
と
”気付く”ことが大事です。
すると一瞬冷静に”思考”を捉えられるようになり、
グルグルと回転し続けていた感情の渦から、
抜け出ることができます。
無意識の考え事をしていることに気づいたら、
意識を今、この瞬間に戻す。
この繰り返しをトレーニングすると、
”思考”
に溺れずに済むようになります。
これが 心をケアすること
(サンスクリット語でニローダ)
なのです。
もう少しお話を続けます。
ではなぜ、感情が苦しさを生むのか。
次回は”感情”を解説します。
==================
ヨガとマインドフルネス瞑想で
ココロと身体の健康をサポートする
マインドフルネスヨガ教室
『zuci yoga(シュチ ヨガ)』
〜レギュラーヨガレッスン〜
毎週火曜 19:00-20:15
@スタジオ アマリージョ
(神奈川県平塚市松風町19-28)
詳細は コチラ
〜マインドフルネス瞑想入門@代官山〜
10月10,24日(水) 18:15-19:15
@BRIGHTON Studio 代官山
詳細・ご予約は コチラ
==================